風に立つライオンの紹介：2015年日本映画。さだまさしが1987年に発表した名曲「風に立つライオン」を自ら小説化したものを、主演・大沢たかおの要望により映画化した作品です。内戦下のアフリカ・ケニアに赴任した医師が、心に深い傷を負った少年兵と出会い、心を通わせあっていきます。
監督：三池崇史 出演者：大沢たかお（島田航一郎）、石原さとみ（草野和歌子）、真木よう子（秋島貴子）、萩原聖人（青木克彦）、石橋蓮司（村上雅行）ほか
映画「風に立つライオン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「風に立つライオン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
風に立つライオンの予告編 動画
映画「風に立つライオン」解説
この解説記事には映画「風に立つライオン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
風に立つライオンのネタバレあらすじ：起
1987年。大学病院に勤めていた医師・島田航一郎（大沢たかお）は恋人の貴子（真木よう子）を日本に残し、ケニアの熱帯医学研究所に赴任します。アフリカでの医療に生涯を捧げたシュバイツァーを尊敬する島田にとって、ケニア赴任はまたとないチャンスでしたが、一緒に連れていくつもりだった貴子は病気がちの父（山崎一）の跡を継いで離島医療に従事する決意を固めたため島田一人で行くことになったのです。
風に立つライオンのネタバレあらすじ：承
現地に着いた島田は所長の村上（石橋蓮司）の下、大学時代からの同僚・青木（萩原聖人）や看護師の草野（石原さとみ）らと共に現地人の患者の診察に携わります。多忙な日々を送る島田でしたが、それでも疲れをおして内戦が続くケニアで心身共に深い傷を負った元少年兵を「オッケー、大丈夫」と励まし、自らを「風に立つライオン」になぞらえて気合いを入れるのでした。
風に立つライオンのネタバレあらすじ：転
ある日、島田は、ンドゥングという元少年兵の治療をすることになりました。ンドゥングは目の前で両親を殺され、麻薬を射たれて心に深い傷を負っていました。治療が終わった後もンドゥングは心を閉ざしたままで、ただスケッチをするのみでした。その後、島田は仕事の合間を縫って一時帰国、クリスマスに再びケニアに戻ります。サンタに扮した島田は少年たちにプレゼントを渡します。島田はンドゥングに銃の玩具を渡しますが、彼はそれを火の中に捨てると初めて自らの苦悩を告白します。島田はンドゥングを抱きしめるのでした。
風に立つライオンの結末
島田の「人を9人殺したなら、一生懸命生きて10人の命を救え」という言葉を受け止めたンドゥングは自らも医師になりたいと思うようになりました。そんなある日、近くの村に診察に出向いた島田は、現地で銃撃戦に巻き込まれ、そのまま生死不明となってしまいました。村上所長は、島田の所持品の中から、元恋人の貴子にあてた手紙を見つけ、彼女の元に郵送します。貴子は手紙を受け取ると、「幸せになってください」と書かれていました。2011年3月、日本列島を東日本大震災が襲いました。医師になったンドゥングは被災地を訪れ、廃墟にうずくまる少年を優しく抱きしめるのでした。
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