鬼滅の刃 遊郭決戦編の紹介:2023年日本。TVアニメ「鬼滅の刃 遊郭編」を前後編に再編集したうちの後編。最強の鬼、上弦の鬼の一人である堕姫と対峙する竈門炭治郎でしたが、堕姫の圧倒的な強さに歯が立ちません。そこに帯鬼を倒した音柱・宇髄天元が突如現れ、堕姫の首を斬ります。しかし、通常の鬼なら首を斬ることで体が崩壊するところですが、堕姫は崩壊せず生き続けます。そして、堕姫が助けを求めた時、堕姫の体の中からもう一人の鬼、妓夫太郎が現れました。上弦の陸の正体は、妓夫太郎と堕姫の兄妹鬼だったのです。そして、炭治郎達と妓夫太郎達の死闘が始まりますが、伊之助は鎌で心臓を突き抜かれ、宇髄は毒に倒れ、善逸も瓦礫の下敷きとなりそれぞれ戦闘不能となります。一人残された炭治郎は、妓夫太郎達に最後の戦いを挑みます。
監督:外崎春雄 声優:竈門炭治郎(花江夏樹)、竈門禰豆子(鬼頭明里)、我妻善逸(下野紘)、嘴平伊之助(松岡禎丞)、宇髄天元(小西克幸)、堕姫(上弦の陸)(沢城みゆき)、妓夫太郎(上弦の陸)(逢坂良太)、ほか
映画「鬼滅の刃 遊郭決戦編」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「鬼滅の刃 遊郭決戦編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「鬼滅の刃 遊郭決戦編」解説
この解説記事には映画「鬼滅の刃 遊郭決戦編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
鬼滅の刃 遊郭決戦編のネタバレあらすじ:起
上弦の陸である堕姫と対峙する竈門炭治郎でしたが、堕姫はこれまで分散されていた帯を戻すことで本来の力を取り戻し、炭治郎はその力の大きさに戦慄します。さらに、騒ぎを聞きつけた人が外に出てきたため、炭治郎は人々を守りつつ堕姫と戦うことを強いられ、重傷を負ってしまいます。
堕姫は、負傷した炭治郎を撃ち捨てて、音柱・宇髄天元の元に向かおうとしますが、自分のために人が死んでも見向きもしない堕姫の態度に激怒した炭治郎に足を掴まれてしまいます。
堕姫は力が圧倒的に下の炭治郎を見下し、簡単に倒そうとしますが、そのとき炭治郎はヒノカミ神楽を繰り出し堕姫の攻撃をかわすと、突然の炭治郎の豹変に驚く堕姫の首に一撃を加えますが、堕姫はとっさに首を帯に変えて、炭治郎の攻撃を受け流しました。
堕姫は今度は全力で炭治郎に攻撃しますが、炭治郎はまたも堕姫の攻撃をかわし、首を帯に変える前に切ろうとしますが、その時呼吸の限界がきて、酸欠となり倒れてしまいました。堕姫は倒れた炭治郎にとどめを刺そうとしますが、そこにやってきた禰豆子が後ろから堕姫を蹴り飛ばしました。
禰豆子は炭治郎を殺そうとした堕姫に激怒しますが、堕姫も鬼舞辻無惨から禰豆子を始末するように言われており、禰豆子に立ち向かいました。堕姫は、禰豆子を帯で分断して倒しますが、禰豆子は堕姫が上弦の鬼に匹敵するほどの回復力で体を再生させ、さらに鬼化を進めました。
堕姫は向かってくる禰豆子の足を切り落としますが、禰豆子は瞬時に足を再生させ、堕姫を踏みつけました。堕姫も隙を見て禰豆子の体を切り刻みますが、禰豆子は血を瞬時に凝固させることで体がバラバラになるのを防ぎ、さらに、堕姫についた禰豆子の返り血から炎が吹き上がりました。
禰豆子は昔のトラウマで動けなくなった堕姫をひたすら攻撃します。しかし、堕姫を追って建物の中に入った時、戦闘に巻き込まれ負傷した女性の腕から流れた血を見た禰豆子は、人間の血を好む鬼の本能を思い出し、女性に近づきます。
