ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリスの紹介:2019年日本映画。2017年にテレビ放映され、今なお高い人気を誇る“平成仮面ライダー”シリーズ第19作『仮面ライダービルド』のスピンオフ第2弾にして最終章となる作品です。本作は大人気の登場人物である仮面ライダーグリスこと猿渡一海(武田航平)を主人公に据え、“新世界”の制服を企むテロ組織との激闘を仲間の“三羽ガラス”との絆やヒロイン・美空との恋愛を絡めて描き、歴代仮面ライダーシリーズのスピンオフ作品としては最大のヒットとなる興行収入1億円超えを果たしました。なお、テレビ本編第36話冒頭で言及された『ドルヲタ、推しと付き合うってよ』(監督:中澤祥次郎)がまさかの映像化され、本作と同時上映されますので、今回は『ドルヲタ、推しと付き合うってよ』のネタバレ・あらすじも併記します。
監督:中澤祥次郎 出演者:武田航平(猿渡一海/仮面ライダーグリス)、高田夏帆(石動美空)、栄信(赤羽/キャッスルハザードスマッシュ)、芹澤興人(青羽/スタッグハザードスマッシュ)、吉村卓也(黄羽/オウルハザードスマッシュ)、越智友己(内海成彰/仮面ライダーマッドローグ)、木山廉彬(葛城巧)、髙尾勇次(生方直進)、小久保丈二(葛城忍)、山田明郷(氷室泰山)、マイケル富岡(サイモン・マーカス/ファントムクラッシャー)、趙珉和(浦賀啓示/仮面ライダーメタルビルド)、滝裕可里(滝川紗羽)、水上剣星(氷室幻徳/仮面ライダーローグ)、赤楚衛二(万丈龍我/仮面ライダークローズ)、犬飼貴丈(桐生戦兎/仮面ライダービルド)ほか
映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリスの予告編 動画
映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」解説
この解説記事には映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドルヲタ、推しと付き合うってよのネタバレあらすじ結末
大のアイドルオタク(ドルヲタ)である“カズミン”こと猿渡一海(武田航平)は、この日も移動カフェ「ナシタ」で働くこと石動美空(高田夏帆)に夢中になっていました。あれこれ妄想を膨らませる一海の前に美空が現れ、唐突に「付き合って。だから付き合ってほしいんだけど」と言ってきました。
まさかの“神展開”に衝撃を受けながらも、一海が引き受けないわけがありません。一海は美空に「もっと普通の格好できないの?」と呆れられながらもビシッとタキシード姿でキメてきました。そんな一海を“カシラ”と慕う仲間の“北都三羽ガラス”の赤羽(栄信)、青羽(芹澤興人)、黄羽(吉村卓也)が陰ながら見守っていました。
ショッピングに付き合った一海は美空にネクタイを選んでもらい、店のおまけとしてついてきたカナビラのキーホルダーをもらいました。調子に乗った一海は(ビルド本編第1話での氷室幻徳(水上剣星)のセリフをパクって)「朝までホテルで語り明かす勢いで・・・」などと呟き、三羽ガラスに背中を押されて美空にプレゼント(旧世界でネットアイドルをしていた頃の衣装)を渡し、「俺だけの“みーたん”でいてほしい。俺と結婚してください!」とプロポーズしました。
しかし、美空は「はあ? 何で私があんたと?」と呆れると、父の誕生日プレゼントの買い物に付き合ってもらっただけだと明かしました。「こんなの二度と着ないし!」とプレゼントを捨てられてしまった一海は唖然とし、三羽ガラスに慰められて一緒に傷心旅行に行くことになりました。
以上、映画「ドルヲタ、推しと付き合うってよ」のあらすじと結末でした。
ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリスのネタバレあらすじ:起
