仮面ライダーW（ダブル）RETURNS 仮面ライダーエターナルの予告編 動画
映画「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」解説
この解説記事には映画「仮面ライダーW RETURNS 仮面ライダーエターナル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面ライダーW（ダブル）RETURNS 仮面ライダーエターナルのネタバレあらすじ：起
犯罪のはびこる巨大都市「風都」。仮面ライダーW（声：桐山漣、菅田将暉／演：高岩成二）はこの日も風都の平和を脅かす怪人“ドーパント”と戦っていました。Wは照井亜樹子（山本ひかる）と協力してスイーツ・ドーパントをライダーキックで倒し、“メモリブレイク”して一般人（三条陸（本作の脚本家））に戻すことに成功しました。
するとそこに謎の女・ミーナ（高梨臨）が現れ、「仮面ライダー、よくも大道克己を！」と言うと超能力でWと亜樹子に襲い掛かりました。大道克己（松岡充）とはかつてWが倒した風都史上最悪の犯罪者・仮面ライダーエターナルのことです。Wはミーナの超能力の攻撃を退けると変身を解除して左翔太郎（桐山漣）とフィリップ（菅田将暉）に戻り、「大道の仲間か？ 俺たちを恨むのは筋違いだぜ。あの男は風都を地獄に変えようとした極悪人だ」とミーナに語りかけました。しかし、ミーナは「違う。克己は私たちを地獄から救ってくれたのよ」と反論、ハーモニカを吹きながら想いを馳せ、大道がかつて“みんなの英雄”だった頃の話を語り始めました…。
仮面ライダーW（ダブル）RETURNS 仮面ライダーエターナルのネタバレあらすじ：承
…数年前。大道（菅田将暉（二役））は心優しき少年で、母・マリア（杉本彩）のことをいつも慕っていました。ところが、大道は16歳の時に交通事故で命を落とし、謎の秘密結社「財団X」の出資のもと、科学者であるマリアの手で蘇生兵士“ネクロオーバー”のプロジェクト「NEVER」の被験者第1号として蘇り、細胞増殖処置により大人の姿へと変貌していきました。
ネクロオーバーは不死身の肉体と生前よりも遥かに高められた身体能力を持ち、死への恐怖心を持たないことから生物兵器として研究が進められていましたが、「財団X」は一連のドーパント事件の黒幕である「ミュージアム」の“ガイアメモリ”を投資対象とし、「NEVER」への投資を打ち切りました。大道は「まだ終わりじゃない。NEVERの戦いはこれからだ」と「財団X」との決別を宣言、「傭兵部隊NEVER」を結成して自分と同じネクロオーバーである泉供水（須藤元気）、芦原賢（出合正幸）、堂本剛三（中村浩二）を仲間にしました。
大道たちは某国の凶悪犯収容所に乗り込み、この日死刑を執行される予定の女性囚・羽原レイカ（八代みなせ）に目をつけました。脱走を図ったレイカは警備員に射殺され、大道たちはレイカの死体を回収するとマリアの協力を得て彼女をネクロオーバーとして蘇らせました。大道は前々からレイカの格闘能力の高さに目をつけており、彼女を「NEVER」にスカウトしました。大道たちは早速レイカを連れて、東南アジアのS国に潜むテロリストのボスを叩きに出発しました。
軍用機でS国に乗り込んだ大道たちはテロリストのアジトに突入、次々と敵兵たちを倒していきました。大道はレイカの適応の早さに太鼓判を押しました。敵を一掃した後、大道たちは生命維持に必要な“細胞維持酵素”を体内に打ち込みました。「NEVER」の目的は金だけではなく、自分たちを見限った「財団X」を見返すことでした。
アジトの奥に踏み入った大道たちの前にミーナが現れました。ミーナは超能力で大道以外の4人をねじ伏せましたが、彼女が超能力の使い過ぎで体力を消耗したのを見逃さなかった大道は反撃に転じて追いつめました。しかし、大道は「嫌々戦ってる奴を殺す価値はない」とミーナにとどめを刺さず、「お前を戦わせてるのは誰だ？」と問いました。ミーナは「聞かないで」と拒否した瞬間、大道たちに超能力兵士のロイド（富田翔）とシオン（人見早苗）が襲いかかってきました。ロイドやシオン、ミーナは「財団X」の支援により生み出された超能力兵士「クオークス」の一員であり、ロイドとシオンは「クオークス」を生み出した科学者ドクター・プロスペクト（春田純一）のお気に入りであるミーナを大道たちから取り戻そうとしているのです。大道たちはひとまずミーナを連れて撤退することにしました。
