残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐の紹介:2015年日本映画。ベストセラー作家小野不由美の本格ホラー小説「残穢」の映画化作品。作家の「私」はホラー小説を書くかたわら、読者からの恐怖の体験談を募集し、コラムに起こす仕事を請け負っていた。そんな日々の中で、ある女子大生から届いた奇妙な音に関する投稿を調査するうちに、連綿と続いてきた「穢れ」の深淵に取り込まれてゆく。
監督 :中村義洋 出演:竹内結子(「私」)、橋本愛(久保さん)、坂口健太郎(三澤徹夫)、滝藤賢一(直人)、佐々木蔵之介(平岡芳明)、山下容莉枝(担当編集者・田村さん)、成田凌(山本くん)ほか
映画「残穢【ざんえ】」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「残穢【ざんえ】」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「残穢【ざんえ】」解説
この解説記事には映画「残穢【ざんえ】」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐のネタバレあらすじ1
私(竹内結子)は読者から投稿された「床を帯が擦るような音のする部屋」を調べるにあたって、そのマンションが建つ以前のことを調べ始めます。十年前、二十年前とさかのぼって調査するうちに、この土地に住んだ人々が蝕まれていた奇妙な事象と凄惨な事件を知ることとなるのです。
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐のネタバレあらすじ2
赤子の声に悩まされる住人、家の隙間をゴミで埋め尽くす老人、方々に電話を掛け続ける男、子供を殺して床下に隠す女、…それらの一見無関係に見える事象のひとつひとつは徐々に繋がっていき、私と私に関わる人々は決して触れてはいけない穢れに取り込まれていきます。やがて、彼らは福岡県の炭鉱で起きた炭鉱事故の真相に迫り、すべての穢れの元凶となった場所に辿りつきます。
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐のネタバレあらすじ3
神と鬼の双方にすがった家主が死んだ部屋を目の当たりにし、これ以上踏み込むのはやめようと調査を切り上げます。しかし、調査にあたった人々のその後を描く中で、禁忌に触れてしまった彼らに感染したそれぞれの「穢れ(けがれ)」が潜んでいるのです。穢れは、見ただけ、聞いただけ、住んだだけで無差別に広がっていきます。
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐のネタバレあらすじ1
そのマンションに住んでいた他の住人にも次々と不幸が訪れ、女子大生の隣に住んでいた一家は、引っ越しをしたにも関わらず、一家心中の道をたどります。平穏に見えるママ友会の風景の中にも、異変を察知している子供たちが描かれています。「床が帯を擦るような音のする部屋」に住んでいた女子大生は引っ越しをし、しばらくは安寧な日々が続きますが、再びその音は聞こえるようになってしまいます。また、私は新築し、新しい家での生活をはじめますが、その家にも「何か」が侵入してくる気配がします。そして、電話が鳴り響き、私は自分にも穢れが感染してしまったことを知り、愕然とするところで物語は終焉をむかえます。
以上、映画残穢【ざんえ】のあらすじと結末でした。
「残穢【ざんえ】」感想・レビュー
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最初の部分は女子大生の部屋で起こる霊現象の謎を解いていくストーリーなのかと思わせる構成になっていました。しかし女子大生の部屋で起こる霊現象の真実を探っていくと、いろんな霊現象にあった人たちに結びついていきます。そして、その霊現象のどれも根は同じで、関わった人たちが穢れに触れてしまい連現象に悩まされるようになっていくという結末が怖かったです。
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こういう怖い映画は苦手だけど、この作品は凄く面白かった!視覚の怖さより、その怪奇現象の起こる部屋の前は誰が住んでいてその前は誰が・・・と歴史を辿っていくような進め方がめちゃ引き込まれました。いきなりバーンと脅かされるより、じわりじわりと真相に近づいていく運びがとても面白かったです。
ドキュメンタリータッチのホラーなので見た人は一体なにがホントにあって、どれがフェイクなの?と混乱を来します。実在の人物が名前はもじっていても、知っている人は「あの人だ」と叫ばずにはいられない。本作にはそんな仕掛けが施されています。ただ、その人物のこと知っていれば知っているほど物語のすべてが嘘ではなかったのかと思ってしまうような人物なんですが