デッドプール&ウルヴァリンの紹介:2024年アメリカ映画。マーベル・コミックの超異端な“クソ無責任ヒーロー”・デッドプールの映画シリーズ第3作です。前2作の製作会社・20世紀フォックスがディズニーに吸収されたことにより、本作からマーベルの正史シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」第34作として正式に組み込まれました。本作では長らく「X-MEN」シリーズの人気キャラクター・ウルヴァリンを演じ『LOGAN/ローガン』(2017年公開)で卒業したヒュー・ジャックマンが7年ぶりに奇跡のカムバックを果たし、デッドプールとウルヴァリンの2大ヒーローがMCU世界の命運をかけた予測不可能のミッションに挑んでいきます。
監督:ショーン・レヴィ 出演者:ライアン・レイノルズ(ウェイド・ウィルソン/デッドプール)、ヒュー・ジャックマン(ジェームズ・“ローガン”・ハウレット/ウルヴァリン)、エマ・コリン(カサンドラ・ノヴァ)、ブリアナ・ヒルデブランド(ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド)、ステファン・カピチッチ(コロッサス)、忽那汐里(ユキオ)、モリーナ・バッカリン(ヴァネッサ)、レスリー・アガムズ(ブラインド・アル)、ロブ・ディレイニー(ピーター)、カラン・ソーニ(ドーピンダー)、ルイス・タン(シャッタースター)、ランダル・リーダー(バック)、ダフネ・キーン(ローラ/X-23)、アーロン・スタンフォード(ジョン・アラダイス/パイロ)、タイラー・メイン(セイバートゥース)、ケリー・ヒュー(レディ・デスストライク)、レイ・パーク(トード)、ジェイソン・フレミング(アザゼル)、アーロン・W・リード(ジャガーノート)、マシュー・マクファディン(エージェント・パラドックス)、ウンミ・モサク(ハンターB-15)、ロブ・マケルヘニー(TVA兵士)、グレッグ・ヘンプヒル(バーテンダー)、オリー・パーマー(バーの客)、ペギー(ドッグプール)、ニック・ポーリー(ダンスプール)、ジョン・ファヴロー(ハッピー・ホーガン)、マシュー・マコノヒー(カウボーイ・デッドプール)、ウェズリー・スナイプス(エリック・ブルックス/ブレイド)、ジェニファー・ガーナー(エレクトラ・ナチオス)、チャニング・テイタム(レミー・ルボー/ガンビット)、ヘンリー・カヴィル(ウルヴァリン変異体)、クリス・ヘムズワース(ソー(アーカイブ映像))、ブレイク・ライブリー(ワンダ・ウィルソン/レディ・デッドプール)、クリス・エヴァンス(ジョニー・ストーム/ヒューマントーチ)ほか
映画「デッドプール&ウルヴァリン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デッドプール&ウルヴァリン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「デッドプール&ウルヴァリン」解説
この解説記事には映画「デッドプール&ウルヴァリン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デッドプール&ウルヴァリンのネタバレあらすじ:起
2018年。デッドプールことウェイド・ウィルソンはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界・アース616を訪れ、アベンジャーズに加入すべく面接を受けましたが、面接担当でかつてアイアンマンの部下だったハッピー・ホーガンは却下しました。
2024年。自分の本来の世界であるアース10005に戻ったデッドプールは前作『デッドプール2』で結成されたヒーローチーム「X-フォース」の一員だったピーターと共に中古車販売店で働いていました。デッドプールはヒーロー活動を引退し、恋人だったヴァネッサとも別れていました。
この日はデッドプールの誕生日。X-MENのメンバーであるネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド、コロッサス、ユキオ、お抱え運転手のドーピンダー、デッドプールのルームメイトである盲目の老婆ブラインド・アル、ピーターらがお祝いしてくれました。その時、時間変異取締局(TVA、Time Variance Authority)の者たちが現れ、デッドプールは拉致されてしまいました。TVAエージェントのパラドックスはデッドプールが過去に(『デッドプール2』に登場したケーブルの)タイムトラベル装置を使ってやりたい放題したことを知っており、彼をアベンジャーズの世界である神聖時間軸を担当するエージェントとしてスカウトしました。
しかし、パラドックスはどのマルチバース世界でも必ず存在しなくてはならない重要な存在”アンカー“がいなくなったことでアース10005は数千年後には消滅してしまうことを語り、独断で消滅する前に時間加速装置タイムリッパーを使ってアース10005を破壊する計画を明かしました。大切な仲間たちを守りたいデッドプールはパラドックスから時間軸移動装置タイムパッドを奪ってタイムドアを開け、代わりとなるアンカーを探す旅に出ました。
デッドプール&ウルヴァリンのネタバレあらすじ:承
アース10005のアンカーとは、『LOGAN/ローガン』にて命を落としたウルヴァリンことジェームズ・“ローガン”・ハウレットでした。デッドプールはウルヴァリンの墓を訪れ、本当に彼が死亡したことを確認しました。
