ちえりとチェリーの紹介:2015年日本映画。高森奈津美や星野源、尾野真千子、サンドウィッチマンの伊達みきお、富澤たけしなど多彩な声優陣による人形アニメーション。小学6年生のちえりは、空想が大好きな女の子。いつも相棒のうさぎのぬいぐるみ「チェリー」と様々な冒険を繰り広げています。ある日、父親の法事で田舎のおばあちゃんの家に行ったちえりは、母親と喧嘩して1人で留守番することになりました。そして、ちえりは、いつものようにチェリーと家の中を探検し、ねずみのねずざえもんや猫のレディ・エメラルドと仲良くなります。さらに出産間近の犬とも出会いますが、お腹の中の子犬の命が危ないと知ったちえりは、チェリーたちと子犬を助けようとしますが…。
監督:中村誠 声優:ちえり(高森奈津美)、チェリー(星野源)、ねずざえもん(栗田貫一)、レディ・エメラルド(田中敦子)、万里恵(尾野真千子)、住職(伊達みきお)、大黒様(富澤たけし)、犬(花村さやか)
映画「ちえりとチェリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ちえりとチェリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ちえりとチェリー」解説
この解説記事には映画「ちえりとチェリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ちえりとチェリーのネタバレあらすじ:起
小学6年生のちえりは、父親の法事のため相棒のうさぎのぬいぐるみ「チェリー」と共に田舎のおばあちゃんの家に来ました。ちえりは空想が大好きで、おばあちゃんの家の前でさっそく南の島へ行った空想をしました。
空想の中では、チェリーは大人のように大きくなり言葉もしゃべり自分で動くことも出来ました。そして、南の島でチェリーと楽しく遊んでいたちえりですが、従兄弟達に突き飛ばされ現実の世界に引き戻されてしまいました。
親戚一同が集まる中、ちえりは、床の間の飾られている大黒様とお話していましたが、その時従妹にチェリーを取られてしまい、はずみで従妹を突き飛ばしてしまいました。母親の万里恵は、ちえりをしかりますが、ちえりはへそを曲げてしまい、結局父親の法事には行かず、1人で留守番をすることになりました。
ちえりとチェリーのネタバレあらすじ:承
1人になったちえりは、母親を困らせたことを後悔しますが、気を取り直して、チェリーとおばあちゃんの家を探検することにしました。2階に上がったちえりは、天井の模様からカラスを思い浮かべてしまいます。
ちえりの空想の世界では、ちえりが思い浮かべたことが実際に起こってしまうので、天井からカラスが現れ、ちえりとチェリーに襲い掛かってきました。慌てて逃げるちえりは、階段を転げ落ちてしまいますが、付いた先の物置で、1匹のネズミを見つけました。
ちえりは、ネズミをねずざえもんを名付け仲良くなりました。その時チェリーは、普通ではない生き物の気配を感じ取りました。ちえり達は、チェリーと共に縁の下に行くと、そこには猫がいました。ちえりは、猫をレディ・エメラルドと名付けましたが、レディ・エメラルドは、1匹の犬を守っていました。
犬は、妊娠しており出産間近でしたが、お腹の中の子犬の具合がかなり悪い様子でした。ちえり達は、犬を寒い縁の下から暖かい蔵の中に運びましたが、犬の状態はあまり変わりませんでした。
レディ・エメラルドは、子犬の命の火が消えかけていると言い、ちえりは、チェリーに命の火を見る方法を教えてもらい、今にも消えそうな子犬の命の火を見つけました。ちえりは、子犬の命の火に優しく呼びかけると、子犬の命の火はちえりの手の中まで寄ってきて、チェリーはそれを古いランタンの中に入れると、苦しそうだった犬も落ち着きを取り戻しました。
ちえりとチェリーのネタバレあらすじ:転
一息ついて居眠りをしたちえりは、夢の中で生前の父親のことや父親の葬儀でおばあちゃんの家に来たとき、蔵の中で箱に入っていたチェリーを見つけたことを思い出していました。そして、目を覚ましたちえりは、蔵の中に何かがいる気配を感じました。
ちえりは、ちえりがいつも怖がっている形が無いおばけ「ドンドラベッコ」が現れて、父親の時のように子犬の命の火を奪いに来たと思い、子犬の命の火が入ったランタンを抱きかかえました。
そして、ちえりは、これまで形が無かったドンドラベッコの姿を想像すると、ちえりの想像した通りのドンドラベッコが死神として現れてしまいました。ドンドラベッコは、ランタンを奪おうと襲い掛かってきて、チェリー達は必死にちえりとランタンを守ります。
しかし、ランタンはドンドラベッコに奪われてしまい、チェリー達は逃げていくドンドラベッコのしっぽに捕まって一緒に宙を飛び天井の中に消えてしまいました。一人取り残されたちえりは、後を追うのを躊躇しますが、犬が苦しんでいる姿を見て意を決して階段を上りました。
そして、ちえりが天井触れると、辺りの景色が一変し洞窟の中に居ました。洞窟を進んで出口についたちえりは、そこは空中にぽっかり開いた穴であることがわかりました。遠くにドンドラベッコにつかまったチェリー達の姿が見たちえりですが、そこから先は何もない空中であり怖くて進むことはできません。
その時、父親の声が聞こえてきて、怖がるちえりを励まします。父親の言葉に意勇気をもらったちえりは、思い切って空中に飛び出しました。
ちえりとチェリーの結末
次の瞬間、ちえりは水の中に居ました。そして、ちえりに気が付いたチェリー達がドンドラベッコを抑え込み、その隙にちえりは、ランタンを奪い返すことに成功しました。ドンドラベッコは、ランタンを再び奪おうとちえりを脅かしますが、ちえりは勇気を出してドンドラベッコを一喝するとドンドラベッコは消滅し、ちえり達は無事蔵に戻ることができました。
そして、犬は出産しますが残念ながら死産でした。悲しむちえりは、チェリーに相談しますが、チェリーは自分の命を子犬に渡せば助かると言いました。そして、チェリーは、自分は元々蔵の中の箱の中に入れられ忘れられていた存在だったが、ちえりが自分を見つけ命を与えてくれた、この命を子犬に渡そうと言いました。
子犬に命を与えればチェリーはただのぬいぐるみに戻ると聞いてちえりはどこにも行かないでと泣き叫びますが、チェリーは大人になるんだ、と優しく諭しました。そして、チェリーは胸にあったちえりの父親の形見の紐を取り出すと、ひもは蝶になって飛び立ち子犬の命の火が入っていたランタンに止まりました。
すると、消えていたランタンが光り出し、子犬は生き返りました。ちえりは、子犬を抱き上げると、ただのぬいぐるみに戻ったチェリーと共に抱きしめました。母親たちが法事から帰ってくると、子犬を抱えたちえりが出迎えました。
ちえりは、出掛ける前のことを母親に謝ると共にこれまで育ててくれたことにお礼を言いました。母親は、出掛ける前とはまるで違う大人びたちえりの中に死んだ父親の面影を見て涙を流しました。従兄弟達に子犬の名前を聞かれたちえりは、「チェリー」と答えました。
以上、映画「ちえりとチェリー」のあらすじと結末でした。
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