ブレイブ 群青戦記の予告編 動画
映画「ブレイブ 群青戦記」解説
この解説記事には映画「ブレイブ 群青戦記」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ブレイブ 群青戦記のネタバレあらすじ：起
ここはスポーツの強豪校として有名な星徳学院高等学校。今から1年前、3年生の男子生徒・不破瑠衣（渡邊圭祐）が校舎の屋上から飛び降り、中庭に祀られている巨大な霊石の付近で消息を絶ちました…。
そして現在。弓道部員の西野蒼（新田真剣佑）は、実力があるのにも関わらず引っ込み思案で自分に自信が持てず、部活動にも消極的でした。幼馴染で同じ弓道部員の瀬野遥（山崎紘菜）と剣道部員の松本考太（鈴木伸之）は、常に西野のことを気にかけていました。
そんなある日、西野たちはいつもと変わらぬ日常を送っていました。すると急に空が暗くなり、校庭に一本の雷が落ちました。気が付いた時には、学校の外は見知らぬ野原が広がっていました。すると学校内にどこからともなく刀を手にした野武士たちが乱入し、次々と生徒たちに斬りかかってきました。生徒たちはなすすべもなく倒れていき、西野と遥、松本らは校舎を脱出してグラウンドに逃げ込みました。
その時、西野ら生徒たちの前に黒ずくめの鎧甲冑をまとい、顔半分を仮面で隠した謎の武将・簗田政綱（渡邊圭祐）が現れ、スポーツ科学研究クラスの鈴木あさみ（水谷果穂）、薙刀部の今井慶子（宮下かな子）、アメリカフットボール部副主将の佐野亮（市川知宏）ら5人を人質としてさらっていきました。
ブレイブ 群青戦記のネタバレあらすじ：承
生き残った生徒たちはひとまず体育館に集められ、今後どうすべきか対策を考え始めました。歴史オタクである西野は武士たちのいでたちや簗田という謎の武将の名などから、学校が丸ごと戦国時代の“桶狭間の戦い”の直前にタイムスリップしてしまったこと、そして生徒たちを人質にした簗田は何と最強の武将・織田信長（松山ケンイチ）の家臣であることに気付きました。
松本や生徒たちにもそのことを話した西野は、学校に現れた今川軍の武将・松平元康（三浦春馬）と対面しました。西野は自分たちは織田軍の敵である今川軍の者ではないこと、自分たちは未来からやってきたことを説明し、仲間たちを助けたいとの思いを伝えました。
西野たちの話を信用することにした元康は、これから行おうとしている今川軍の大高城への“兵糧入れ作戦”をヒントに策を講じ、実行するのは西野たちだと檄を飛ばしました。
今川軍の密偵の報告により、人質たちは大高城のすぐそばに織田軍が築いた丸根砦にいることが判明しました。西野と松本、遥は野球部、アメフト部、空手部などの精鋭約30人からなる救助隊を編成、それぞれの部活で使う道具を武器代わりに丸根砦に乗り込むことにしました。当初は行くつもりのなかった西野も元康に背中を押され、救助隊に加わることにしました。
一行は丸根砦に向かう途中、織田軍の奇襲に遭いました。次々と仲間たちが倒れて行き、奮戦した松本も命を落としてしまいました。遥は西野の目の前で織田軍に連れ去られてしまい、何もできなかった西野は深く落ち込んでしまいました。それでも西野は元康がいつか必ずこの戦国の世を終わらせ、平和な時代を築こうとの決意を抱いていることを知ります。
これまで一度も何事にも一生懸命になったことのない西野に、元康は“一生懸命”ではなく一つの所業に対して命を懸ける意味の“一所懸命”の教えを説き、勇気づけられた西野は生き残った仲間たちと共に遥たちを助け出すために再び立ち上がりました。
ブレイブ 群青戦記のネタバレあらすじ：転
遥は丸根砦に連行され、他の人質たちが拘束されている部屋に閉じ込められました。遥は簗田の顔を見て、その正体が1年前に行方不明になった不破であることを知りました。西野たちよりも先に戦国時代にタイムスリップしていた不破は歴史を改変するという野望を抱き、信長に家臣として取り入っていたのです。
その頃、学校に残っていた特進クラスの小暮サトシ（草野大成）ら秀才たちは現代へ戻る方法を模索していました。調査の結果、校舎中庭にある霊石を中心に学校全体がゼロ磁場となっていることがタイムスリップの原因であることが分かり、秀才たちはこの霊石に雷を落とせば帰れることに気付きました。更に秀才たちは歴史の教科書などから、いつ雷が落ちるのかまでも推測し、唯一のチャンスはあと2時間後であると判断しました。
一方の西野たちは織田軍と交戦しながらも必死に砦へと向かっていました。そこに伝令役の陸上部員が追い付き、事情を聞いた西野たちはタイムリミットまでに必ず人質を救出して学校に戻ると誓いました。
西野たちは頭脳明晰な科学部の吉元萬次郎（濱田龍臣）が作ったドローンを使って丸根砦の内部構造を調べ上げ、3つのグループに分かれて砦に突入しました。野球部やアメフト部の面々は火のついた野球ボールや秀才たちが作ったアメフトボール型爆弾で敵の注意を引き付け、その間に空手部の相良煉（福山翔太）とフェンシング部の成瀬勇太（飯島寛騎）は裏口から突入して敵をなぎ倒していきました。
そして西野、吉元、ボクシング部の黒川敏晃（鈴木仁）は一気に人質のいる場所へと向かいました。ところが、西野たちは数で勝る織田軍の反撃に苦しめられ、次々と仲間たちも命を落としていきました。西野たちが絶体絶命のピンチに陥ったその時、遂に元康が軍勢を率いて加勢に駆けつけてくれました。
遥ら人質たちを救出した西野たちはその場を元康たちに任せ、急いで学校へ戻ろうとしましたが、そこに現れた不破が行く手を阻んできました。不破は西野を殺そうとし、咄嗟に西野を庇った元康は命を落としてしまいました。
ブレイブ 群青戦記の結末
元康を失った哀しみ、歴史改変を目論む不破への怒りを爆発させた西野は全力で不破に戦いを挑みました。西野は傷つきながらも遥の助太刀を得て、死闘の末に不破を倒すことに成功しました。
仲間たちは先に学校に向かっており、最後に残った西野と遥は馬を奪って学校に急ぎました。そしてタイムリミットギリギリに学校に辿り着いた西野と遥でしたが、この時既に西野はある覚悟を決めていました。遥は西野に一緒に帰るよう説得しましたが、西野は「歴史が変わるのを直さなければいけないんだ」と遥を振り切り、ひとり森の中へと消えていきました…。
…現代。無事に帰還した生徒たちはいつもの日常に戻っていました。そんな中、遥はスマホのニュースで若き日の徳川家康の肖像画が新たに発見されたことを知り、思わず涙ぐみました。ひとりだけ戦国時代に残った西野は元康に成りすまし、敵対していた信長と同盟を成立させると、自らの名を“徳川家康”と改名しました…。
以上、映画「ブレイブ 群青戦記」のあらすじと結末でした。
「ブレイブ 群青戦記」感想・レビュー
悲しかったけどかっこよかった