ウェディング・ハイの紹介:2022年日本映画。お笑い芸人で脚本家としても活躍するバカリズムが脚本を手掛けたウェディングコメディ映画です。優秀で有能な女性ウェディングプランナーがある一組のカップルの結婚式を手掛けたところ、一癖も二癖もある参列者たちの暴走に端を発した予測不能のトラブルに巻き込まれていく姿を描きます。
監督:大九明子 出演者:篠原涼子(中越真帆)、中村倫也(石川彰人)、関水渚(新田遥)、岩田剛典(八代裕也)、中尾明慶(相馬慎治)、浅利陽介(真壁宗介)、前野朋哉(倉田大輔)、泉澤祐希(滝本直樹)、八木将康(黒田洋一)、川野直輝(桜田誠)、佐藤晴美(山下沙和)、山田佳奈実(池田里奈)、おくつようこ(石井七海)、大森つばさ(近藤彩香)、宮尾俊太郎(村木武史)、六角精児(新田大造)、尾美としのり(石川紀夫)、池田鉄洋(石川充)、臼田あさ美(加藤友梨)、久保田磨希(豊島瞳)、中川大輔(松波浩司)、伊勢志摩(日下部郁美)、片桐はいり(樋口良子)、皆川猿時(井上司朗)、向井理(澤田紀昭)、高橋克実(財津俊彦)、鈴木もぐら(鈴木もぐら)、水川かたまり(水川かたまり)、ヒコロヒー(ヒコロヒー)、岡野陽一(料理長)、河邑ミク(石川麻里)ほか
映画「ウェディング・ハイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ウェディング・ハイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ウェディング・ハイ」解説
この解説記事には映画「ウェディング・ハイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ウェディング・ハイのネタバレあらすじ:起
とある結婚式場では、これから新郎・石川彰人、新婦・新田遥の挙式・披露宴が執り行われようとしていました。彰人は本音では多額な費用のかかる挙式はできれば挙げたくありませんでしたが、お人好しで流されやすい性格のせいか断ることもできませんでした。
この式を担当するのは数多くの新郎新婦の悩みに真摯に応えてきた優秀なウェディングプランナーの中越真帆です。中越のモットーは、新郎新婦には式で後悔してほしくないとの考えから、どんな要望にもノーを言わず受け応えることです。
結婚式当日。遥の大学時代の元恋人だった八代裕也は友人たちと温泉旅をしていました。友人たちとの話題で遥が結婚することを知った裕也は、2年前に遥と別れるきっかけとなった彼女のお見合い話のことを振り返り、あの時本当は遥は自分にその話を止めてほしかったのではないかと考えました。
遥は好きでもないのに親から決められた相手と結婚させられると感じた裕也は、彼女を取り戻すべく友人たちと結婚式に乱入することを思いつきました。
ウェディング・ハイのネタバレあらすじ:承
彰人と遥の結婚式は滞りなく進んでいました。披露宴までの間、喫煙所では出席者たちがしばしの休憩を取っていました。
彰人の後輩で映像制作の仕事をしている相馬慎治は新郎新婦の紹介VTR製作を依頼されていました。相馬は元々は映画監督になるのが夢でしたが、今ではバラエティ番組の現場に甘んじていました。それでも彰人から好きなように映像を作ってくれと依頼された相馬は意気揚々で気合いを入れてこの日に臨んできました。
主賓挨拶をすることになった彰人の上司の財津俊彦は、以前キャバ嬢と遊んでいたことが家族や会社にバレてしまい、すっかり信頼を失っていました。財津はこのスピーチを自身の名誉回復の場にしたいと決意しており、この日までに徹底的に漫才や落語などを研究するなど万全の準備を整えてきました。
その一方、彰人の叔父の石川充は披露宴の余興として得意の縄抜けを披露しようと考えていましたが当の彰人本人に断られていました。それでも諦めきれず縄を持ってきていた充は改めて彰人に打診しましたがやっぱり断られてしまい、仕方なくその場に縄を置き去りにしたまま立ち去っていきました。
その様子を見知らぬ何者かが笑みを浮かべながら見ていました。
ウェディング・ハイのネタバレあらすじ:転
いよいよ披露宴が始まりました。新郎新婦の入場の後、相馬が気合いを入れて作ってきた紹介VTRが上映されました。映画への情熱を再燃させた相馬が作ってきたのは、二人の馴れ初めなどとは程遠い役者が演じた恋愛映画でした。それでも最初のうちは静まり返っていた会場はやがて拍手喝采に包まれ、相馬は大満足でした。
続いて財津の主賓挨拶の番となりました。財津は絶妙な間と磨き抜かれた笑いのセンスを駆使し、会場を笑いの渦に包んでいきました。財津もまた満足感を得ていました。乾杯の音頭を取る遥の上司・井上司朗も財津への対抗心をぎらつかせ、負けじと会場中の笑いを誘っていました。
ところが、余興が大いに盛り上がるなかで予定時間が1時間も押していることが判明しました。この会場は次の披露宴の予定も入っているため時間通りに終わらさねばならず、焦る中越は新郎新婦に時間内に終わらせてほしいと懇願しました。
しかし、新郎新婦の悲しそうな表情を見た中越は予定されている余興全てを実施する決断をし、スピードアップ策として4つの余興を同時進行で行うという荒業に打って出ました。
困惑する出演者たちも中越の必死の頼みを受け入れ、彰人の友人たちが太鼓を鳴らし、遥の友人たちはダンスを披露、遥の父・大造はマグロの解体ショーを披露、彰人の父・紀夫は手品を披露していきました。中越の作戦は成功し、宴も大盛況のまま残すは新郎新婦による両親への花束贈呈のみとなりました。
ところが、ここで想定外の事態が発生しました。紀夫の手品で姿を消した大造がそのまま戻ってこなくなったのです。それでも中越らスタッフは何とか大造を見つけ出すことに成功、無事に花束贈呈も終わらせることができました。
こうして彰人と遥の披露宴は紆余曲折ありながらも何とか大盛況のうちに幕を閉じました。彰人は中越に、本当は式なんて挙げたくなかったけど今は心から挙げてよかったと思っていると感謝の意を伝えました。ところが、この披露宴の裏側で実はとんでもない事態が進行していました。
ウェディング・ハイの結末
何とか披露宴会場に潜り込んだ裕也でしたが、ことごとく遥を取り戻すチャンスを逃したばかりか先ほど温泉で食べた生牡蠣があたって腹痛を起こしていました。そんな中、裕也は会場にいた見知らぬ人物の怪しげな行動を目の当たりにしていました。
この見知らぬ人物の正体はご祝儀泥棒の澤田紀昭でした。澤田がご祝儀袋を盗んだ様を見逃さなかった裕也は澤田を追いかけ、大声で周囲に澤田がご祝儀泥棒であることを叫びました。
この声に反応したのは彰人が断れず招待したバーのマスター・村木武史です。村木は充が置き去りにしていた縄を投げて澤田を捕らえ、裕也は澤田の顔面に尻を乗せて押さえました。あまりの臭さに澤田は気絶し、裕也は図らずも披露宴の危機を救うこととなりました。
裕也は結局遥に会うことなく会場を後にしました。それでも遥を諦めきれない裕也は最後のチャンスとばかりに会場に戻ろうとすると、ちょうど遥が両親に宛てた手紙が読まれている最中でした。「安心してください。彰人さんは一番優しくて頼りになる人です」―――遥の彰人への想いを知った裕也は彼女への想いを断ち切る決心をしました。
以上、映画「ウェディング・ハイ」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する