ゴムボートで海に繰り出した一海と三羽ガラスは無人島に辿り着きました。その頃、日本政府が有する“ライダーシステム”の視察のために“国際同盟”のサイモン・マーカス審議官(マイケル富岡)が来日、幻徳の父である氷室泰山首相(山田明郷)と面会すると、過激派テロ組織“ダウンフォール”がライダーシステムを狙っているという情報を提供、通訳を務める幻徳(トレードマークのヒゲは剃り落とした)はシステムを保管している“国立先端物質学研究所”へマーカスを案内、葛城忍(小久保丈二)が旧世界の記憶を元に作った変身ベルト“ビルドドライバー”を見せました。
忍いわく、息子の葛城巧(木山廉彬)は旧世界で忍に利用されたことを恨んで引き籠り生活を送っているとのことでした。その頃、忍の“もうひとりの息子”である桐生戦兎(犬飼貴丈)と相棒の万丈龍我(赤楚衛二)は内海成彰(越智友己)に頼まれてライダーに変身するために必要な“ネビュラガス”を渡そうとしていました。
ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリスのネタバレあらすじ:承
研究所に突如“ダウンフォール”の武装した部隊が突入、警備用ロボット“ガーディアン”を無効化すると所内に乱入してきました。ダウンフォールのリーダーである浦賀啓示(趙珉和)はかつて旧世界で忍の下で“パンドラボックス”の研究をしていた元科学者であり、“ロストボトル”の研究で負った顔の傷跡を見せるとハッキングしたガーディアンに一同を襲撃させました。
幻徳は仮面ライダーローグに変身して一同を逃がそうとしましたが、サイモンは自らもダウンフォールの一員であることを明かすと怪人“ファントムクラッシャー”へと変身、ネビュラガスよりも強力な“ファントムリキッド”の力を使ってローグから変身能力とビルドドライバーを奪い取ってしまいました。
続いてダウンフォールは泰山を拘束、これからライダーシステムを作って新国家を樹立すると宣言、戦兎と万丈からもライダーの力と“ハザードトリガー”とパンドラボックスの“ホワイトパネル”を奪いました。
その頃、一海と三羽ガラスは無人島から本土に帰り着きましたが、一海が経営する農場“猿渡ファーム”もダウンフォールに襲撃され、仲間の生方直進(髙尾勇次)も重傷を負っていました。一海はなぜか力を奪われることなく仮面ライダーグリスに変身、“ハザードスマッシュ”に変身した三羽ガラスと共にファントムクラッシャーと交戦するも逃げられてしまいました。
一海は幻徳に電話しましたが、幻徳はダウンフォールに拘束されており、一海に“プロテインを持って”研究所に来る(自称“プロテインの貴公子”こそ万丈たちの力を借りる)よう告げました。幻徳の状況を察した一海は、戦兎が密かにホワイトパネルを偽物とすり替えていたことを知り、なぜ一海と三羽ガラスだけが力を奪われずに済んだのかと問われると、赤羽は無人島で4人で謎の温泉に入ってから身体に異変が起きたことを打ち明けました。
滝川紗羽(滝裕可里)からファントムリキッドの情報を得た戦兎はこれで自分たちは元の力を取り戻せると考え、一海に美空の護衛を任せましたが、未だに傷心の一海は合わせる顔がないとためらい、赤羽は「見損ないましたよ」と告げると三羽ガラスだけで美空の元へと向かいました。しかし時すでに遅く、美空は浦賀たちに捕まっていました。
ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリスのネタバレあらすじ:転
戦兎は万丈を連れて巧の元に行き、あることを依頼しました。その頃、三羽ガラスは浦賀から美空を救出しようとしましたが、浦賀は奪ったビルドドライバーとハザードトリガーで仮面ライダーメタルビルド に変身、驚異的な強さで三羽ガラスを圧倒しました。
一海は改めて美空への想いを募らせるとグリスに変身して彼女の元に駆け付けましたが、それでもメタルビルドを止めることはできず、メタルビルドは美空を返してほしければ本物のホワイトパネルを首相官邸まで持ってこいと告げて立ち去り、用済みとなったサイモンを射殺しました。
