バンクーバーの朝日の紹介：2014年日本映画。「バンクーバー朝日」という実際に海外で活躍した野球チームを描いた実話。その世界情景を描き出しながら当時の日本人の苦悩、そして現在にも繋がっている日本人らしい戦い方は日本人なら見るべきポイント。
監督：石井裕也 出演：妻夫木聡（レジー笠原）、亀梨和也（ロイ永西）、勝地涼（ケイ北本）、上地雄輔（トム三宅）、池松壮亮（フランク野島）、ほか
映画「バンクーバーの朝日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バンクーバーの朝日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
映画「バンクーバーの朝日」解説
この解説記事には映画「バンクーバーの朝日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バンクーバーの朝日のネタバレあらすじ：起
時代は遡り、物語は1900年代のカナダの首都、バンクーバーで始まります。その頃、カナダには多くの日本人が移住をしており、日本人が暮らす日本街、パウエル街というものが出来るまで日本人の人口が増えつつありました。その頃の日本は戦争などの為に、非常に貧しい経済状況にあった為、海外で大金を稼ごうと夢を持ってカナダに渡ってきていたのです。しかし、中には旅館を経営するなど地位を獲得した者もいましたが、基本的に日本人は差別の対象にありました。
バンクーバーの朝日のネタバレあらすじ：承
職を求めていた彼等は安い賃金で厳しい肉体労働をさせられ、厳しい、汚い、キツいといった3Kでの労働を余儀なくされます。しかし、生き延びる為に歯を食いしばって耐え続け、そして世代は移り変わりました。日本人達には子供が生まれ、日系2世と呼ばれる子供達が社会を担う時代となったのです。しかし世代は変わっても日本人に対しての厳しい風当たりは変わりません。
バンクーバーの朝日のネタバレあらすじ：転
そんな中、日本人にとっての唯一と言ってもいい娯楽が野球でした。彼らは日本人のチーム、「バンクーバー朝日」を結成します。チームメンバーはケイ北本、ロイ永西、レジー笠原など、基本的に製材所で働く若者、構成されています。バンクーバー朝日は地元にある白人チームと戦うこともありましたが、圧倒的な体格差や基礎運動能力の違い、そしてお金や練習道具の不足から、全く相手になりません。馬鹿にされる日本人でしたが、彼等は自分たちの弱みを徹底的に突き詰め、分析をし、どう戦えば勝てるかと言う作戦を練り始めました。
バンクーバーの朝日の結末
そしてその研究の末、なんと白人チームから初勝利を奪うのでした。最初は認めようとしなかった白人チームでしたが、バンクーバー朝日が連勝を収めるにつれ、それが偶然では無いことを認めていきます。そして、白人には思いもつかない戦法を取る日本人チームは地元でも人気が沸騰、それに伴って日本人の地位も徐々にあがっていきます。時代と流れと共に、日本人はアメリカの地を離れる事となりますが、バンクーバー朝日の存在はアメリカの人々の記憶に深く刻み込まれたのでした。
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