そして、女性に飛び掛かった瞬間、炭治郎が飛び込んできて、禰豆子の口に刀の鞘を当てて、禰豆子を押しとどめました。しかし、我を忘れた禰豆子は、炭治郎の言うことに従おうとしません。そうこうしているうちに力を取り戻した堕姫が、炭治郎達に迫ります。
その時、突如音柱・宇髄天元が飛び込んできました。宇髄は、お館様に禰豆子に人を食わせない、と大見えを切ったのに禰豆子の鬼化を進めさせた炭治郎を怒鳴りつけます。そこに無視された堕姫が声をかけてきますが、宇髄は弱すぎる、と言って堕姫を相手にしようとしません。
そして、次の瞬間、堕姫の首が落ちました。宇髄は飛び込んできたときに、堕姫の首を切っていたのでした。炭治郎は堕姫の首が落ちたのを見てあっけにとられますが、宇髄はまだ戦いは終わっていないといいました。宇髄は自分が追っていた鬼は堕姫ではないと思ったからです。
宇髄は暴れる禰豆子に子守歌でも歌ってやれといいますが、その時暴れる禰豆子が床を蹴ったため、炭治郎と禰豆子は外に飛び出てしまいます。炭治郎は自分の声が届かない禰豆子を正気に戻す方法がわからず途方にくれますが、その時宇髄の言葉を思い出し、母親が歌っていた子守歌を禰豆子に聞かせました。
すると、禰豆子は、幼い頃自分に子守歌を歌ってくれた母親の事を思い出し、涙を流して元の姿に戻ると、炭治郎の膝を枕に寝てしまいました。
鬼滅の刃 遊郭決戦編のネタバレあらすじ:承
宇髄は堕姫の元を去ろうとしますが、堕姫はまだ負けていないと騒ぎ始めました。ついには涙を流し悔しがる堕姫を見て呆れる宇髄でしたが、いつまでたっても消滅しない堕姫に疑問を感じ始めました。
そして、堕姫が兄を呼んだ時、堕姫の体の中から別の鬼が現れました。警戒していた宇髄は、瞬時に現れた鬼の首を斬ろうとしますが、柱随一の俊敏さを誇る宇髄の剣をその鬼はかわしてしまい、宇髄は驚愕します。
そして、宇髄は再び現れた鬼に切りかかりますが、今度は攻撃をかわされたばかりか逆に鬼が持っていた鎌で傷をつけられてしまいます。鬼は宇髄の容姿の良さをうらやみ、自分の醜さを自嘲し、そして宇髄を妬みます。鬼は妓夫太郎と名乗り、宇髄に襲い掛かりました。
外にいた炭治郎は、中で戦いが始まったことを知りますが、そこに我妻善逸と嘴平伊之助がやってきました。宇髄は妓夫太郎の攻撃がかわせないと見て、爆弾で床を壊して下に逃げると、さらに妓夫太郎の下で爆弾を爆発させますが、堕姫の帯が妓夫太郎と堕姫を包み込んで爆風を防ぎました。
妓夫太郎は宇髄の境遇の良さを妬みますが、宇髄は柱になるまで壮絶な人生を送ってきており、妓夫太郎の見識のなさを笑いました。妓夫太郎は、自分の鎌には猛毒があるが、それを喰らっても宇髄が死なないことを指摘しますが、宇髄は自分は忍びの家系のため、毒には耐性があると言いました。
しかし、実際には妓夫太郎の毒は効果を発揮しており、宇髄は少しずつ体力を奪われていました。
その時、炭治郎、善逸、伊之助が戦いの場に駆け付けました。炭治郎は、上弦の鬼が2体いることに驚き、首を切られたはずの堕姫が生きていることから、明らかに強い力を持つ妓夫太郎が鬼の本体だと思いました。宇髄は、戦いの中で、妓夫太郎と堕姫の首を同時に切ることで倒せることに気付いていました。