一方、戦兎・巧・紗羽は一海たちがつかった温泉はファントムリキッドであり、その影響で力を奪われずに済んだことを突き止めました。戦兎はファントムリキッドに対応したアイテムを作ることを思いつきましたが、その場に現れた一海はそのアイテムを自分に作ってくれと頼み込んできました。
戦兎は早速新アイテム“ハーフェクトキングダム”を完成させましたが、起動させるためのファントムリキッドの量が足りず、重傷を負った三羽ガラスからリキッドの成分を抜き取れば命の保証はないことが明らかになってしまいました。一海は三羽ガラスを犠牲にすることなどできず、単独でメタルビルドに立ち向かう決意をしましたが、三羽ガラスは一海のために命を投げ出す覚悟を決めていました。
ダウンフォールが街に総攻撃を仕掛けるなか、一海は単身で首相官邸に向かい、「心火を燃やしてお前(浦賀)を倒す。ラブアンドピースのために」と宣言すると仮面ライダーグリスブリザードへ変身しました。美空は浦賀に、一海はバカでどうしょうもないドルヲタだけど根は仲間想いの“正義のヒーロー”だと告げましたが、裏ははヒーローなど幻想だと一蹴しました。
その頃、戦兎と万丈は巧からライダーの力を取り戻すための技術を提供され、戦争に利用されそうになったから忍と仲違いしたのではと問う万丈に巧は「ヒーローが使うならばそれは兵器ではない。“希望”だ」と答えました。紗羽は幻徳を助け出し、戦兎は旧世界の記憶を取り戻した内海に協力を求めました。
ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリスの結末
グリスブリザードはメタルビルドに戦いを挑み、必殺のライダーキックをくらわしましたがそれでもメタルビルドを倒すことはできず、メタルビルドは奪ったホワイトパネルとファントムクラッシャーを取り込んで“ファントムビルド”へと進化を遂げました。戦争こそが科学の力を活かせると考え、世界を火の海にしてやると息巻くファントムビルドに、グリスブルザードは「哀しいなあ。ずっと独りだったんだろ?」と呟きました。
グリスブリザードを変身解除に追い込んだファントムビルドの前に万丈が駆け付け、一海にパーフェクトキングダムと三羽ガラスのドッグタグを渡すと三人は命をかけてこのアイテムを創ったと告げました。三人の想いを受け取った一海は最強形態の“仮面ライダーグリスパーフェクトキングダム”へと変身、万丈は仮面ライダークローズマグマに、戦兎は仮面ライダービルド・ジーニアスフォームに、内海は仮面ライダーマッドローグに、幻徳は仮面ライダープライムローグに変身してダウンフォールに最後の決戦を挑みました。
「これが最後の祭りだ! 仮面ライダーなめんじゃねえぞ」しかし、パーフェクトキングダムの力をもってしてもファントムビルドには敵わずグリスは大苦戦を強いられました。それでもグリスは三羽ガラスとの絆や仮面ライダーとしての宿命を胸に立ち上がり、「心火を燃やしてぶっ潰す」と宣言すると反撃に転じ、真の力に覚醒すると三羽ガラスの力を取り込んだ渾身のライダーキックを炸裂させました。
グリスは消滅していくファントムビルドに「俺には守るべきものがあって、お前にはそれがなかった」と告げました。戦いの一部始終をクローズマグマに助け出された美空が見守っていました。
戦い終えた一海の元に美空、そして成分を抜き取られたことにより返って元気になった三羽ガラスが駆け付け、赤羽は自分たちが死んだと一海に思わせればハザードレベルを極限に引き出せると戦兎が考えたことを明かしました。一海は思わず「悪魔の科学者が!」と絶叫しました。
巧と忍は和解を果たし、幻徳と紗羽は自分たちが付き合っていることを戦兎と万丈に打ち明けました。内海はようやく絶対に折れない杖の開発に成功しました。そして一海は美空から「あたしと付き合ってくれる? カズミン」と告白され、一海は驚きながらも彼女を受け止めました。
以上、映画「ビルド NEW WORLD 仮面ライダーグリス」のあらすじと結末でした。
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