君は月夜に光り輝くの紹介:2019年日本映画。まみず(永野芽郁)は二十歳まで生きられない発光病という不治の病になり、医者からは余命1年と言われていました。ついに余命0となり、生きるのを諦めるために作ったリストを同じクラスメイトの卓也(北村匠海)に代行してもらうことになりました。病室を出られないまみずの代わりに卓也が遊園地に行ったり、買い物やカラオケに行ったりする様々なミッションを一つ一つクリアして感想を報告するという代行をしていたのですが、2人に残された時間は迫っていました…。とても切なく苦しくてでもピュアな高校生ならではの儚くも美しい青春のラブストーリーです。第23回電撃小説大賞を受賞した佐野徹夜の小説を原作とするラブストーリー作品です。
監督:月川翔 出演:永野芽郁(渡良瀬まみず)、北村匠海(岡田卓也)、甲斐翔真(香山彰)、松本穂香(岡田鳴子)、今田美桜(平林リコ)、優香(岡崎)、生田智子(渡良瀬律)、長谷川京子(岡田恭子)、及川光博(深見真)、ほか
映画「君は月夜に光り輝く」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「君は月夜に光り輝く」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
君は月夜に光り輝くの予告編 動画
映画「君は月夜に光り輝く」解説
この解説記事には映画「君は月夜に光り輝く」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
君は月夜に光り輝くのネタバレあらすじ:起
昨年余命1年と医師から告げられ、発光病のため長期入院を余儀なくしている渡良瀬まみず(永野芽郁)。病院からは一歩もでることができず、一日中、病室で過ごしている。
4月になってクラス替えがあり、初めてまみずと同じクラスになった岡田卓也(北村匠海)だが、顔も覚えてないし、病院に持っていく寄せ書きが回ってきても何を書いたらいいのかさえ分からない。結局、ありきたりのことだけ書いて持っていくことになった。病室でまみずに挨拶だけして寄せ書きを渡して早々に帰ろうとする卓也だったが、それを察したまみずも気の毒に思い、父からもらったスノードームを見せて、自分は余命ゼロなんだ、と寂しそうに話します。帰り際に「また来てくれる?」と言われて、その気もないのに卓也は「うん。」と言って帰っていきます。
また行くことになった卓也だったが、病室には誰もおらずスノードームを見ていると、突然部屋に戻ってきたまみずを見てビックリ、スノードームをうっかり壊してしまいました。お詫びに何かしたいと言うと、まみずは代行リストを見せます。そこには自分が死ぬまでにやりたいことがたくさん書いてありました。しかし、まみずは病室から出られないので卓也に代行をお願いしたいと申し出ます。卓也は驚きながらもそれを引き受けます。まず初めは「ジェットコースターに乗りたい。」と言うのでジェットコースターに乗った自分を自撮りして、まみずに送信しました。
君は月夜に光り輝くのネタバレあらすじ:承
お詫びはこれで終わったと思ったのですが、病室から出られないまみずから、さらに「パフェが食べたい」「自転車に乗って潮風感じたい」「ホームランを打ちたい」「最新の携帯を夜中から並んで買ってみたい」「買い物に行きたい」「カラオケで歌いたい」と言われ、簡単なものからかなり難しいものまで言われるようになるのてすが、卓也もだんだん面白くなってきて、その度に自撮りをしたり、ビデオレターにしたりしながら自分でも楽しんでいました。
あるときは「両親が離婚した本当の理由が知りたい。」と言われ、卓也は一度は断るが、まみずの強い気持ちに押されてお父さん・深見真(及川光博)に会いに行きます。そこでまみずが大切にしていたスノードームを壊したことを謝ります。するとお父さんはスノードームの作り方という本をくれました。それから卓也は本を見ながらスノードームを作り始めました。また、会社の経営不振で自己破産したことや、まみずの治療費のための偽装結婚のこと、その時に二度と会わないと約束していることを聞きます。まみずは「知らなかったので本当のことがわかって良かった、でも治らない病気なのにね」と卓也に言います。それからも卓也は、お父さんがまみずに会ってもらえないか何度も頼みに行きます。
また、卓也の母親・恭子(長谷川京子)は、卓也の姉の鳴子(松本穂香)がまみずと同じ発光病で、恋人を失った直後に交通事故で亡くなったこともあり、卓也が夜出かける度に車にはねられないかと、とても心配していました。
あるときは「メイドカフェでバイトがしたい」というのもありました。メイドは卓也には無理なので、卓也は奥でキッチンの担当をして、メイドカフェのリコちゃんの写メを撮ってまみずに送ります。まみずは写メを見てリコちゃんの可愛さに少し嫉妬します。そんなリコちゃんですが、実は卓也に恋しているのですが気づいてもらえないままでした。リコちゃんを可愛いと言う卓也に対してまみずは「バンジージャンプがしたい」と、時には無茶ぶりすることもありました。
