二ノ国の紹介:2019年日本映画。「妖怪ウォッチ」等を手掛けたレベルファイブのゲームを元に映画化した作品です。内容は完全オリジナルストーリーになっていてゲームで描かれた世界の数百年後の世界をイメージして作られています。現実世界の自分と命が繋がっているもう一人の自分がいる「二ノ国」で巻き起こる話が中心となっています。
監督:百瀬義行 声優:山﨑賢人(ユウ)、新田真剣佑(ハル)、永野芽郁(コトナ/アーシャ)、宮野真守(ヨキ)、坂本真綾(サキ/ヴェルサ)、梶裕貴(ダンパ)、津田健次郎(ガバラス)、山寺宏一(バルトン)、伊武雅刀(不思議なお爺さん)、ムロツヨシ(フランダー王)、ほか
映画「二ノ国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「二ノ国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
二ノ国の予告編 動画
映画「二ノ国」解説
この解説記事には映画「二ノ国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
二ノ国のネタバレあらすじ:起
バスケ部のエース・ハル(新田真剣佑)と、それを傍らで見守る車椅子のユウ(山﨑賢人)、ハルの彼女のコトナ(永野芽郁)は仲の良い3人組。しかしユウは密かにコトナの事を思っている自分に気づいています。
ある日、ユウの元に不審者が付きまとっていると連絡が入ります。ようやく見つけたコトナは不審者に捕まっていて、ユウの目の前で腹部を刺されてしまいました。駆けつけたハルが動揺し、救急車を待たずにコトナを抱き抱えて走りだし、飛び出してしまい、追いかけたユウも突っ込んできたトラックに轢かれそうになります。気がつくとハルとユウは見たことのない世界の広場にいたのです。
見たことのない動物に引かれる馬車。人間のような者もいれば、動物のような見た目をした者もいる、明らかに異世界だということが分かります。そしてこの世界ではユウは立って歩く事ができたのです。ハルとユウはこの世界にコトナがいると思い、彼女を探し始めると、コトナにそっくりな絵を見つけます。それはエスタバニア王国の王女アーシャでした。
アーシャがコトナかどうかを確かめるため王宮に向かいますが、警備が厳重になっていて追い返されてしまいました。諦めない二人はこっそりと王宮に忍び込みます。そしてアーシャを見つけた時には、アーシャは何らかの呪いをかけられて寝ていました。その呪いとは魔法宰相ヨキ(宮野真守)ですら解くのが難しいものだったのです。
二ノ国のネタバレあらすじ:承
部屋に誰もいなくなったのを見計らい、ハルとユウはアーシャに近づきます。コトナにそっくりなアーシャの腹部に短剣が浮かび上がります。それはコトナが刺された短剣と同じものでした。ハルはそれを触ろうとしますが、何かに邪魔されて触ることができません。ユウが構わず短剣を握り、引き抜くとそれは消え去ってしまいました。
その騒ぎでハルとユウは取り押さえられてしまいました。ヨキから尋問を受けますが、アーシャの口添えで疑いが晴れます。そして二人はアーシャを救った英雄として歓迎されます。ユウはアーシャが気になって一人で王宮に向かい、アーシャと話をする事が出来ました。そこでこの世界が「二ノ国」だということ、そして命の繋がる「イチノ国」があるということ、アーシャとコトナが繋がっている事を知ります。
翌朝、ハルとユウはヨキの策略にはまり、あわや処刑というところまで追い詰められますが、どうにか逃げだし、気がつくと元の世界に戻っていたのです。
二ノ国のネタバレあらすじ:転
刺されたはずのコトナは無事で、事件はなかった事になっています。ユウは自分達が住んでいるこの世界がイチノ国、アーシャがいる世界が二ノ国ではないかと推測しますが、ハルはコトナさえ無事ならと気にも止めません。
しかしコトナが緊急入院し、余命3ヶ月を告げられてしまいます。ハルはアーシャを救ったユウを責めていると、再び二人は二ノ国へ飛ばされてしまいました。
ハルは、エスタバニア侵略を狙う黒旗軍の最高指導者ガバラスから、アーシャ討伐を持ちかけられます。コトナを助けたいハルは持ちかけに応じます。一方、ユウは黒旗軍に参加しているハルの姿を見てショックを受けますが、アーシャを守るため、ハルを止めるため戦う決意をします。
黒旗軍は大軍で押し寄せ、街を破壊しながら城までやってきました。やがてコトナを救いたいハルと、アーシャを守りたいユウは合いまみえていきます。そして相撃ちになりそうな所で、再び元の世界に戻ってきます。
元の世界ではコトナの容体が急変していました。更にコトナを襲った男がユウの家やサキ姉の家までやってきて、サキ姉に襲いかかろうとします。間一髪でハルとユウがサキ姉を助けて逃げ出します。追いかけてくる男を振り切り、車ごと水路に落ちると、ユウは再び二ノ国にやってきていました。
二ノ国の結末
城は黒旗軍に侵攻され崩落寸前でした。困惑するアーシャやヨキの前にユウが現れ、ヨキが裏切り者だと追求します。最初はシラを切るも、観念したのかヨキとガバラスが同一人物だということを白状しました。さらにエスタバニアに強い恨みを持つヨキは魔物と化してアーシャを拐っていきます。
ユウが追いかけるも、歯が立たず瀕死の重症を負ってしまいます。そこに、ユウに二ノ国の事を教えた老人が現れ、伝説の剣グラディオンを手渡しました。剣の力で傷が回復したユウでしたが、凄まじい力を持つヨキにはかないません。しかし吹き飛ばされたユウから、剣を手に取ったハルがヨキに立ち向かい、ついにはヨキを倒します。
倒されたヨキから解放された魔力が、元の世界に帰るゲートを作り出しています。ヨキは倒されたので、どうやら今回が最後のようです。名残惜しいユウはハルと帰ろうとしますが、途中で思い直し、二ノ国に残る決意をします。
元の世界に帰ってきたハル、周囲の人からユウの記憶が消えている事に気付きます。
元の生活に戻り、コトナもすっかり元通り。日常を取り戻していく内に、ハルは、ユウが最初から二ノ国の人間で自分と命が繋がっていたんだということに気付きます。
ユウは二ノ国に戻りアーシャと結婚、アーシャと二人でエスタバニア王国を治めていくことを強く誓うのでした。
以上、映画「二ノ国」のあらすじと結末でした。
ジブリの絵柄でアクションシーンが観られるのがちょっと新鮮でした。
敵役の変貌っぷりが自分は好きでしたね。
最初にちょっと出てきたおじいさんの登場シーンで熱くなりました。
おじいさんの過去が気になったので世界観をリンクした別作品なんかを作ってもらえたらうれしいです。