ミーナと共に浜辺まで落ち延びた大道とレイカは仲間たちとはぐれてしまいました。そんな大道たちの前にガイアメモリを持つ超能力戦士エターナル・レッドフレア（声：コン・テユ）が現れ、自らを「いずれ全てのガイアメモリを支配する存在」だと語りました。これまでガイアメモリを宿敵とみなしていた大道でしたが、何か強く惹かれるものを感じて変身ベルト“ロストドライバー”に触れてしまいます。その瞬間、エターナルは変身を解除して「財団X」の加頭順（コン・テユ）の姿になりました。加頭は試作品の“T1メモリ”の不調で変身解除に陥ったと判断し、超能力で大道とレイカを苦しめました。ミーナは加頭に大道たちを殺さないでと懇願、その時にミーナは大道たちが実は死人であることを告げられました。それでもプロスペクトが興味を示すだろうと考えた加頭は大道を気絶させると本拠地「ビレッチ」へ連行していきました。
大道が連行された「ビレッジ」は周囲を高い壁で囲まれていました。突然謎の頭痛に襲われた大道は「ここはロクなところじゃない」と感じました。そんな大道の前に「クオークス」の3人の超能力者リキ（袴田裕幸）、チョウさん（大月秀幸）、ノンコ（緑川静香）が現れ、「クオークス」の一員はみな全世界から集められた適合者であること、そして大道を倒せばプロスペクトの側近にしてもらえることを告げると大道に襲いかかってきました。大道は3人や村人たちに「哀れな連中だな。そんな力を持ちながらなぜ歯向かおうとしない？ 鎖に繋がれて当然のような奴らを見ると反吐が出る」と問いかけましたが、村人たちは「ビレッジ」の周囲には電磁パルスの防護壁が張り巡らされており、生きていくためにはプロスペクトに従うしかないと反論しました。大道はミーナを探しに行こうとしましたが村人たちの抵抗に阻まれました。そこにミーナが駆け付けて大道を救い、もしかしたら大道こそがプロスペクトを超えることができるのではないかと村人に説きました。しかし、村人は常に“千の目”を持つというプロスペクトに監視されており、村人たちは“瞳”と呼ばれる端末を頭に埋め込まれていました。プロスペクトはチョウさんの口を通じ、ミーナは「クオークス」が持ちうる全ての超能力を兼ね備えた逸材であると語りました。
そこにプロスペクトがロイドとシオンを伴って現れ、“アイズのガイアメモリ”を使ってミーナや村人たち全員を監視していること、村人が互いを見張り合っている状態にあることを告げました。大道は「お前が死ねば全部この“瞳”は閉じるのか」と問い、プロスペクトは大道を生意気だとして始末することにしました。プロスペクトは“アイズ・ドーパント”に変身、大道は得意のナイフ術で対抗しますが、アイズ・ドーパントは特殊能力であらかじめ大道の動きを読んでおり、大道は追いつめられたあげくに体内の細胞維持酵素が底を尽きそうになりました。このままでは大道はただの死体に戻ってしまうのです。
その頃、捕らえられたレイカは「クオークス」研究者たちの拷問を受けていましたが、脱出してバイクを奪い、大道を助けに駆け付けました。大道とレイカはバイクで逃走、アイズ・ドーパントはいずれ二人には“天の裁き”が下るとして放っておくことにしました。大道が落としたハーモニカを拾い上げたミーナは、大道たちに“天の裁き”の実態を伝える決意を固めました。
仮面ライダーW（ダブル）RETURNS 仮面ライダーエターナルのネタバレあらすじ：転
その頃、大道たちとはぐれた泉、芦原、堂本は過去のことを振り返っていました。かつてヤクザだった泉は仲間に裏切られて殺され、大道に助けられたのです。かつてSWATの特殊工作員だった芦原は殉職したところを大道に助けられ、環境破壊に反対していた堂本は開発業者になぶり殺されたところを大道に助けられたのです。
その時、マリアが派遣した輸送機が3人の上空に現れ、細胞維持酵素を提供してきました。マリアの手元には、生前の大道からプレゼントされたオルゴールがありました。ハーモニカはそのお礼としてマリアからプレゼントされたものでした。
