劇場版コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命の紹介:2018年日本映画。2008年に夏に放送された「コードブルー ドクターヘリ緊急救命」から10年後。フライトドクター、フライトナースとして成長してきた彼らに別れの時が近づいていた。シーズン3期とスペシャルドラマ2本を経て、ついに劇場版映画として最終章を迎えたコードブルー。キャスト陣や主題歌Mr.Children「HANABI」はそのままに、たて続けに起こるかつてない大事故に立ち向かう姿がスクリーンいっぱいに映し出される。それぞれの道を歩き始める彼らの旅立ちを涙とともに見守ろう。
監督:西浦正記 キャスト:山下智久(藍沢耕作)、新垣結衣(白石恵)、(緋山美帆子)、比嘉愛未(冴島はるか)、浅利陽介(藤川一男)、有岡大貴(名取颯馬)、成田凌(灰谷俊平)、新木優子(横峯あかり)、馬場ふみか(雪村双葉)、新田真剣佑(岩田彰生)、かたせ梨乃(雪村沙代)、山谷花純(富澤未知)、丸山智己(緒方博嗣)、平埜生成(杉原剛志)、杉本哲太(西条章)、安藤政信(新海広紀)、椎名桔平(橘啓輔)、ほか
映画「劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
「劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命」の予告編 動画
映画「劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命」解説
この解説記事には映画「劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命のネタバレあらすじ:起
トロント大学と翔陽大学附属北部病院で、合同のライブデモンストレーション手術が行われるその日、成田空港に乱気流に巻き込まれた旅客機が着陸。要請を受けた救命救急センターはドクターヘリで白石(新垣結衣)たちが向かいます。すでに的確に分類された患者たちを見て白石が不思議に思っていると、旅客機の中から颯爽と藍沢耕作(山下智久)が現れるのでした。
肋骨が折れた若い女性をヘリで病院へ運ぶと、彼女は頭髪がなく、聞けばステージ4の癌でもう長くないと言います。そのせいか、口をついて出る言葉は皮肉と悪態ばかり。結婚式を来週に控えた藤川(浅利陽介)と冴島(比嘉愛未)の会話に苛立つ彼女の名は富澤未知(山谷花純)。未知は病気のせいで婚約者が去ってしまい、傷ついていたのです。それでもウェディングドレスについてアドバイスをする未知に、冴島は努めて穏やかに接するのでした。
一方、帰宅しようとする雪村(馬場ふみか)と横峯(新木優子)の前に乱暴な運転で現れたのは雪村の姉・若葉(田中えみ)と、母・紗代(かたせ梨乃)。大声で叫ぶ紗代を助手席に乗せ、若葉はわざわざ、家を出て疎遠になった妹の勤める病院へ連れてきたのだと言います。
アルコール依存症の紗代は自宅で暴れ、タオルが巻かれたその側頭部にはなんと包丁が刺さっていました。慎重に処置をしようとするドクターたちを尻目に、紗代は自分でそれを抜いてしまいます。懸命な処置により一命を取りとめ、紗代はそのまま入院することになりました。
劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命のネタバレあらすじ:承
未知の病室には婚約者だった岩田(新田真剣佑)の姿がありました。激昂し岩田を追い出した未知は、白石に「やっぱり結婚しよう」と彼が言ったと動揺しながら話します。「忘れられるのは嫌。でも彼が私を忘れられず、幸せになれないのも嫌」と。「そういう人を知ってる」、そう話す白石の視線はナースの冴島を追っていました。
冴島には難病を患った恋人の最期を看取るという壮絶な過去があったのです。「今はその死を乗り越え、新しい幸せをつかもうとしている。でも亡くなった人を忘れたわけではない」。白石の言葉に未知の表情はやわらいでいくのでした。
次第に冴島に心を開き始めた未知は、岩田の面会も受け入れるようになります。そして一ヶ月後に結婚式を挙げる決意をしたことを知った冴島は、とてもそこまで生きられない未知のために、来週に迫った自分たち(藤川と冴島)の結婚式の式場を譲ったのです。
