コンフィデンスマンJP プリンセス編の紹介:2020年日本映画。2018年にテレビドラマで人気を得た「コンフィデンスマンJP」の劇場版シリーズ第2弾。信用詐欺師のダー子、ボクちゃん、リチャード達いつものメンバーが大富豪達の遺産争いに乱入し、10兆円とされる莫大な遺産を手にしようと悪戦苦闘する話です。
監督:田中亮 出演:長澤まさみ(ダー子)、東出昌大(ボクちゃん)、小手伸也(五十嵐)、小日向文世(リチャード)、織田梨沙(モナコ)、関水渚(コックリ)、瀧川英次(ちょび髭)、前田敦子(鈴木さん)、ビビアン・スー(ブリジット)、白濱亜嵐(アンドリュー)、古川雄大(クリストファー)、滝藤賢一(ホテルの支配人)、濱田岳(ユージーン)、濱田マリ(ヤマンバ)、デヴィ・スカルノ(元某国大統領夫人)、石黒賢(城ケ崎善三)、生瀬勝久(ホウ・ナムシェン)、柴田恭兵(トニー)、北大路欣也(レイモンド・フウ)、竹内結子(スタア)、三浦春馬(ジェシー)、広末涼子(波子)、江口洋介(赤星栄介)、ほか
映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
コンフィデンスマンJPプリンセス編の予告編 動画
映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」解説
この解説記事には映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
コンフィデンスマンJPプリンセス編のネタバレあらすじ:起
「他人より優れている事が高貴なのではない。本当の高貴とは過去の自分より優れていることにある。(ウィリアム・ヘミングウェイ)」冒頭の言葉から始まります。
何か獲物はいないかと街を歩くダー子(長澤まさみ)が、敬愛するスタア(竹内結子)と出会い意気投合。仕事を仕掛けるが失敗し喧嘩別れしてしまいます。そんなダー子が街でスリに失敗し困っている少女(関水渚)を見つけて助けます。首を振って話す姿から彼女に「コックリ」と名付けました。
マレーシアのウンカウイ島で、大富豪であるフウ家の当主レイモンド・フウ(北大路欣也)が亡くなってしまいます。フウには三人の子供がいましたが、執事のトニー(柴田恭兵)が発表した遺言内容から、10兆円とされるばく大な遺産の相続人として「ミシェル・フウ」という誰も知らない隠し子の名前が告げられたのです。
それ以降多くのミシェルを名乗る人物が屋敷を訪れますが、すぐに偽物だとバレてしまいます。ダー子は「信じたもの、それが真実」だと告げ、コックリをミシェルに仕立て、自らは母親となって乗り込もうと作戦を立てます。「絶対バレる」と嫌がるボクちゃん(東出昌大)やリチャード(小日向文世)らと共に屋敷へ乗り込んでいきました。
レイモンドと写っている写真を合成で作成し、レイモンドの実子であるブリジットからこっそり拝借した口腔粘膜でDNA対策もバッチリ。こうしてコックリを本物のミシェルと信じさせることに成功します。
ダー子の狙いは10兆円という途方もない遺産ではなく、手切れ金として50億ほど貰えばいいと思っていました。しかしフウ家にやってきたダー子とコックリの偽親子は、良家に相応しい者にならなければならないと必要な教養を受けさせられてしまいます。さらにレイモンドの実子であるブリジット(ビビアン・スー)、クリストファー(古川雄大)、アンドリュー(白濱亜嵐)の三兄妹からは、よそ者は出て行けと言わんばかりに嫌がらせが始まりました。
コンフィデンスマンJPプリンセス編のネタバレあらすじ:承
そんな嫌がらせに負けてたまるかと、ダー子は「相続人の権利を放棄する気はない」と宣言すると、嫌がらせはさらにエスカレートし、ダー子とコックリの身に危険に及ぶまでに至ってしまいます。
殺されてはたまらないと、ダー子は屋敷を逃げ出そうとしますが、コックリがぶつかってマンゴーを落とした男を助け、御礼にマンゴーを1つ貰います。そのせいで警備員に捕まり脱出は失敗に終わります。コックリは男が去った後、小さなプリンセスの人形を拾います。
屋敷内は厳重に警備されていて脱出さえままならない、このままでは手切れ金どころではない。そう考えていたダー子は、ある日フウ家に伝わる金印の存在を知ります。それならばそれを奪ってしまおうとダー子は考えました。
金印が披露されるのは4ヵ月後に迫るミシェルのお披露目パーティーのみ、その一瞬にかけてダー子は本物と偽者を摩り替えようと、コックリに作戦を言い渡します。その間もコックリのお姫様修行は続きます。兄弟からの嫌がらせもありましたが、コックリの元来持った物怖じしない性格と明るさ、誰にでも優しくできる姿は、少しずつ兄妹たちの心を溶かしていきます。
一方で、執事のトニーの元に本物のミシェルの母親だという者から写真が届き、ダー子が作った写真が合成写真だということがばれてしまいます。そして本物の母親に会いに行ったトニーは本物のミシェルがもう亡くなっていることを知ります。