細胞維持酵素も残り少なくなり、苦しみ始めた大道とレイカは仲間たちの到着を待つことにしました。レイカは僅かな量の予備用の細胞維持酵素を持っていましたが、大道はいざという時のためにとっておけと命じました。やがて大道とレイカの前にミーナが現れ、ハーモニカを返そうとして大道に触れた際に彼のこれまで辿ってきた壮絶な過去を垣間見ました。大道もまた自分と同じ実験兵器であることに気付いたミーナは、あと数分で“天の裁き”が始まることを知らせました。
“天の裁き”とは別名を“ヘブンズフォール”といい、定期的に「ビレッジ」の周囲を覆う電磁パルスの出力を最大限にまで上げることで“クオークスレベル”の低い村人たちを脱落者として消滅させてしまうというものでした。プロスペクトを倒す決心をした大道はレイカから予備用細胞維持酵素を受け取り、一時的に回復しました。大道はなぜ無謀な戦いをするのか大道に問いかけました。
大道はバイクを駆って再び「ビレッジ」に乗り込み、レイカも余力を振り絞って「クオークス」の兵士たちと交戦しました。レイカは村人たちに全員が殺されることを伝えますが、村人たちは今更プロスペクトに敵うわけがないと聞く耳を持ちませんでした。その様子を見た大道はミーナからハーモニカを受け取り、1曲を奏で始めると村人たちも騒ぎを沈めました。この曲は大道が聞くと落ち着くという曲でした。「NEVER」になった者は所詮は死人がゆえに少しずつ記憶と感情が消え失せていくもののであり、この曲は何の曲だったのかはもはや大道は覚えていませんでしたが、身体だけはこの曲を覚えていました。大道は村人たちに「お前たちはまだ生きてるんだろ？ 過去が消えていくなら俺はせめて明日がほしい。だからあがき続けてるんだよ。なあ、死人の俺の方が明日を懸命に追い求めているのは一体どういうわけなんだ？」と問いかけると、ミーナに「お前は忘れるな、何もかも。助けてほしいというお前の気持ちは最初から感じていた」とハーモニカを譲り、単身プロスペクトの元に向かいました。ミーナの「みんな、あがいてみようよ」との問いかけに村人たちは心を動かされ、生きるために「ビレッジ」から脱出する決心をしました。しかし、そこにロイドとシオンが「クオークス」兵士たちを引き連れて現れ、ミーナとレイカ、村人たちは必死で「クオークス」に立ち向かいました。
プロスペクトの屋敷に乗り込んだ大道は加頭と対峙しました。自らの体を使って新技術を試しているという加頭は「クオークス」の力を実験するための“箱庭”が必要だとし、大道の故郷である風都をガイアメモリの実験場も兼ねた“箱庭”にしようと目論んでいました。エターナルが不調だと判断した加頭は代わりに“ユートピア・ドーパント”に変身、超能力で大道を苦しめました。それでも大道は死にかけているこの時こそが“生きている”ことを実感できると豪語、「俺は不死身だ。この世に自分の存在を刻みつけるその時まで、永遠に…」と告げたその瞬間、エターナルメモリが青く光り始めました。大道は壊れているはずのエターナルメモリとロストドライバーを使い、仮面ライダーエターナル・ブルーフレア（声：松岡充／演：渡辺淳）に変身しました。エターナルメモリは大道を適合者として選び、加頭を拒絶していたのです。エターナルはガイアメモリの力を無力化する技“エターナルレクイエム”を使って加頭の変身を解き、「この俺こそが真のエターナルだ！」と告げるとライダーキックで加頭を倒しました。
エターナルはプロスペクトの持っていた“天の裁き”を制御するタブレットを破壊しました。「ビレッジ」の門が開き、ミーナは村人たちと共に出口に向かって走り出しました。プロスペクトは「許さん」と呟くとアイズ・ドーパントに変身、エターナルと戦い始めました。一方、加頭を失うわけにいかない「財団X」は加頭の部下・田端（竹岡常吉）に加頭の死体を回収させ、ネクロオーバーの技術を使って蘇らせることにしました。
その頃、レイカたちは「クオークス」の超能力に苦しめられていました。そこに泉、芦原、堂本がジープに乗って加勢、レイカは泉から細胞維持酵素をもらって回復しました。堂本はロイドを、泉はシオンを倒し、村人たちは「NEVER」に誘導されて「ビレッジ」から脱出しました。
