翔んで埼玉の紹介:2018年日本映画。埼玉をディスるがなんといっても埼玉を愛してやまない郷土愛を感じる物語。東京都民に憧れ、埼玉県民ということにコンプレックスを持ちつつも千葉を敵対視して、常に競いあい、埼玉を活性化させ上昇させていくという埼玉愛にあふれたユーモラスな映画です。「パタリロ!」の作者・魔夜峰央の人気マンガを実写映画化。
監督:武内英樹 キャスト:二階堂ふみ(壇ノ浦百美)、GACKT(麻実麗)、伊勢谷友介(阿久津翔)、ブラザートム(菅原好海)、麻生久美子(菅原真紀)、島崎遥香(菅原愛海)、成田凌(五十嵐春翔)、中尾彬(壇ノ浦建造)、間宮祥太朗(埼玉県人の青年)、加藤諒(下川信男)、益若つばさ(おかよ)、武田久美子(壇ノ浦恵子)、麿赤兒(西園寺宗十郎)、竹中直人(神奈川県知事)、京本政樹(埼玉デューク)、ほか
映画「翔んで埼玉」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「翔んで埼玉」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「翔んで埼玉」の予告編 動画
映画「翔んで埼玉」解説
この解説記事には映画「翔んで埼玉」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画「翔んで埼玉」のネタバレあらすじ:起
昔、越後の国があった。まず、東京が独立し、次に横浜が神奈川県として独立した。最後に残り物が集まって埼玉県が独立。子どもの頃から埼玉から出て東京に住むことを夢見ていた菅原愛海(島崎遥香)。いよいよ、恋人の五十嵐春翔(成田凌)と結婚して東京都民になるための今日は大事な結納の日。そのために両親と一緒に車で東京に向かっていた。車の中からラジオ放送が流れてきた。なにやらラジオ放送は埼玉の都市伝説の話のようだ。
昔昔、埼玉県民は東京都民からひどい迫害を受けていた。東京に行くには通行手形がなくてはならなかった。また、もし不正に入っていたのが見つかった者は強制送還させられるため、埼玉県人は長い間ずっと救世主の出現を待っていたのであった。
映画「翔んで埼玉」のネタバレあらすじ:承
東京の白鵬堂学院は東京都知事になるための養成学校として超有名な名門校であった。そこでは檀ノ浦百美(二階堂ふみ)が生徒会長であり、その父は東京都知事・壇ノ浦建造(中尾彬)であった。百美は東京都民としてトップのAクラス、そしてトップの座についていた。ここでは東京都から離れるごとにB、C、Dとランク付けされていた。埼玉県人は底辺に位置づけられて、教室も同じ学院にもかかわらず、隔離され、劣悪な環境で学ばざるを得ないのであった。
そんな白鵬堂学院にある日、アメリカ帰りの都会指数の高い麻実麗(GACKT)という東京都港区出身の容姿端麗な転校生がやってくる。百美は麗を連れて学院内を案内する。ちょうど通りかかった道で埼玉県民の女子学生が筋肉痛で倒れたので、医務室に下川(加藤諒)たちが連れていこうとしていたのであった。ところがそれを見た百美は「埼玉県民はそこの草でも食っておけ。」と言い放ち、医務室で治療をすることも許されなかった。それを見た麗は百美を足で蹴り、埼玉県民のいるクラスに行く。そこで女子学生が草を食べようとしていたのを見て麗は薬を渡すのであった。そして、教室に入るのだが、あまりにも落差があるのを見て驚く。そして、そこにいる埼玉県民の学生も、埼玉県人であることを卑下しているのを見て麗は失望する。
家に帰ると父からのメッセージが届いていた。「埼玉県人として通行手形の撤退をこの長年の願いを叶える救世主の出現を待っている」とのことだった。足を蹴られた百美は麗を学院から追放してくれと父親に頼むが、「10億円の寄付をしているので、後に百美が東京都知事になるときに後ろ楯になってもらえるかもしれない」と言い拒否する。そこで百美は全学生を召集して麗が東京テイスティングという『東京の場所』の空気の判別ができるかどうかのテストをする。ところがアメリカ帰りにもかかわらず麗は百美より早く答えることができた。百美は負けた途端、意識を失い倒れてしまう。麗は百美を抱き抱えてその場を立ち去る。
百美は気がつくと麗が横にいてキスされていた。百美は麗を父に紹介する。百美の家の執事・阿久津翔(伊勢谷友介)は麗を不審に思う。百美は自分でも味わったことのない不思議な気持ちになり、デパートの買い物に麗を誘う。デパートに行く前に遊園地に行った。遊園地で遊んだ後、アイスを食べようと園内を歩いていると、SAT(埼玉アタックチーム)がやって来て埼玉狩りにあう。そして、麗の家政婦・おかよ(益若つばさ)とその子供は捕まってしまう。麗は都会指数が高く、見た目は東京都民なのだが、踏み絵のようにシラコバトの絵柄のついた草加せんべいを踏むことができず、埼玉県民ということがばれてしまう。麗はもうここからは逃げるしかないので埼玉に行くことにする。百美は麗について行きたいので一緒に埼玉に行くことを決めた。