コンフィデンスマンJPプリンセス編のネタバレあらすじ:転
そして四ヶ月が経ち、お披露目パーティーの日となりました。そこにはフウ家の財産を狙う詐欺師達、ジェシー(三浦春馬)や赤星(江口洋介)、ハニートラッパーの波子(広末涼子)ら豪華な顔ぶれが勢揃いします。どうやら赤星はアンドリューと通じているようです。コックリはお姫様教育の成果を発揮し、ミシェルとして感動的なスピーチを披露します。
そしていよいよ金印を披露する瞬間がやってきました。金印を高々と掲げようとしますが緊張からか金印を落としてしまいます。それを拾い上げるダー子、その瞬間ダーコが金印をすり替えるのを赤星は見逃しませんでした。すり替えた金印を高々と掲げ、大きな拍手を浴びるコックリ。そこにダイナマイトを体に巻き付けた男がアンドリューを人質にとり入ってきたのです。
ダイナマイト男は長年取引のあった自分のおもちゃ工場をアンドリューに壊されてしまったことや、妻が亡くなったことで自暴自棄になり犯行に至りました。騒然とする中、コックリはゆっくりと男に近づいていきます。男はあの時ぶつかってマンゴーを落とした男だったのです。コックリは男に優しく話しかけ、あの時落としたプリンセス人形を返します。ずっと探していた思い出の人形を見て男は泣き崩れます。そしてアンドリューは解放されました。
その後、トニーから兄妹を集めて改めてミシェルを後継者とするという手紙が読み上げられます。その手紙はトニーがミシェルの母親からもらったものを少し細工したものでした。三兄妹は自由にやりなさいとの言葉と、コックリの後継者に相応しい立ち振舞いに、もう誰も異論を挟むものはいませんでした。
金印を持っているのはダー子、赤星は雇った殺し屋をダー子達に向かわせます。殺し屋の投げたナイフがダー子達に次々と刺さり倒れていきます。赤星は金印をダー子から奪い去っていきました。高笑いしながら去っていく赤星、すると倒れたダー子達が起き上がりだします。
コンフィデンスマンJPプリンセス編の結末
時間は3ヶ月前に戻ります。
ダー子はボクちゃんと金印を奪うための作戦を立てています。そしてパーティー当日、いち早く赤星がアンドリューと通じている事に気づいたダー子は、きっと殺し屋を雇ってくるに違いないと考えます。
案の定、殺し屋を呼んでいたのでジェシーを使い、部屋に拘束。波子とモナコ(織田梨沙)を殺し屋に変装させ、ダー子達は防刀ベストと血糊を用意して作戦実行となったのです。そしてものの見事に騙された赤星は日本へ帰り、金印を鑑定してもらうとまたしても偽物だということが分かります。悔しがる赤星ですが今度こそ息の根を止めてやると不適に笑います。
いなくなったダー子を探すコックリ、浜辺を歩くダー子達を見つけ追いかけます。ダー子はコックリに「詐欺師に向いてないから置いていく」と告げ、「あなたは本物のプリンセス、これからは世界中のあなたのような可哀想な子供を救いなさい」と諭しました。コックリは「ありがとうお母さん」と告げ、自分が生きる場所へと帰っていきます。
結局ダー子たちはオケラ状態で帰る事になりましたが、ダー子は「10兆円のATMを手に入れた」と言って喜びます。そして「シンガポール旅行がしたかった」と海辺で大はしゃぎしました。
2年前の香港。
ダー子達は食事をしています。跡取りがいなくて店をたたまないといけないと話す店主にダー子が「架空の隠し子がいると言えば店を狙った詐欺師達が大勢やってくる。その中で一番いいのを選びなさい。きっと本物の跡取りよりいいはず」とアドバイスします。それを隣で聞いていたレイモンド・フウが「いいアイデアだ」と声を掛け、店を出ていきました。
以上、映画「コンフィデンスマンJP プリンセス編」のあらすじと結末でした。
「コンフィデンスマンJP プリンセス編」感想・レビュー
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この作品は、前回の作品よりも、騙し合いがおさえられている感じがしました。今回のテーマは、親子愛が深く描かれていると思いました。
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最初から計画通りに作られていて、最後にネタバレで展開が変わるコンフィデンスマンJPの良さがたっぷりと出ている映画でした。また、嘘を嘘とネタバレせず嘘が本当になる瞬間がとても感動しました。笑って泣いて色々詰まった作品でした。
この映画は、一見お金儲けがメインな気もするが本当はすごく奥が深い映画だと思う。自分のためにしていたことが、結末は誰かのためになっている色々と考えさせられる映画。伏線も張られているが、全然気づかない。後からのネタバレでガッテンがいく。私はこういう映画が好きなのでとても面白かった。ドラマも、ロマンス編も大好きです。