潔く柔く きよくやわくの紹介:2013年日本映画。高校時代、幼馴染で好きだった春田を交通事故で無くしたカンナは、8年経った今、精神的には15歳から成長していませんでした。そんなカンナの前に、お調子者の赤沢が現れました。しかし赤沢もまた子供時代の出来事にひきずられていました。それぞれ消えない過去の傷を持っている二人が出会い、その出会いから過去の傷を乗り越えようとするラブストーリーです。いくえみ綾による人気少女マンガの映画化です。
監督:新城毅彦 出演者:長澤まさみ(瀬戸カンナ)、岡田将生(赤沢禄)、高良健吾(春田一恵)、波瑠(川口朝美)、中村蒼(真山稔邦)、古川雄輝(小峰清正)、平田薫(千家百加)、田山涼成(バーのマスター)、MEGUMI(野原チカコ)、池脇千鶴(柿之内愛実)、大滝愛結(柿之内睦実)ほか
映画「潔く柔く」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「潔く柔く」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
潔く柔くの予告編 動画
映画「潔く柔く」解説
この解説記事には映画「潔く柔く」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
潔く柔くのネタバレあらすじ:起
15歳のカンナは幼馴染の春田といつも遊んでいました。高校に入学すると春田は同じクラスの真山とケンカになりますが、これがきっかけで友達になりました。そしてカンナと朝美、春田、真山はいつも4人で遊ぶようになります。春田とカンナはお互いを意識し始めていましたが、幼馴染が邪魔をして、本心は話せませんでした。
ある日、真山がカンナを二人で会おうと誘います。春田と春田の従弟の清正と一緒にやっていたガソリンスタンドのバイトを先に切り上げた真山は、カンナと花火大会に二人で出かけます。一方ガソリンスタンドでは、清正が春田にカンナへの気持ちを確かめていました。やがてバイトが終わり自転車で春田は帰っていましたが、途中、走りながら携帯でメールをし始めます。その時、トラックが出てきて春田は撥ねられました。
知らせを聞いたカンナと真山は病院に向かいます。病院には朝美がいて、春田は死亡していました。朝美は春田の気持ちを考えず、真山と二人でデートしたことに腹を立て、カンナにキツイ言葉で叱りつけます。落ち着いたカンナが携帯を見ると、春田からの最後のメールが来ていました。メールには『行くよ』と書かれていました。
潔く柔くのネタバレあらすじ:承
8年後。カンナはメロンワークスという映画会社に勤めています。友人の百加と行ったバーで、酔いつぶれた青年に絡まれます。吐きそうになった青年を見かねたマスターがトイレに連れて行きます。
翌日、出版社プレジャーに営業で行ったカンナは昨日の酔っ払いの青年がいるのに気づきます。青年は赤沢という名で、メロンワークスの担当になっていました。映画の試写会の話を持ち出すカンナに対し、昨日のバーは学生時代バイトしていたと話し、失礼を謝り、『今度、飲みに行こう』と誘います。それを聞いたカンナは怒って帰ります。
試写会の日、赤沢が来ていました。期待していたカンナは隣に女性がいるのを見てガックリきます。会社にいる時、赤沢から「百加と飲んだ」とメールが来ます。色々とやり取りした後、今度二人で映画を見に行くことになりました。
映画を見終わった後、食事をし、酒を飲みながら思い出話をし始めます。カンナは春田とのことは話しませんでした。一方赤沢は小学生時代の話を始めます。柿之内という、赤沢の事が好きな女の子がいて、いつも近づいてくるので赤沢は嫌がっていました。遠足の日、赤沢は道路を歩いていると近寄って来た柿之内を突き飛ばしました。転んだ柿之内を起こそうと駆け寄った時、車に轢かれ柿之内は死んでしまったと言います。話し終わった後、赤沢は強がるカンナの本心をズバリ突いたことから、カンナはウイスキーをがぶ飲みして倒れます。
潔く柔くのネタバレあらすじ:転
カンナは入院して治療しています。その時、春田の従弟の清正が赤沢の後輩だったと知りました。やがて退院したカンナは先日の倒れたバーに行きます。すると赤沢と試写会の女性がいました。女性は漫画家の野原でした。野原は赤沢の事が好きで、カンナに嫌な事ばかり言います。怒ったカンナは先に店を出ました。
追いかけた赤沢はタクシーにカンナを乗せ、部屋まで送ります。その間、赤沢はカンナの手を握り続けました。マンションに着くとカンナは何か期待していましたが、赤沢はおやすみと言って帰ります。
翌日、赤沢は熱を出して寝込んでいました。カンナが見舞いに来たことで、喜んだ赤沢はカンナに軽いノリで付き合おうか?と言いますが、カンナは返事をしませんでした。しばらくしてカンナは街で朝美に出くわします。二人で思い出話を始めます。そして朝美から春田の父が再婚して春田の弟が生まれていると聞きます。
その後、酔っぱらったカンナは『百加!』と大声でマンションのドアを叩きます。しかしその部屋は赤沢の部屋でした。カンナを中に入れると、カンナは『春田の帰る場所がなくなった』と泣きはじめます。そしてカンナは百加が赤沢にすでに事情を話していた春田の事を話し、今度春田に会いに行こうと言います。
潔く柔くの結末
赤沢の運転で春田の家に行きます。父親の再婚相手が男の子を連れて出てきました。顔を見たカンナは春田に似ていないと言って安心します。今度は赤沢が柿之内の姉の娘に会いに行くと言い、車を走らせます。娘は4歳になっても言葉が出ないと困っていました。公園で待ち合わせをすると、その娘は柿之内そのものでした。赤沢の顔を見るなり駆け寄り、言葉を発します。赤沢も柿之内の姉も喜びます。
再びカンナの故郷に向かい、カンナは学校で春田の思い出を見つけます。カンナが今日一日の礼を言うと、赤沢が柿之内の思い出を語り、泣いていました。
数日後、仕事でプレジャーに行ったカンナは赤沢に会う事が出来ず、テラスで野原に会います。野原はカンナに『赤沢と付き合うことになって、明日の赤沢の誕生日を一緒に祝う』と言います。ショックを受けたカンナは清正に会い、春田の写真をもらいます。その時、春田があの日カンナに告白するつもりだったことを聞きました。
走り出したカンナは野原の事務所に着き、赤沢を呼び出します。別れを告げて平手打ちを食らわしたカンナに赤沢は『締め切りまで原稿に付き合うと言っただけだ』と言ってカンナを抱きしめ『好きだ』と告白します。カンナも『あなたを一人にしたくない』と言い、キスをしました。赤座が『今のは何の意味?』と聞くと『誕生日のプレゼント』と言います。今度は赤沢がカンナにキスをします。そして二人は手を繋ぎ、歩きはじめました。
以上、映画「潔く柔く きよくやわく」のあらすじと結末でした。
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