一方、アイズ・ドーパントと交戦中のエターナルは「これであいつらは自由だ」と息巻きましたが、アイズ・ドーパントは「バカめ、実験材料の救世主になったつもりか。後悔するぞ。奴らは返って地獄を見る」と意味深な発言をしました。高笑うアイズ・ドーパントをよそに、不安を感じたエターナルは戦闘を中断して「ビレッジ」に引き返しました。
その頃、「ビレッジ」の外に出たミーナや村人たちは突然の強い頭痛に襲われ、一人また一人と息絶えていきました。大道が駆け付けた時にはミーナはかなり衰弱しており、その場に現れたアイズ・ドーパントは「私の許可なく敷地の外へ出た者は命を奪うよう“瞳”に仕掛けをしておいたんだよ」と言い放ちました。ミーナは「克己、助けて」と呟くとその場に倒れ、「NEVER」の面々はガイアメモリの脅威の前に茫然としました。
その時、大道は何かが崩れ落ちたかのように冷徹な笑い声をあげ、「負けたよ、ドクター。よくこんな残酷な仕打ちを考えつくよ。俺としたことが一瞬忘れちまってたぜ。人はみな“悪魔”だということを」と告げるとエターナルに変身しました。アイズ・ドーパントはエターナルの動きを読むことができず、エターナルや「NEVER」の仲間たちの集中攻撃を受けて次第に弱っていきました。エターナルは「お前の“ビレッジ”より面白いところがあるさ。もう本当の“地獄”ぐらいしかあるまい。先に行って遊んでろ」と告げるとアイズ・ドーパントの必死の攻撃を全てかわし、「さぁ、地獄を楽しみな」と必殺のライダーキックを炸裂させました。アイズ・ドーパントはメモリブレイクを起こして倒れ、変身解除させられたプロスペクトはエターナルから「今からお前も死体の仲間入りだ」と告げられて絶命しました。この戦いで試作品のエターナルメモリは壊れ、変身を解除した大道は「またいつか会おう、エターナル」と呟きました。
レイカはミーナをネクロオーバーとして蘇生させようと大道に提案しましたが、大道は「俺たちは未来だけを見てりゃいいんだよ」と冷たく突き放しました。わずかに残っていた人間性をも完全に喪失してしまった大道は「俺たちのゴールは決まった。風都だ」と宣言しました。レイカは大道が世界を破滅に導こうとしているのではないかと不安を抱きますが、それでも大道に従うしかありませんでした。
「NEVER」が「ビレッジ」から飛び立った後、一人だけ奇跡的に生きていたミーナは目を覚ましました。しかし、彼女は一連の記憶を失っていました…。
仮面ライダーW（ダブル）RETURNS 仮面ライダーエターナルの結末
翔太郎、フィリップ、亜樹子に全てを語り終えたミーナは、数年かけて記憶を取り戻した時に大道たちがこの風都で起こした事件について知ったことを打ち明けました。翔太郎は「君だけでも生き延びていたことを大道が知っていれば…」と語りかけ、ミーナは大道の犯した罪の重さを理解しているとしたうえで、どうしても大道がただの悪ではなかったことを知ってほしかったと告げると突然意識を失いました。
気が付くと、ミーナは亜樹子によって病院に担ぎ込まれていました。その頃、翔太郎とフィリップは大道の最期の地である「風都タワー」を望む場所に行き、翔太郎は「大道克己、お前はどこかで運命が変わっていれば、俺たちと同じように風都を守る仮面ライダーになっていたはずだ。そんな男だよな」と語りかけました。フィリップは「僕も翔太郎と同じ気持ちさ。彼がただの“悪魔”ではないという事実を知った」と言うと「大道克己、君は街を深く傷つけた。その罪は永遠に消えることはない。だけどせめて弔いの花を贈ろう」と語りかけました。翔太郎は「風都が大道の故郷であり墓標だ」と言うと、弔いの花束を手向けました。その頃、亜樹子から大道の形見のハーモニカを受け取ったミーナは、大道の「お前は忘れるな、何もかも」という言葉を思い出していました。
以上、映画「仮面ライダーW（ダブル）RETURNS 仮面ライダーエターナル」のあらすじと結末でした。
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