映画「翔んで埼玉」のネタバレあらすじ:転
車の中では埼玉出身の父と千葉出身の母が埼玉と千葉のことで言い争っていた。「埼玉に海はあるか?埼玉に空港はあるか?」「空港はないが空港司令塔がある。」「千葉には海がある。千葉には東京ディズニーランドもある。観光地もたくさんある。空港もある。」と。そこで娘の愛海は「どうでもいいから早く東京へ。」と言ってまたラジオの都市伝説を聞きながら東京に向かうのであった。
埼玉では父が麗のことを心配していたのだが、本当の父親は埼玉デューク(京本政樹)で伝説の埼玉県人として通行手形撤廃を目指す人であった。また千葉も同じように通行手形撤廃を目指していたが、百美の執事・阿久津が実は千葉解放戦線のリーダーであった。彼は逃げまどう百美を見つけると千葉の撤廃が実現することになると思い、麗と百美を捕まえる。百美は高熱のサイタマリアになったりもしたが、なんとか無事に東京に連れ戻され無事に保護される。
麗も百美も一時は捕まるが、埼玉デュークの出現により、なんとか逃げ切れたのだ。群馬は未開の地としてたびたびニュースで取り上げられ、大きな足跡や不思議な怪物が存在すると報道されていた。麗と百美は、東京都知事が代々通行手形の影で不正が行われ、金塊が隠されていることを知る。
映画「翔んで埼玉」の結末
埼玉県人は自分が埼玉出身ということを卑下するばかりだったが、改めて自分達の良さを考え直した。埼玉県人は三代にわたってずっと土を掘り続けて、海から水を引こうとしている人もいたのである。そうしていよいよ千葉と闘うことを決意する。千葉と埼玉の戦いが始まります。
大勢の千葉県民と大勢の埼玉県人が競いあっていた。そんな中で百美は金塊の場所をみつける。未開の地と言っていた群馬にあったのだ。群馬は本当は未開の地ではなく金塊を守るために、人々を寄せつかせないための場所であった。百美は父親に金塊の場所や通行手形の不正を公表することを決断するが父親は反対する。それでも百美は許すことができずビルの上からビラをまく。初めは千葉と埼玉は戦っていたのだが通行手形の撤廃はどちらも実現したいと長年の夢でもあったため団結し、東京封鎖に行くのであった。そして、百美のまいたビラを見る。東京まで来た阿久津と麗は捕まってしまう。
こうして埼玉の都市伝説のラジオは終わった。ラジオが終わると同時に東京の結納場所に到着する。婚約者も同じラジオを聞いていて彼は埼玉県人として春日部に家を建てると愛海に宣言するのであった。
以上、映画「翔んで埼玉」のあらすじと結末でした。
「翔んで埼玉」感想・レビュー
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埼玉県に友達がいて、テレビなどで「田舎だ〜」などと馬鹿にしていました。しかし、本当は、誇りを持っているとわかりました。「海はないけど誇りはある。」心に刺さりました。ちなみに、埼玉に友達はいないし、友達すらいないし、DVD買って一人でポップコーン作って食べたし寂しかったし悲しかった。しかし、そんな寂しさも忘れさせてくれる素晴らしい映画でした。ありがとうGACKT!!!
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埼玉県をディスる映画と思いきや、実は「埼玉世界化計画」なる壮大な計画をぶち上げた映画です。流山橋での、X JAPANのYOSHIKI対THE ALFEEの高見澤などの埼玉と千葉の意地の張り合い対決はとても面白くて見物です。
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子供たちと一緒に見ましたが、終始みんな笑って見ていました。千葉県に住んでいますが学校も職場も埼玉県なので、千葉vs埼玉は本当にあるあるです。出身芸能人対決、非常に笑えました。はなわさんの主題歌も良かったです。
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腹がいてー
と言ってしまうぐらいおもしろい これは神映画だ‼‼‼‼
埼玉に住んでいるので、興味があり見てみました。正直見る前はしょうもない映画だろうと思っていましたが、とても面白い映画でした。豪華な役者が沢山出ているし、GACKTと二階堂ふみのボーイズラブな話や埼玉と千葉の争いで芸能人ネタを挟んでくるところが私のお気に入りポイントです。