しかし、妓夫太郎と堕姫は、過去自分達を襲ってきた鬼殺隊でそれが出来たのは柱を含めて誰もいないと言い、攻撃を再開しました。善逸は攻撃を仕掛けてきた堕姫を外に弾き飛ばすと、伊之助がその後を追い、善逸と伊之助が堕姫を対峙しました。そして、中では炭治郎と宇髄が妓夫太郎と対峙しますが、妓夫太郎と宇髄の戦いの速さに、炭治郎は入ることが出来ません。
そして、宇髄も妓夫太郎の速さに次第に押されていきます。妓夫太郎の攻撃が背後から宇髄に襲い掛かろうとしたとき、炭治郎がかろうじて防ぎました。しかし、外でも中でも妓夫太郎達が優勢となり、炭治郎達は防戦一方となります。
鬼滅の刃 遊郭決戦編のネタバレあらすじ:転
その時屋根の上に登ってきた雛鶴が、大量のクナイを妓夫太郎に向けて発射しました。妓夫太郎はクナイに何か仕掛けがあると見抜いてクナイを叩き落しますが、その隙をついて宇髄が突っ込んできました。宇髄は妓夫太郎の足を斬り、妓夫太郎の体勢が崩れたところで妓夫太郎にクナイが刺さりました。
クナイには鬼に効く毒が塗られていて、妓夫太郎は足を再生させることが出来ません。そこに宇髄と炭治郎が妓夫太郎の首に一撃を加えようとしますが、妓夫太郎はすぐに毒を分解して足を再生させると、突っ込んできた2人に逆撃を加えました。宇髄はかろうじて攻撃をかわしたものの、その間に妓夫太郎は雛鶴の元に行き、雛鶴を捕まえました。
宇髄は雛鶴を助けようとしますが、堕姫の帯に邪魔をされて身動きが取れません。炭治郎も雛鶴の元に行こうとしますが、ヒノカミ神楽を使うには体力が続きません。炭治郎は考えた末、水の呼吸とヒノカミ神楽を混ぜることで妓夫太郎に攻撃を加えることに成功し、雛鶴を助けることが出来ました。
さらに、背後から宇髄が攻撃を仕掛けますが、妓夫太郎に防がれてしまいます。宇髄と妓夫太郎は戦いながら場所を移動し、そこにやってきた善逸と伊之助は、弱い堕姫を3人でまず倒そうと提案し、炭治郎もその提案に乗りました。
炭治郎と善逸が帯を防いでいる間に、伊之助が堕姫の元に突っ込み、堕姫の首を切り落としました。伊之助は、首と胴体がつながらないように堕姫の首を持って走り去ろうとしますが、突然現れた妓夫太郎に心臓を貫かれ倒れてしまいました。妓夫太郎は宇髄と戦っているはずでしたが、宇髄はすでに倒されていました。
そこに妓夫太郎の攻撃が襲い掛かり、炭治郎を庇った善逸は瓦礫の中に埋まってしまいました。少しの間気を失っていた炭治郎が目を覚ますと、辺りは火の海となっていました。
そして、炭治郎の前に妓夫太郎と堕姫が現れますが、体力を消耗した炭治郎は立ち上がることも出来ません。妓夫太郎は生き残った炭治郎を運がいいだけと罵倒し、何もできない炭治郎を弄びます。その時、回復の呼吸をして体力を少し回復させた炭治郎は、立ち上がって妓夫太郎の前から逃げ出しました。
妓夫太郎は逃げる炭治郎を嘲笑し、炭治郎に追いつくと蹴り飛ばしました。それでも炭治郎は逃げようとしますが、体力がつきて座り込むと妓夫太郎に石を投げました。当然石の攻撃が効くはずもなく、妓夫太郎は炭治郎の腹を蹴り上げました。妓夫太郎は、炭治郎のあまりのみっともなさに逆に愛着が湧き、炭治郎を鬼にしてやると言いました。
しかし、炭治郎は準備していた、というと、妓夫太郎に頭突きを食らわせました。妓夫太郎は、頭突きなど効かないと余裕の笑みを見せますが、次の瞬間、体の自由が利かなくなりました。妓夫太郎が足を見ると、雛鶴が発射したクナイが刺さっていました。実は炭治郎は、逃げるふりをしてこのクナイが落ちていた場所まで行き、頭突きと同時にクナイを刺したのでした。
鬼滅の刃 遊郭決戦編の結末
