カイジ ファイナルゲームの紹介:2019年日本映画。講談社ヤングマガジン連載の福本伸行による人気作「カイジ」の映画シリーズ3作目にあたる完結編。2020年、日本は東京五輪で盛り上がりを見せたが、その後景気は低迷し、急速なインフレのもと国の借金は1500兆円にのぼり、失業率は40%を超えていた。一部の者のみが富をつかむビジネス機会に恵まれている中でカイジは新たなギャンブルに挑戦することになる。
監督:佐藤東弥 出演:藤原竜也(伊藤カイジ)、福士蒼汰(高倉浩介)、関水渚(桐野加奈子)、新田真剣佑(廣瀬湊)、吉田鋼太郎(黒崎義裕)、松尾スズキ(大槻太郎)、生瀬勝久(坂崎孝太郎)、天海祐希(遠藤凛子)、山崎育三郎(西野佳志)、前田公輝(高瀬強士)、瀬戸利樹(菅原太一)、篠田麻里子(最後の審判挑戦者)、金田明夫(渋沢総一郎)、伊武雅刀(東郷滋)、ほか
映画「カイジ ファイナルゲーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「カイジ ファイナルゲーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
カイジ ファイナルゲームの予告編 動画
映画「カイジ ファイナルゲーム」解説
この解説記事には映画「カイジ ファイナルゲーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
カイジ ファイナルゲームのネタバレあらすじ:起
帝愛グループ黒崎(吉田鋼太郎)の派遣業界で働く伊藤カイジ(藤原竜也)は、ある日、班長から儲け話を聞かせられます。
新しいギャンブル「バベルの塔」が横浜で行われ、棒旗取りの旗部分に見立てたキャッシュカードを巡って競うというものです。
カイジは好戦するも、僅差で勝者のカードを取り損ねますが、指紋認証によりタッチの差で獲得します。
通称:魔法のカードの懸賞には10億円獲得とありますが、その額面をも揺るがす、後者の極秘情報を選び、同じ条件下で東郷会長(伊武雅刀)のもとに集ったラッキーガールこと加奈子(関水渚)と合流することになりました。
一方その頃、闇の総理こと財政担当大臣の高倉(福士蒼汰)は、負債解消の打開策として、消費税30%、年金40%カット、生活保護廃止の相殺政策を打ち出していました。
その後、新円を発行し、預金口座を封鎖する、いわゆる勝ち逃げ計画に出るのだといいます。
東郷は現在500億円所有しており、1000億円あれば政府に賄賂を贈り、阻止することが出来るそうです。
カイジは最初は興味を示しませんでしたが、高倉の背後には帝愛グループと関係がある事実を聞かされ、参戦することを決意します。
カイジ ファイナルゲームのネタバレあらすじ:承
かつて東郷会長には愛人がいましたが、手切れ金として絵画が渡され、それが幻の名画なのだということを東郷邸内で知らされます。
絵画の所在をつかむため、東郷の妻がよく活動していたという限界集落へ向かいますが、既に病気で他界し、隠し子を残しているという情報を掴んだところで、高倉の相殺政策により、出金額の低い周辺地帯に退去命令がくだっていきます。
カイジは集落への遠征の帰りに、バベルの塔参加者の襲撃に遭い、彼らのアジトに連れていかれてしまいますが、無一文のカイジは菅原(瀬戸利樹)ら参加メンバーの境遇から、団結を促し、お互い意気投合するようになります。
一攫千金ギャンブルが行われる帝愛ランドでの“最後の審判”ゲームでは、黒崎と東郷のオーナー同士による「人間秤」(にんげんばかり)が開催されました。
ルールはいたって単純。足場を秤にかけた天秤ギミックで賭け金の重さを舌戦で競うというものです。
それぞれ「Friend」「fixer」「Family」「Fan」という4つのキーワードで戦いが繰り広げられますが、黒崎の仕掛けた情報戦の策略により、8キロの体重差によるアドバンテージも相殺され、東郷側がビハインドを追う形で、最後のキーワードに望みを託すこととなります。
カイジ ファイナルゲームのネタバレあらすじ:転
カイジは起死回生の逆転をかけ「ドリームジャンプ」のギャンブルに挑もうとしますが、当たり番を伝えるラッキーガールから唇の動きを読み、バンジー台から脱出します。「Fan」が始まるや否や、坂崎孝太郎(生瀬勝久)が数珠を片手に駆け付け、彼の叱咤激励によってコインが集まっていきます。
その後、菅原らメンバーもカスタマイズされたドローンで応援し、残り時間を伝える時計の秒針に細工を施した杉山のアシストも手伝い、時間と共に秤が並びます。
最後には換金された“幻の名画”の差でカイジらが勝利を収めました。
絵画には査定価値はありませんでしたが、額縁代へと換金された1枚のコインがここで勝利を分けたのです。
黒崎の情報戦に手を貸した東郷の秘書 廣瀬(新田真剣佑)も自身の出生について反発していましたが、愛妻家として知られる会長がつましい家庭を理想的な家族として描いた“赤ん坊を抱く母の写実画”を見ているうちに、やがて改心するようになります。
カイジ ファイナルゲームの結末
高倉が金融政策として掲げる預金封鎖がいよいよ実行に移されようとしています。
新円の詰まったアタッシュケースを手に会合の場を目指す政府陣でしたが、セキュリティエラーで移動ルートを防がれます。
高倉のいるVIPルームに現れたカイジは、新たに設定されたパスワードと預金封鎖の解除をかけたゴールドじゃんけんではあと一歩というところで逃しますが、ロックの自動解除によって開かれたアタッシュケースの中身は大半が旧札だったため、預金封鎖が急きょ中止になり、“最後の審判”ゲームで老衰した東郷の遺言通り、未然に用意されたフェイクによって難を逃れます。
スタジアムの中心で、政府陣らの様子が映し出されたLive中継のスクリーンを見る高倉、カイジの2人。
国の未来に不満のある高倉に対して、カイジは弱者を交えての共生が格差社会の解消につながるんだと諭します。
任務を終えた廣瀬、加奈子ら一行は解散し、カイジも取り分として置かれたアタッシュケースを選んで場を後にします。加奈子の報酬は情報材の提供を受けた凛子(天海祐希)と総額を分け前にしました。
食堂でビールを飲むカイジ「くぅ~~キンッキンッに冷えてやがる~。悪~魔的だぁ~~」
その後、支払い用アタッシュケースの中を見たところ、ミネラルウォーターが詰まっていました。
(エンドロール)東郷会長の描いた養育記録の絵画が映し出されます。
以上、映画「カイジ ファイナルゲーム」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する