囚われの女の紹介:1968年フランス, イタリア映画。ポップアート、フリーセックスといった60年代文化を背景に、アーティストの夫とその妻、友人である画商の男の三角関係とその顛末を描き、H・G・クルーゾー監督の遺作となった映画。
監督:アンリ=ジョルジュ・クルーゾー 出演:ルセル・ムーシー、ローラン・テルジェフ、エリザベート・ウィネル、ベルナール・フレッソン、ダニー・カレル、ほか
映画「囚われの女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「囚われの女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
囚われの女の予告編 動画
映画「囚われの女」解説
この解説記事には映画「囚われの女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
囚われの女のネタバレあらすじ:起・知らない世界
ポップアート作家のジルベールと妻ジョゼは、互いの情事を認めるオープンな夫婦。
画商である友人スタンの主催で開かれた展示会のパーティーに参加した夫妻だったが、夫が他の女性と出掛けて手持無沙汰になったジョゼは、スタンに誘われ彼の家で飲みなおすことにする。
そこで彼の趣味だと言う写真のスライドを見せられたジョゼは、1枚の拘束された全裸女性のスライドを見せられ、強い好奇心を抱く。女性を服従させ、その姿を写真に撮ることが趣味だと話すスタンに、思わずスライドに見入っていた彼女は、慌てて彼の家を飛び出す。
囚われの女のネタバレあらすじ:承・暴かれた欲望
翌日、偶然スタンに再会したジョゼは、このあとモデル相手に撮影だと聞いて立ち会わせてほしいと申し出る。
モデルのマギィが現れて撮影が開始、命じられるままに脱ぎポーズを取るマギィと、決して触れることなく言葉とカメラで服従させていくスタン。その光景に自らの欲望が頭をもたげ、耐えられなくなったジョゼはその場から逃げ出してしまう。
自分の欲望と戦ったジョゼだったが、抑えきれず画廊のスタンを訪ね、モデルになりたいと懇願する。スタンはマギィと一緒に撮ると条件を出し、彼女に屈辱的な言葉を浴びせ、従わせる。
囚われの女のネタバレあらすじ:転・歪んだ愛
ジョゼはスタンに支配されることに喜びを感じると同時に、彼を愛し始めていたが、決して触れようとしないことに苛立ちを募らせていく。そして彼女はもうモデルにはならないと告げ、愛し尽くすことができない孤独な人間だと言われたスタンは呆然となる。
一方、このところジョゼの様子がおかしいことに気づいていたジルベールは、ひそかに彼女の跡をつけ、スタンと会っていることを突き止めていたが、これまでと違って自分に隠していたことで、ジョゼが本気でスタンを愛し始めていると知る。
ジョゼへの愛に気づき、頑なだった心が緩んだスタンは、彼女と海辺のホテルで一夜を過ごす。普通の恋人同士のように無邪気にふるまう2人だったが、ジョゼのポケットにあったジルベールへの絵葉書を見たスタンは、彼女が自分を単なる情事の相手としか見ていないと思い込み、彼女を残してホテルを去って行く。
囚われの女の結末:最後に求めるもの
全てを話しジルベールと別れるつもりだったジョゼは、家に戻り彼にスタンへの愛を打ち明けると、怒ったジルベールは彼女を振り切ってスタンの家へと飛び出していく。慌ててあとを追ったジョゼは、踏切内で列車に追突される事故に遭ってしまう。
一命をとりとめたものの昏睡状態が続くジョゼ。心配げに付き添うジルベールだったが、うわごとでジョゼがつぶやく名前は”スタン”だった。
以上、映画「囚われの女」のあらすじと結末でした。
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