ウィッグを着け、ウエディングドレスを着た未知に寄り添った岩田は、未知と出会えたことに感謝し、涙に耐えながら車椅子の彼女を抱きしめるのでした。しかし数時間後、未知は救急車で病院に戻ることになってしまいます。
劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命のネタバレあらすじ:転
救命救急センターに、今度は海ほたるにフェリーが衝突したとの連絡が入ります。藍沢、白石、雪村チームがフェリーの船倉にある駐車スペースに到達すると、そこには鉄パイプに脇腹を貫かれた男性の姿がありました。そばに立ちすくんでいた男性の息子・杉原剛志(杉原剛志)に父親の病歴などを尋ねると、かつて虐待を受けて逃げ出して以来10年ぶりに会ったので何もわからず、しかも「一人でみじめに死ね」と言い放ったばかりだったと言います。
雪村は杉原に自分の境遇を重ね合わせ、藍沢は杉原に「よく逃げ出したな」と語りかけます。鉄パイプの切断を待つ余裕はなく、藍沢は男性の胴体を切ってパイプを外すことを提案します。緊迫した状況ながら穏やかに話す藍沢の言葉に杉原は、父に今の自分の姿をちゃんと見せたい、とその処置の提案を承諾するのでした。
難しい処置を終えた三人は次にエンジンルームに向かいます。その途中、漏電に気づいた藍沢は雪村を突き飛ばして助けるも、自身が感電して落下してしまいます。白石らが必死に助け出すも藍沢に意識はなく、ドクターヘリで病院へと運ばれます。
エース藍沢の事故にショックを受けながらも黙々と働く仲間たち。そこには海中から助け出した少年が脳死判定を受け、その両親との接し方に悩む灰谷(成田凌)の姿もありました。少年は臓器提供意思表示カードを持っていましたが年齢的に効力はなく、その判断は両親に委ねられることになります。混乱しながらも移植に同意した両親をそっと見守る救命救急部部長の橘(椎名桔平)は、自分の息子が心臓移植により助けられた経験を持つ父親であり、今は元気になった息子をその両親に引き会わせました。どうすればよかったのか、答えの出ない灰谷に橘は「正解なんてない。自分だっていつも悩んでいる」と言うのでした。
劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命の結末
雪村の母・紗代は、きちんとした施設でアルコール依存症の治療をすることになり、退院していきました。そして、雪村を救った藍沢の意識がようやく戻ります。
三週間後、急患の対応で中庭に向かった藤川と冴島にサプライズが…。なんと、仲間たちが手作りで結婚式の準備をしてくれていたのです。翔陽大学附属北部病院の関係者はもちろん、料理を作った緋山(戸田恵梨香)を指導した恋人の元料理人・緒方(丸山智己)や、富澤未知と結婚式を挙げた岩田の姿もありました。しかしそこに未知の姿はなく、岩田の手には薬指と小指に二人分の指輪がはめられていました。
そんな仲間たちに囲まれて結婚式は進み、そろそろお開きという頃、橘によって新郎新婦にポストカードが手渡されました。それはかつて救命センター部長として彼らを指導し、今は離島で医師をしている田所(児玉清)からの手紙でした…。愛情あふれる恩師からの言葉に涙する二人。
田所からの手紙はトロント大学へ移った藍沢、周産期医療センターの責任者となった緋山、そして翔北救命救急センターのチームリーダー白石にも届いていました。後輩フェローたちの成長を感じながら、彼らは恩師からの思いを受け継ぎ、それぞれの場所で新たな挑戦をしていくのです。
以上、「劇場版コードブルー ドクターヘリ緊急救命」のあらすじと結末でした。
ドラマから始まりついに劇場版までにもなったコードブルーは更に仲間が団結しているなと思います。
研修中であった若手の子たちも自立できるようになり更にパワーアップしています。
最初は同じく研修医だった相沢、白石、緋山、灰谷も今となってはリーダーや責任者を任されるようになりあの頃とは全く違った姿も凛々しく感じます。
最終的に別の場所で勤務することになりつつも恩師への感謝は忘れずに日々突き進んでいる彼ら彼女らを応援したいという気持ちになりました。