炭治郎はヒノカミ神楽で妓夫太郎の首に一撃を加えました。堕姫は慌てて帯を伸ばしますが、瓦礫から出てきた善逸に防がれました。堕姫は善逸を攻撃しますが、善逸は奥の手を繰り出し普段よりさらに速い速さで堕姫の首を斬ろうとしました。
炭治郎の方は首を落とすところまで行かず、その間に妓夫太郎はクナイを抜いて、炭治郎を弾き飛ばしました。しかし、妓夫太郎はまだ毒の分解が完了しておらず、普段より力が出ない状態で、炭治郎は諦めずに食らいつきます。そこに死んだはずの宇髄がやってきました。宇髄は死んだふりをしていただけで、その間に体力を回復させていました。
さらに、一連の戦いで妓夫太郎の攻撃を見切った宇髄は、妓夫太郎と互角の戦いを繰り広げます。宇髄は攻撃を受けながら妓夫太郎の体に剣を突き刺し、妓夫太郎の動きを止めると、そこに炭治郎が飛び込んできました。炭治郎は、妓夫太郎の攻撃を受けますが、渾身の力の100倍の力をひねり出し、首に攻撃を加えました。
一方、善逸はまだ堕姫の首を斬れていませんでしたが、そこに死んだはずの伊之助が助太刀にやってきました。実は、伊之助は妓夫太郎に刺される直前に心臓の位置を動かし、さらに山育ちであることから毒も効きませんでした。
そして、炭治郎が妓夫太郎の首を、そして善逸と伊之助が堕姫の首を、それぞれ切り落とし、これまで誰も成し遂げられなかった妓夫太と堕姫の兄妹鬼を倒すことに成功しました。しかし、次の瞬間、妓夫太郎の体が大爆発を起こしました。
炭治郎が目を覚ますと、吉原の町は焼け野原になっていました。炭治郎は重傷を負った上に妓夫太郎の毒を喰らったはずなのに生きていることに不思議に思いました。その時、善逸が毒で伊之助の心臓の音が小さくなっていると炭治郎を呼びに来ましたが、同行した禰豆子が炎を出すと伊之助の中の毒が消え、傷も治りました。
そのころ、宇髄もやはり毒で危篤状態でしたが、やはり禰豆子の炎で復活しました。炭治郎は確認のため、妓夫太郎と堕姫の首を見つけますが、妓夫太郎と堕姫の首は少しずつ消滅しながらお互いを罵っていました。炭治郎は、仲の良かった兄妹が罵りあうのに耐えられず、妓夫太郎の口をふさぎました。
それでも、堕姫は消滅するまで悔しがるのを辞めませんでしたが、妓夫太郎は最後に堕姫の本当の名前である「うめ」と叫びました。妓夫太郎と堕姫は吉原で生まれ、醜かった妓夫太郎は化物扱いされていましたが、美しかった堕姫は妓夫太郎の自慢の妹でした。
しかし、堕姫は客とのトラブルで生きたまま焼かれ、妓夫太郎も重傷を負いました。妓夫太郎は、自分達に降りかかった不幸を呪ったとき、たまたま通りがかった当時の上弦の陸、童磨に鬼にしてもらったのでした。
あの世に行った妓夫太郎と堕姫でしたが、死ぬ前にあれだけ罵り合ったのにも関わらず堕姫は妓夫太郎と別れるのを拒み、妓夫太郎は泣く堕姫を背負っていずこかへ去って行きました。
こうして、113年ぶりに上弦の鬼が倒され、そのことを聞いたお館様は、運命が大きく変わりつつあることを確信し、鬼舞辻無惨を自分達の代で倒すことを誓ったのでした。
以上、「鬼滅の刃 遊郭決戦編」のあらすじと結末でした。
鬼滅の刃シリーズのあらすじ一覧
1. 鬼滅の刃 兄妹の絆
2. 鬼滅の刃 浅草編
3. 鬼滅の刃 鼓屋敷編
4. 鬼滅の刃 那田蜘蛛山編
5. 鬼滅の刃 柱合会議・蝶屋敷編
6. 鬼滅の刃 無限列車編
7. 鬼滅の刃 遊郭潜入編
8. 鬼滅の刃 遊郭決戦編
9. 鬼滅の刃 上弦集結、そして刀鍛冶の里へ
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