夜は短し歩けよ乙女の紹介:2017年日本映画。『四畳半神話大系』で注目を浴びた、森見登美彦の小説をアニメーション映画化。主役の声優は、大人気歌手星野源が担当している。スクリーンでも、森見登美彦の唯一無二の世界観は健在!「夜は短し歩けよ乙女」は第41回日本アカデミー賞で、最優秀アニメーション作品賞に選ばれた。
監督:湯浅政明 声の出演:星野源(先輩)、花澤香菜(黒髪の乙女)、神谷浩史(学園祭事務局長)、秋山竜次(パンツ総番長)、中井和哉(樋口師匠)、甲斐田裕子(羽貫さん)、吉野裕行(古本市の神様)、ほか
映画「夜は短し歩けよ乙女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「夜は短し歩けよ乙女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
夜は短し歩けよ乙女の予告編 動画
映画「夜は短し歩けよ乙女」解説
この解説記事には映画「夜は短し歩けよ乙女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
夜は短し歩けよ乙女のネタバレあらすじ:起
主人公“先輩”は冴えない大学生です。そんな“先輩”は、とある黒髪の乙女に恋心を寄せており、本当にさりげないアピールを続けていました。
それに全く気づいていない黒髪の乙女は、ある日知り合いの結婚パーティーに参加した後、一人でバーに立ち寄りました。そして、それが彼女の大冒険の始まりだったのです。
バーで絡んできた痴漢を返り討ちにした黒髪の乙女は、その腕を樋口師匠と羽貫さんという二人組に認められたのでした。二人は黒髪の乙女を連れて、あらゆる場所で呑み歩きます。
夜は短し歩けよ乙女のネタバレあらすじ:承
そして、彼女は成り行きから、李白という巨大な電車に乗って姿を現わす権力者と飲み比べをすることになるのでした。見事彼女が勝利を収め、彼女の長い夜は終わりを迎えます。
別の日、彼女は下鴨納涼古本祭りを訪れていました。そして、その場には“先輩”の姿もありました。実は、兼ねてより彼女が捜し求めている、『ラ・タ・タ・タム』という本が出品されることを聞きつけたのです。その本の持ち主は、先日乙女と飲み比べをした李白でした。
“先輩”の他にも李白の持つ本を狙う者が集まり、李白主催の我慢比べ大会に勝利した者が、目当ての本を手に入れることになりました。そして、“先輩”はあらゆるライバルたちに打ち勝ち、見事その本を手に入れたのでした。
夜は短し歩けよ乙女のネタバレあらすじ:転
季節は流れ、文化祭の時がやってきました。しかし、“先輩”の友達、学園祭事務局長はとある問題に頭を悩ませていました。それは、韋駄天コタツと偏屈王の存在。
偏屈王とは、あらゆる場所で行われるゲリラ演劇のことでした。そして、その偏屈王の正体は事務局長の友達、パンツ総長でした。パンツ総長は、かつて目にした美女と再会するために、このようなゲリラ演劇を続けていたのです。
しかし、その美女の正体は、女装をした事務局長でした。その事実にショックを受けるパンツ総長。しかし、パンツ総長に想いを寄せる女性が現れ、二人はめでたく結ばれるのでした。
夜は短し歩けよ乙女の結末
学園祭も終わった頃、京都の街では恐ろしい風邪が蔓延していました。その風邪菌の発生源は李白で、自分は風邪にかからないという乙女は彼にジュンパイロという薬を私に向かうのです。
その薬を飲んだ李白は、見事風邪菌に打ち勝つことができました。乙女は、同じく風邪に苦しんでいた“先輩”の元へと向かいます。
“先輩”の家で、乙女は『ラ・タ・タ・タム』の本を見つけました。そして、二人の仲は少し縮まったのでした。
以上、映画「夜は短し歩けよ乙女」のあらすじと結末でした。
「夜は短し歩けよ乙女」感想・レビュー
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原作の森見先生、そして同先生のアニメも好きで見に行きました。中村祐介さんのオシャレな線のキャラクターたちと、それにぴったりの声優陣、ぬるぬる動くアニメーションのスピード感、季節感を共に楽しめる作品です。独特の森見登美彦ワールドが広がっており、森見先生の作品が好きな人間ならニヤリと笑える素敵な世界観があります。
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まさに森見登美彦さんが織りなす独特な世界観が広がっていました。四畳半神話大系にも似たなんというかまるで夢の中の体験のような作品です。特にわたしは先輩が「今度古本屋に行こう」と勇気を出して誘うシーンがなんともまぁ青春であるな、と見ていてなんともむず痒いような気持になりました。株式会社サイエンスSARUが手掛けた独特の作画などがとても魅力的で普段アニメ映画をみない方にもぜひおススメの作品です
原作が大好きで、観に行きました。アニメーションの絵のタッチが大人っぽくてお洒落で、原作のイメージにぴったりです。原作ファンでも楽しめました。どことなくぬけた感のある、主人公の声を星野源さんがやっているのはほのぼのしていてぴったりでした。不思議な魑魅魍魎が現れるシーンも、アニメーションなので違和感なかったです。独特のぶっ飛んだ世界観が楽しいです。