卓也はまたいつものように病院に行って、まみずの生年月日と靴のサイズを聞いたりもしました。そして、次に行った時には卓也はまみずに、真っ赤なローヒールの靴をプレゼントしました。まみずはとても気に入って「この真っ赤な靴を履いて海に行って星を見たい」と言います。検査の結果がよければOKと言っていたのですが検査の結果が思わしくなく、行くことはできませんでした。
そこで卓也は同じクラスメートの香山彰(甲斐翔真)の家に行って天体望遠鏡を借りて、屋上に連れ出そうとします。夜遅く病室に行こうとしている途中で、看護士の岡崎(優香)に注意されるが「病院の中で死ぬのを待つだけなんて可哀想だ。」と言って、半ば強引にまみずを連れ出します。まみずは卓也にもらった真っ赤なローヒールを履いて屋上で一緒に星を見ます。その後、まみずは「五分だけロマンチックな言葉を言って。」とねだります。そして、「プロポーズして。」と言います。卓也はだんだん自分の気持ちを押さえきれなくなって「まみずが好きだ。」と言ってしまいます。
その後、まみずは体調を崩してしまいます。まみずの母の律(生田智子)は、こんなになったまみずを見て卓也に「家族がずっと、一日でも長く生きて欲しくて頑張っているのに、あなたが突然現れて、こんな病状にされてしまうなんて。」と卓也を責めます。まみずは自分が望んでしてもらったことだと説明するが、これ以上卓也に迷惑をかけるのも辛くなり、自分の気持ちとは違う言葉で「もう、会うのをやめよう。来ないで。」と言います。
君は月夜に光り輝くのネタバレあらすじ:転
まみずと卓也は連絡することもなく、しばらく距離を置きます。まみずと距離を置いている間も卓也は、まみずのお父さんに、まみずと会ってくれるように何度も足を運びます。その日もまみずのお父さんに会いに行くと、「まみずのこと好きか?」と聞かれ、「結婚の申し込みをしてくれないか」と言われます。そして「もし普通に過ごしていたなら君みたいなやつにそう言われるんだろうなあ」と言い、二十歳まで生きられない娘が結婚も出来ずに死んでいくことの悲しさと虚しさを感じながら、卓也に「お前を殴ってやりたい」と言うのでした。
卓也はまみずに会わずにそのまま過ごしていましたが、ある日、学校内で「ロミオとジュリエット」を文化祭ですることになります。もう頼まれてはいなかったが、リストに「ジュリエット役をしたい」というのがあったので、役を決めるときに卓也は勇気を出してジュリエット役に立候補しました。ロミオ役は香山に決まりました。香山はもしみずほが病気でなかったら二人でするはずだったと卓也に言います。そして「報告に行こう」と二人で病院に行きます。香山はまみずのことを「好きだった」と打ち明けますが、卓也は病室には入ることができませんでした。そして、当日になるとまみずから連絡が入り、観客席の椅子にスマホを置いて、二人は「ロミオとジュリエット」を演じるのでした。
演劇が終わった直後にまみずが倒れ、卓也は岡崎に呼び出され、卓也にとても会いたがっていたことや、あと何回かしか会えないことを聞かされます。しばらく連絡を取り合ってなかった二人でしたが、まみずから「会いたい」とメールが来て、卓也は夜中にまみずと再会します。もう長くないことを悟った二人はお互いに「好きだ」と告白します。そして、生きているという証の心臓の音を確認します。まみずは「好きな人が死ぬなんて悲しすぎる」卓也は「まみずがいなくなったら普通に生きられない」とお互いの気持ちをぶつけ合います。
その後、しばらくすると容態も落ち着いて、まみずは回復していきます。そこで二人は屋上に行きます。まみずは「生きるのを諦めるために作ったリストが、今は卓也くんに出会ったことで、生きたくて生きたくてしょうがない。なんとか責任をとって。」と本音をぶつけます。また、「本当は私も卓也くんに代行をしてもらっている時には、まみずも一緒にデートしている気持ちになって、とても楽しかったんだよ」と言い、二人はお互いにキスをします。
その後まみずは、一人病室で自分の残り時間が短いことを悟り、最後のお願いをするために、残りの力を振り絞ってビデオレターに録画します。
余命わずかとなり、まみずに会いに父の真がやって来ます。病室では父と母とまみずの三人が手を取り合います。そのあと、14日間、発光した後、両親に見守られながら静かにまみずは息を引き取りました。
君は月夜に光り輝くの結末
卓也はまみずの葬儀に出席します。まみずの最後のビデオレターは、1つ目はお葬式に出ること。2つ目は自分は可哀想な子ではなくて彼氏もいたって皆に公表すること。3つ目はまみずはいなくなるけど、これからは卓也くんの中で生き続けるので卓也くんは必ず幸せになること。と卓也に言い、最後に「愛している」と録音されていました。
そして卓也はお葬式で、自分がまみずの彼氏だったことを皆に言います。そして、毎日少しずつ作っていたスノードームも完成しました。スノードームの中の二人はウェディングドレスとタキシードを着て笑っていました。
葬式が終わって卓也は、まみずのお母さんの車の前でわざとらしくうろうろしていると、まみずのお母さん・律からクラスメイトの寄せ書きを渡されます。裏を見ると、まみずの字で小さく「私は私でよかった」と書かれていました。
以上、映画「君は月夜に光り輝く」のあらすじと結末でした。
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