オズランド 笑顔の魔法おしえます。の紹介:2018年日本映画。『海猿』シリーズの生みの親である小森陽一の小説『オズの世界』を原作に、実在の遊園地『グリーンランド』(熊本県荒尾市)を舞台に田舎の遊園地を盛り上げる人々の姿を女性新人社員の視点から描いた作品です。主演は原作主人公のモデルとなった波瑠が務め、撮影は実際のグリーンランドで行われています。
監督:波多野貴文 出演者:波瑠(波平久瑠美)、西島秀俊(小塚慶彦)、岡山天音(古村豪太郎)、深水元基(上園龍)、中村倫也(小西俊郎)、濱田マリ(南原カツヨ)、橋本愛(玉地弥生)、柄本明ほか
映画「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
オズランド 笑顔の魔法おしえます。の予告編 動画
映画「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」解説
この解説記事には映画「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
オズランド 笑顔の魔法おしえます。のネタバレあらすじ:起
恋人・小西俊郎(中村倫也)が勤める超一流ホテルチェーンに就職が決まり、大喜びの22歳女性、波平(なみひら)久瑠美(波留)。彼女は希望していた事業企画部への配属が決まり、まさに人生の絶頂期を迎えていました。と思いきや、久瑠美は系列会社の運営する熊本の遊園地「グリーンランド」への派遣を言い渡され、嫌々ながらも熊本に転勤することになりました。
グリーンランドは広大な田園地帯のど真ん中にポツンとあり、理想とは全く違う世界に追いやられた久瑠美は同期の新入社員・古村豪太郎(岡山天音)と共に、教育係となった事業企画部の社員・小塚慶彦(西島秀俊)のもとで働くことになりました。小塚はこれまでに数々の企画を成功させてきた通称“魔法使い”と呼ばれるカリスマ社員ですが、何事があってもいつも笑顔の一風変わった人物でした。
オズランド 笑顔の魔法おしえます。のネタバレあらすじ:承
久瑠美が早速支給された制服には「なみひら」ではなく「なみへい」と某テレビアニメの登場人物と同じ名前がでかでかと誤植されていました。久瑠美がいくら訴えても誤植は終生されることなく、いつしか彼女は「なみへい」というあだ名が根付いていきました。
久瑠美が着任早々、小塚から命じられたのは園内のゴミ拾いでした。その初日、何と園内のトイレで紙袋に入った時限爆弾が発見され、久瑠美や古村らは客に気付かれないよう処置することになりましたが、実はこれは従業員らが新入りの久瑠美や古村のための歓迎のため仕組んだドッキリだったのです。
久瑠美は個性的でハイテンションな従業員たちのノリに全くついていけず、ゴミ拾いをさぼっては企画書を書き、小塚に提出するも無視される日々を送ることになります。久瑠美は遠距離恋愛となった東京の小西に事あるごとに電話で愚痴をこぼしていました。最初のうちは久留美の愚痴に真摯に向き合い励ましていた小西でしたが、それが頻繁にかかってくるようになると次第に久留美を疎ましく思うようになっていきました。
オズランド 笑顔の魔法おしえます。のネタバレあらすじ:転
そんなある日、久留美は、各系列会社で目覚しい成果を上げた社員はMVPとして表彰され、ご褒美として好きな部署に異動出来ることを知ります。久瑠美はこのグリーンランドから抜け出すため必死でMVPを獲ろうと仕事に邁進しますが、何をやっても上手くいきません。それどころか、客から園内を案内してくれと言われてもまともに案内できず、代わりに古村が案内することになりました。実は、久瑠美とは正反対にコツコツと園内各所のゴミを拾って回っていた古村は園内の細部までも熟知するに至っており、久瑠美は自分がさぼっていたため古村に差をつけられていたことを痛感させられました。やがて、園内での迷子騒ぎを久瑠美が解決したことをきっかけに、彼女は心を入れ替えて一生懸命に働き、いつしかグリーンランドに誇りを持つようになっていきました。
そんなある日、小西が久瑠美に会うためにグリーンランドを訪れました。グリーンランドは所詮田舎の遊園地だと見下していた小西は久瑠美に東京に戻るよう促しましたが、久瑠美はそんな小西と別れることにしました。
オズランド 笑顔の魔法おしえます。の結末
グリーンランドの夏の一大イベント「一万発の花火大会」の日がきましたが、ここでイルミネーションが電気トラブルで点灯しないという事態が発生してしまいました。しかし、久瑠美らはそれを逆手に取り、花火をよりクリアにみてもらおうということにして観客にアナウンスしたうえであえて全館の電気を消し、その間にイルミネーションの修理を済ませて無事に事なきを得ました。
そんなある日、久瑠美と古村は小塚がグリーンランドを退職することを知ってしまいます。そこで久瑠美らは小塚に心置きなくグリーンランドを去れるよう、彼には内緒でサプライズ企画を打ち立てました。それは開園記念行事に合わせて気球から1万個の風船を降らせるというものでした。
そしてサプライズ企画の当日、何と事務所に時限爆弾が置かれるという騒ぎが発生しました。しかも園内には大勢の客でごった返しており、小塚は最後の手段として気球に爆弾を持って乗り込み、海に捨てようとしましたが、小塚がいざ爆弾を見てみると「ひっかかりましたね」との文字が。これは従業員全員による一大サプライズ企画であり、風船の企画も見事に大成功に終わり、久瑠美は小塚に心置きなく旅立ってもらうことに成功しました。
その後、久瑠美は新たな仕事に就いた小塚に電話をかけ、引き続きグリーンランドで頑張ることを誓いました。
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