アベンジャーズの紹介:2012年アメリカ映画。人知を超えたエネルギーを持つコズミック・キューブを研究する国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.だが、それを狙う者達と手を組んだロキに奪取されてしまう。長官ヒューリーは、それを奪還する為に世界中に特殊能力を持った者、ヒーロー達を招集し、ロキとその背後にいる侵略者に挑む。アベンジャーズ1作目。マーベル・シネマティック・ユニバースとしては6作目になり、前作までのヒーロー達が一同に会する豪華アクション映画。
監督:ジョス・ウェドン 出演者:ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク(アイアンマン))、クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャーズ(キャプテン・アメリカ))、マーク・ラファロ(ブルース・バナー(ハルク))、クリス・ヘムズワース(ソー)、スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ))、ジェレミー・レナー(クリント・バートン(ホークアイ))、ほか
映画「アベンジャーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アベンジャーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アベンジャーズの予告編 動画
映画「アベンジャーズ」解説
この解説記事には映画「アベンジャーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アベンジャーズのネタバレあらすじ:起
覇権争いに敗れ、神々の世界アスガルドから飛ばされたロキは、地球侵攻を目論む宇宙民族チタウリと手を組み、コズミックキューブを狙っていました。
一方、地球では、70年前、キャプテン・アメリカとシュミットとの戦いで海に沈んだコズミックキューブを回収したアメリカが、国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.(SHIELD)にそのエネルギー研究を行わせていました。しかし突然、キューブがエネルギーを増大させ、ロキが召喚されます。ロキは暴れだし、彼は手に持つ杖の力で、研究していたセルヴィグと警護していたホークアイ=バートンを支配し、キューブを奪取しました。
ヒューリーは、ロシアで潜入捜査を行っていたブラック・ウィドウことナターシャを急遽呼び戻し、彼女にハルクであるバナーを説得させ、ガンマ線の専門家としてキューブの追跡に招へいします。SHIELDの委員会はハルクらを召集する事を嫌がっていましたが、ヒューリーは彼らが必要だと説き伏せます。委員会は、彼らより別の計画を重要視していました。ヒューリーは更に、先日氷の中から救助されたキャプテン・アメリカことロジャースと、スタークタワーでアークリアクターを使ったエネルギー供給実験を行っているアイアンマンことスタークを仲間に加えます。
アベンジャーズのネタバレあらすじ:承
ロジャースがSHIELDの空母に着くと、空母は浮上し、空中で見えないように光学迷彩が掛けられます。バナーの協力でキューブの捜索態勢は整いました。追われる側のロキは、誘拐してきたセルヴィグを使ってキューブを使った装置を作っていました。彼は完成に必要なものを提示すると、ロキは調達を引き受けます。
ドイツで夜会に出席したロキを監視網が感知し、SHIELDの知る所となります。ロキはパーティーで暴れ、要人一人の目をえぐり出します。その目を機械に読み取らせると、別の施設を襲撃していたバートンがそのデータを受け取り、網膜認証をクリアし、更に奥に入っていきました。
仕事の終わったロキは、逃げ惑う群集を杖の力でひざまずかせます。しかし一人の老人が彼に逆らい、ロキはその老人を処刑しようとしますが、そこにキャプテンが飛び込んできて、ロキとの対決になります。キャプテンはウィドウの援護があっても劣勢に立ちます。そこに今度はアイアンマンが割って入ってきました。そうなるとロキは、分が悪いといった感じにあっさり降伏しました。
降伏したロキを空母まで連行する道中、キャプテンはロキの無抵抗な降伏に府が落ちません。その時、輸送機を落雷が襲い、ロキの兄、アスガルドのソーが降臨します。ソーがロキを奪い処刑しようとしますが、それを追ってきたアイアンマンに止められます。ロキの身柄とキューブの所有を巡ってアイアンマンとソーは対決を始めますが、そこにキャプテンが割って入り二人を止めました。
