映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年の紹介:2015年日本映画。2018年に他界した国民的漫画家・さくらももこ原作の代表作『ちびまる子ちゃん』テレビアニメの劇場版3作目で、2015年にアニメ放送開始25周年を迎えたのを記念して前作から23年ぶりに製作された映画です。さくらももこ自身が脚本を手掛け、まる子の住む清水にホームステイで訪れた外国の子どもたちと、まる子やその仲間たちとの交流と友情を描きます。
監督:高木淳 声の出演:TARAKO(まる子)、屋良有作(ヒロシ / まる子の父)、一龍斎貞友(すみれ / まる子の母/小杉)、島田敏(友蔵 / まる子の祖父)、佐々木優子(まる子の祖母/長山治)、水谷優子(まる子の姉)、渡辺菜生子(たまちゃん)、菊池正美(花輪くん)、飛田展男(丸尾くん/穂波真太郎/浜崎辰五郎)、田野めぐみ(野口さん)、カシワクラツトム(はまじ)、永澤菜教(ブー太郎)、山本圭子(山田/はまじの母)、茶風林(永沢/ヒデじい)、中友子(藤木/たまちゃんの母)、ならはしみき(みぎわさん)、陶山章央(山根)、沼田祐介(大野くん)、真山亜子(杉山くん)、掛川裕彦(戸川先生)、真地勇志(マルコ)、中川大志(アンドレア)、劇団ひとり(シン)、ローラ(シンニー)、渡辺直美(ジュリア)、パパイヤ鈴木(ネプ)、大原櫻子(アンドレアの母)、亀田誠治(アンドレアの父)、トータス松本(大阪のおっちゃん)、キートン山田(ナレーション)ほか
映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年の予告編 動画
映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」解説
この解説記事には映画「ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年のネタバレあらすじ:起
初夏の静岡県清水市(現・静岡県静岡市清水区)。花輪くん(菊池正美)の家に世界各国から来日した少年少女たちがホームステイにやってきました。インドから来た少年・シン(劇団ひとり)、ハワイから来た少年・ネプ(パパイヤ鈴木)、香港から来た少女・シンニー(ローラ)、ブラジルから来た少女・ジュリア(渡辺直美)、そしてイタリアからきた少年・アンドレア(中川大志)の5人です。滞在期間は10日間の予定、彼らはより深く日本の文化に触れたいと考えており、金持ちで洋風な花輪くんの邸宅では日本らしさを味わえないというので、花輪くんは“ちびまる子ちゃん”ことまる子(TARAKO)ら仲間たちを歓迎パーティーに招き、協力を求めました。まる子が自己紹介をしたところ、アンドレアは唐突に「僕は“マルコ”が大好きです」と発言、参加した仲間たちを驚かせました。
その後、はまじ(カシワクラツトム)の家にはシン、たまちゃん(渡辺菜生子)の家にはシンニー、小杉(一龍斎貞友)の家にはネプ、野口さん(田野めぐみ)の家にはジュリア、そしてまる子の家には友蔵(島田敏)の計らいもあってアンドレアがホームステイすることになりました。
映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年のネタバレあらすじ:承
アンドレアらホームステイの子たちはまる子たちの学校にも訪れることになりました。日本語が話せるアンドレアは、仕事の関係で日本に来ていたという祖父・マルコ(真地勇志)から教わったといい、マルコと同じ名前のまる子に興味を抱いたのだと言うのです。マルコは半年前に亡くなっており、アンドレアはぜひとも祖父が大好きだったという日本をこの目で見てみたかったというのです。
学校の放課後、花輪くんはアンドレアたちを京都への旅行へ誘うことを提案しました。ところが、アンドレアはかつてマルコがお世話になった夫婦のいる大阪へ行きたいと言い出し、ジュリアとネプもアンドレアに同調しました。結局、ホームステイの子たちは京都組と大阪組とに分かれ、まる子はアンドレアに帯同して大阪へ行くことになり、保護者として友蔵と野口さんの祖父(園部啓一)も同伴することになりました。一行は翌朝に新幹線で静岡を経ち、「道頓堀ののんき屋呑兵衛」という店の名前、そしてマルコが夫婦からもらったという栓抜きを手掛かりに大阪の街を捜し歩きました。
映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年のネタバレあらすじ:転
まる子たち大阪組は途中で通りすがりのおばちゃんから吉本新喜劇の割引券をもらい、なんば花月で中田カウス・ボタン(本人)、笑福亭仁鶴(本人)、間寛平(本人)らの喜劇を楽しんだ後、道頓堀の交番で店の場所を尋ねてみたところ、既にその店はだいぶ前に閉店していました。しかし、その店を知る人物から、店を経営していた夫婦のりょうさん(高橋克実)とチエちゃん(清水ミチコ)は約20年前に長男の住む東京へ引っ越しており、その後上野でイタリアンレストランを開いたということでした。
清水へ戻ったまる子たちでしたが、アンドレアたちの帰国は明後日と近づいていました。この日の夜は花輪くんの邸宅でパーティーが催され、アンドレアはたまちゃんの父が持つライカのカメラに興味を示しました。アンドレアもカメラマンだった祖父のようになりたいと願っているのです。
翌日、アンドレアたちが帰国する前日、まる子とアンドレアは友蔵から浴衣を買ってもらい、市内を流れる巴川の灯篭流しに出かけました。二人はそれぞれいつの日かの再会を願って灯篭を流し、縁日でたっぷり思い出作りを楽しみました。まる子はアンドレアに将来の夢を聞かれて「漫画家になりたい」と答え、アンドレアは将来カメラマンになって漫画家になったまる子を撮りたいとの夢を明かしました。
映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年の結末
最終日の朝、アンドレアたちは花輪家がチャーターした貸切バスで羽田空港まで向かうことになり、まる子や友蔵らも見送りに同行しました。アンドレアの乗る便の時間が迫るなか、まる子と友蔵はわずかな時間を利用してりょうさんとチエちゃんの手掛かりを探そうと思い立ち、アンドレアを連れて上野に向かいました。わずかな手掛かりを元に上野の街を探し歩き、時間ギリギリでようやく『スパゲッティ・マルコ』という店を見つけました。
りょうさんとチエちゃんはマルコの死に驚きながらも、アンドレアのために特製のスパゲッティを作ってくれました。これを食べたアンドレアは祖父と同じ味だと懐かしみ、マルコの若かりし頃の写真をもらって上野を後にしました。搭乗時間すれすれで羽田に戻ったアンドレアは、引き止めようとするまる子に「一生忘れないよ」と言い残して機上の人となりました。
まる子はアンドレア宛に手紙を書いていました。その頃、故郷で両親(亀田誠治、大原櫻子)に出迎えられたアンドレアは、「まる子という女の子と会った。本当は“ちびまる子ちゃん”というんだ」と語りました。
以上、「映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年」のあらすじと結末でした。
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