デッドプールは他のマルチバースを巡って回り、それぞれの世界のウルヴァリンに声をかけていきましたが適任者はなかなか現れませんでした。そんな時、デッドプールはバーで酔い潰れていた、中に黄色いスーツを着ているウルヴァリンを見つけてパラドックスのもとに連れ帰りましたが、パラドックスはデッドプールとウルヴァリンを虚無の世界”ヴォイド“へと追放してしまいました。
虚無の世界はTVAによって世界を追われた者たちが集う荒れ果てた世界でした。仲間割れして闘い始めたデッドプールとウルヴァリンでしたが、パラドックスを止めるためにも虚無から脱出する決心をしました。
デッドプールとウルヴァリンはファンタステック・フォーのメンバーでキャプテン・アメリカにそっくりなヒューマントーチと出会いましたが、3人は虚無を支配するミュータントのカサンドラ・ノヴァに捕らえられてしまいました。ヒューマントーチはカサンドラに殺されてしまいましたが、デッドプールとウルヴァリンは虚無に落とされた者たちを喰らう怪物アライオスの襲来に乗じて脱出しました。
途中でデッドプールとウルヴァリンは、デッドプールの変異体であるナイスプールとその飼いいぬドッグプールに出くわし、車を提供してもらいました。ところがデッドプールとウルヴァリンは車内で再び仲間割れを起こして大乱闘となり、互いに気を失っている間にミュータントの少女・X-23ことローラが現れ、代わりに車を運転して2人をとある場所へと連れて行きました。
デッドプール&ウルヴァリンのネタバレあらすじ:転
デッドプールとウルヴァリンが到着したところは、カサンドラと対立しているヒーローたちのアジト”葬られたヒーローの住処“であり、そこには女戦士エレクトラ、ヴァンパイアハンターのブレイド、ミュータントのガンビットが潜伏していました。デッドプールは虚無から脱出するにはカサンドラの能力が必要だと話し、ローラたちと手を組んでカサンドラの基地に乗り込むことにしました。
その夜、ウルヴァリンはローラと語り合いました。ローラはアース10005のウルヴァリンに助けられた過去がありました(『LOGAN/ローガン』参照)。ローラとは別世界の住民であるウルヴァリンはかつてX-MENに誘われるも断っていたこと、思い直して加入を決意するもX-MENは全滅させられていたこと、今でもX-MENを救えなかったことを後悔していることを打ち明けました。
翌日、デッドプールとウルヴァリンはローラたちと共にカサンドラの基地に乗り込みました。エレクトラ、ブレイド、ガンビットがカサンドラの手下たちを引き付けている間、デッドプールとウルヴァリンはカサンドラと対峙しましたが圧倒的な強さの前に歯が立ちませんでした。他人の心を読んだり操る能力を持つカサンドラはウルヴァリンの抱える心の闇に付け入ろうとしましたが、ローラはカサンドラの部下ジャガーノートが持っていた超能力を遮断するヘルメットを奪ってデッドプールに渡し、デッドプールはカサンドラにヘルメットを被せて能力を封じることに成功しました。
その時、カサンドラの部下パイロが突如裏切り、カサンドラに発砲して重傷を負わせました。このままだとカサンドラが死んでしまうため、ウルヴァリンはカサンドラの兄(X-MENのリーダーであるプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア)のことを知っていると告げてヘルメットを取りました。息を吹き返したカサンドラはお礼にとかつてドクター・ストレンジから奪ったスリングリングを使い、デッドプールとウルヴァリンは元の世界であるアース10005に戻ることができました。その頃、カサンドラから尋問されたパイロはパラドックスに命令されていたことを白状していました。
デッドプール&ウルヴァリンの結末
デッドプールとウルヴァリンはタイムリッパーを起動させようとしていたパラドックスと対峙しましたが、そこに虚無からやって来たカサンドラが現れ、自らの能力を使ってタイムリッパーを起動させました。
カサンドラを止めようとしたデッドプールとウルヴァリンの前に、カサンドラが虚無から送り込んできた総勢100人もののデッドプール変異体が出現しました。デッドプールとウルヴァリンは変異体たちと交戦しましたが、デッドプール同様に再生能力を持つ変異体たちに苦戦を強いられました。そこにピーターが駆けつけて戦いを止めるよう変異体たちに訴えました。実はピーターは全てのマルチバースのデッドプール変異体たちの共通の友人であり、変異体たちは戦いを止めてピーターと盛り上がりました。
カサンドラはタイムリッパーを使って虚無以外の全てのマルチバースを破壊しようとしていました。デッドプールとウルヴァリンはパラドックスを脅し、時間装置の2種類のエネルギーを繋げればタイムリッパーを止められることを聞き出しましたが、それを実行した者は命を落とすことを知りました。
帰る場所も友もいないウルヴァリンが自らを犠牲にして実行しようとしましたが、マーベルの神になりたいデッドプールはウルヴァリンを出し抜くと自らエネルギー接続を買って出ました。ウルヴァリンも力を貸し、2人でエネルギーを接続してタイムリッパーを止めることに成功しました。カサンドラはタイムリッパー崩壊に巻き込まれて死亡し、パラドックスはTVAのハンターB-15に逮捕されました。
世界は元に戻り、虚無の人々も元の世界に戻ることになりました。デッドプールはヴァネッサと復縁を果たし、ウルヴァリンはデッドプールに招かれてアース10005の新たなアンカーとして暮らすことにしました。デッドプールは今回の件を通じて、自分たちは世界を救ったものの世界のためではなく友人のために世界を救うことが自分の役割であることを改めて自覚していました。
以上、映画「デッドプール&ウルヴァリン」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する