空母に連行されたロキは、宙に浮かぶ牢獄に収監されます。ロキはヒューリーを「後一歩でキューブの力を得られた」と挑発します。その二人の様子をモニターしていた他のメンバーは、ソーからチタウリの存在を明かされます。スタークは、ロキがキューブをどのような方策で用いるかを見抜き、ロキの杖はキューブの力に似ていると言います。杖を調べはじめ、メンバーに様々な疑問が沸きます。スタークタワーの実験やキューブの活用法などにです。しかしロジャースだけがSHIELDの方針に口を挟むのを嫌がり、皆に結束を促します。ですが彼も、空母の奥の倉庫に忍び込み、調べ始めます。
ナターシャはロキの牢獄に近付き、バートンの安否を確認します。彼女は昔、バートンに命を拾われて以来、彼に恩義を感じていました。しかし、その話を聞いたロキは、多くを殺してきた彼女が一人だけを救おうという姿勢を偽善と言い、彼女に残酷な死を与えると宣言します。そんなやり取りを続け、ロキの話に疑問を感じた彼女は、ロキの狙いがバナーで、彼をハルクに変身させて暴れさせる事だと気付きます。その頃、ロジャースは、倉庫で見覚えのある構造の武器を見付けます。
アベンジャーズのネタバレあらすじ:転
ヒューリーは皆から、キューブを兵器に転用する計画だと、それそのものを突き付けられ問い詰められます。彼は、アスガルドほか、地球外勢力に備える為のものだと説明しました。その事に関して言い合う一同をよそに、杖が光り出します。疑惑は疑惑を呼び、牢獄は元々ハルク用だという事も皆が気付き、バナーはとっさに杖を掴んでいました。
そんな時、忍び込んできたバートンが仕掛けた爆弾が起爆し、空母を支えるローターが停止します。パニックになり、バナーはハルクに変身してしまい、そばで彼をなだめていたナターシャを追い始めます。空母は降下を始め、キャプテンとアイアンマンが修理を始めます。ハルクに追われているナターシャがソーに助けられた頃、バートンはブリッジを襲撃します。
その間にもハルクは暴れ続け、ヒューリーは艦載機にハルクへの攻撃を許可します。ハルクは艦載機に矛先を変え、そのまま地上に落下していきました。キャプテンとアイアンマンが行っていた修理は終わりましたが、敵の妨害や邪魔な破片の除去の為に再起動に手間取ります。そしてバートンが空母の機能を停止させ、降下を始めます。
その頃ソーは、ロキを取り押さえようと牢獄に向かいますが、罠に掛かり逆に牢獄に閉じ込められてしまいます。ロキは牢獄を落下させようとしますが、フィルがそれをやめさせようとキューブを利用した武器を向けます。しかし、ロキの方が一枚上手で返り討ちに合い、牢獄を落とされてしまいます。ソーは地面との衝突寸前に牢獄を突き破って脱出します。
瀕死のフィルは、ロキに負けると宣言します。彼に信念がないのが敗因だと言い、武器を撃ちます。敵を退けたキャプテンとアイアンマンはローターの再起動に成功し、ロキはダメージを負いつつも姿を消します。ヒューリーは、フィルの宝であり、血染めのキャプテン・アメリカのカードを前に、彼の死を嘆きます。そしてヒューリーは、武器に代わるアベンジャー計画の可能性を信じて死んでいった言います。
高い高度から落下しても無事だったハルクを除き、アベンジャーズは今後の行動を話し合います。頭を強く打った事で正気に戻ったバートンは、ロキが今日中に動き出すと言います。スタークはロキの行動を推測し、今回の陽動やロキの企みからスタークタワーが狙われている事に気付きます。
アベンジャーズはヒューリーの指示を待たず、スタークタワーに向かいました。それを見送るヒューリーに、部下の一人が「カードは上着ではなくロッカーにあったはず」と問います。ヒューリーは、アベンジャーズを結束させる為に必要な嘘だと答えます。
アベンジャーズの結末
タワーに一足早く戻ったスタークを、ロキが待ち構えていました。ロキは、既にキューブを利用してチタウリを呼び出す門を開く準備を整えていました。キューブにはバリアが張ってあり、スタークも手が出せません。勝ち誇るロキにスタークは、アベンジャーズが立ちはだかる事を宣言します。
ロキはタワーからスタークを落としますが、スタークは、自分の支援コンピューターに新型のアイアンマンを射出させ、空中で装着してロキと対峙します。門が開き、チタウリの軍団が現れ地球を襲い始めます。空母から他のメンバーも到着し、チタウリとの戦闘が始まります。
ソーはロキと対峙し、彼を弟として説得しますが、ロキは隠し持っていた武器でソーを刺し、彼との決別をし、チタウリと合流します。チタウリの軍団はどんどん大規模になり、大型の飛行龍も現れ始めます。そこにバナーが到着し、ハルクとなった彼を加え、キャプテンが指揮を取り、勢ぞろいしたアベンジャーズの戦いが始まりました。
戦いは激化し、市民を守りながらアベンジャーズは戦います。ロキと戦うウィドウは、ホークアイの援護もあり善戦しますが彼に押されます。しかし、ハルクが割って入って来て、力技でロキを叩きのめしました。ロキに操られていた博士は、戦いに巻き込まれ時に受けた衝撃で、正気に戻っていました。その彼はウィドウに、ロキの杖を使えば門を閉じれるかも知れないと教えます。
その戦いを見守っていたヒューリーはSHIELDの委員会から呼び出されていました。彼は核攻撃の命令を受けていて、それを拒否していました。委員会はヒューリーから指揮権を剥奪し、核ミサイルを搭載した攻撃機を出撃させます。ヒューリーは1機をミサイルで撃墜しますが、もう1機を逃してしまいます。ヒューリーはアイアンマンに連絡を取り、攻撃機の存在を知らせます。
アイアンマンは発射された核ミサイルに向かって飛び立ちます。ウィドウ達は門を閉じようと試みますが、それをアイアンマンが止めました。彼はミサイルを門の向こうに放り込む作戦を思いつきます。ミサイルを抱え、アイアンマンは門に飛び込み上昇します。しかしスーツのエネルギーが切れ、彼は落下を始めてしまいました。ミサイルは門の向こうで爆発し、軍団は動きを止めました。門は閉じ始め、アイアンマンはギリギリ地球に戻ってきます。落ちてきた彼をハルクがキャッチします。タワーで気絶していたロキが目を覚ますと、アベンジャーズが武器を構え、取り囲んでいました。
各国の報道が、侵略者と戦ったアベンジャーズを称えますが、その無軌道な戦い振りを非難する声もあります。事態が終息し、SHIELDの委員会はアベンジャーズとキューブの所在を問います。キューブはロキと共にソーがアスガルドへ戻し、アベンジャーズは世界中に散って行きました。しかしヒューリーは、危機が訪れればアベンジャーズはまた集結すると信じていました。チタウリを送り込んだ者は、支配できない地球に手を出せば死を呼ぶと見方を変えます。しかし、彼は不敵な笑みを浮かべました。
以上、映画「アベンジャーズ」のあらすじと結末でした。
そして物語は「アイアンマン3」へと続きます。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の時系列・順番
1.『アイアンマン』(2008年公開)
2.『インクレディブル・ハルク』(2008年公開)
3.『アイアンマン2』(2010年公開)
4.『マイティ・ソー』(2011年公開)
5.『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年公開)
6.『アベンジャーズ』(2012年公開)
7.『アイアンマン3』(2013年公開)
8.『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年公開)
9.『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)
10.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
11.『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
12.『アントマン』(2015年公開)
13.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)
14.『ドクター・ストレンジ』(2016年公開)
15.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年公開)
16.『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年公開)
17.『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年公開)
18.『ブラックパンサー』(2018年公開)
19.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開)
20.『アントマン&ワスプ』(2018年公開)
21.『キャプテン・マーベル』(2019年公開)
22.『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年公開)
23.『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年公開)
「アベンジャーズ」感想・レビュー
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アイアンマンを始め、キャプテン・アメリカ、ソー、ハルク、ブラックウィドー、ホークアイと個性的なヒーロー達が集結する夢の作品です。それぞれ序盤は全く纏まりを見せませんが、地球の危機に直面し皆で団結。宇宙から来訪する敵の軍勢に挑みます。ヒーロー達が連携し敵を倒す大スケールの戦闘シーンは必見です。お決まりのコミカル要素もふんだんに盛り込まれており、本当にお腹一杯な作品です。
マーベルヒーローたちが集結するお祭り映画。最初は各々の事情と強すぎる個性からバラバラだったアベンジャーズ。かなりギスギスしてトニーとキャップが一触即発したり、バナー博士がハルクになったり、大変だった。全くかみ合ってなかったチームが一つの目的のために一丸となって戦うのは見ていて熱くなる。ご存知の通り続編があり、シリーズを重ねる度に豪華になるが、ややこしくなるので個人的に綺麗にまとまっているこの作品が一番好き。