恋は雨上がりのように の紹介:2018年日本映画。冴えないファミリーレストランの店長に片想いする女子高生の恋模様を描く。眉月じゅん原作コミック「恋は雨上がりのように」を、「帝一の國」「世界から猫が消えたなら」の永井怜が実写化。店長を「アイアムアヒーロー」の大泉洋、女子高生を「乾き。」の小松菜奈が演じる。
監督:永井聡 キャスト:小松菜奈(橘あきら)、大泉洋(近藤正己)、清野菜名(喜屋武はるか)、磯村勇斗(加瀬亮介)、葉山奨之(吉澤タカシ)、松本穂香(西田ユイ)、山本舞香(倉田みずき)、篠原篤(大塚)、濱田マリ(久保佳代子)、戸次重幸(九条ちひろ)、吉田羊(橘ともよ)、ほか
映画「恋は雨上がりのように」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「恋は雨上がりのように」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
恋は雨上がりのように の予告編 動画
映画「恋は雨上がりのように」解説
この解説記事には映画「恋は雨上がりのように」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「恋は雨上がりのように」のネタバレあらすじ:起
陸上部に所属している高校2年生の橘あきら(小松菜奈)はある日、アキレス腱の怪我で部活に出られなくなります。その日以来、空いた時間をファミリーレストラン「ガーデン」のバイトにあて、ほぼ毎日働くようになります。
そんなある日、あきらがいつもの様に接客していると、客の1人がクレームをつけてきます。その客に、店長の近藤正己(大泉洋)がペコペコと謝ります。正己はバツイチ子持ちの45歳、バイトのメンバーからはナメられています。しかし、あきらだけは正己を見惚れる様に見つめていました。あきらは正己に恋心を密かに抱いていました。
そのきっかけは、怪我で部活に出られなくなり、初めてこのファミレス「ガーデン」に訪れた際、店長の近藤正己があきらに優しく声を掛けてくれたからでした。そして、あきらは正己に近付くためにバイトとして働く事を決意したのでした。
「恋は雨上がりのように」のネタバレあらすじ:承
そんなある日、客の1人がスマホを置き忘れて出て行ってしまいます。困惑する正己でしたが、あきらはスマホを持って走りだし、持ち主の所まで届けます。しかし、久々に全力で走ったこともあり、再び脚を故障してしまいます。
正己はあきらを担ぎ上げ、自身の車で病院へ連れて行きます。幸い大きな怪我ではなかったため、正己は安心しますが、自分のせいで怪我をさせてしまった罪悪感が拭えません。怪我に追い打ちをかけてしまったあきらは、母親に陸上のスパイクを処分するように頼み、陸上人生を諦めます。
次の日、あきらがコンビニに行こうと歩いている最中、偶然正己と鉢合わせします。正己はあきらを元気付けようと近くのファミレスに連れて行き、パフェをご馳走します。正己は怪我させてしまった事や、バイト仲間に良く思われていない事もあり、あきらに嫌われてないか不安を抱えています。
そんな中、あきらは「私、店長のこと好きです」と告白します。しかし、正己は、あきらの「好き」が愛の告白だとは思いもよらず、単なる人間的な「好き」だと勘違いしてしまいます。その様子を見て、あきらは自分の気持ちが本当だと話しますが、正己は戸惑いを隠せずには居られませんでした。
夜、正己はあきらを家まで送ろうと車に乗せます。正己は先日のあきらの告白について、自身の胸の内を明かします。正己は、「女子高生と45歳の中年が交際するのは周りが許さないし、あきらにはもっと熱中するものがあるはずだ」と話し、「友達という関係でいよう」と言います。しかし、あきらは半ば強引に正己をデートに誘い、正己も首を縦に振るしかありませんでした。
デート当日、2人は映画を観て楽しい時間を過ごします。そして、次のデートは正己が好きな所に行くと約束をします。正己が行きたい場所は図書館でした。正己は本が好きで、作家を目指していました。しかし、正己の夢は叶わず、半ば夢を諦めていました。
そんな中、正己は大学時代の友人、九条ちひろ(戸次重幸)と再会します。ちひろは売れっ子の作家で、正己とは対照的な人物ですが、久し振りの再会で話が弾み、正己は良い刺激を受けます。一方、あきらにも転機が訪れます。
「恋は雨上がりのように」のネタバレあらすじ:転
ある日、ファミレス ガーデンに倉田みずき(山本舞香)が現れます。みずきは陸上部で、あきらのベスト記録と同タイムを叩き出し、あきらをライバル視していました。そんな中、あきらが陸上を辞めたと聞き、ファミレス ガーデンに駆けつけたのでした。
みずきはあきらを挑発し、あきらに陸上復帰をけしかけます。あきらは陸上復帰へ、少し心が動き始めますが、親友の喜屋武はるか(清野菜名)と夏祭りに行った際、あきらが正己に想いを寄せている事を知ります。はるかは陸上を諦めて恋愛している事に怒りを覚え、疎遠になっていきます。
ある雨の日、正己は熱を出し、自宅で安静にしていました。すると、ずぶ濡れのあきらが訪れます。あきらを家の中へ案内し、しばらく雑談をしていましたが、突然の停電で部屋が真っ暗になります。すると、あきらが正己に抱き着きます。正己は驚いたものの、あきらを受け入れます。
電気がつくと正己は正気に戻り、あきらを離します。正己はタクシーを呼びあきらを家に返そうとしますが、正己の風邪が悪化して倒れます。正己が目を覚ますと、ちひろが料理を作っていました。ちひろは正己を心配して駆けつけてくれたのでした。
数日後、正己は息子に靴を買うためスポーツショップへ連れていきます。正己は靴に関しては知識が無いため、悩んでいると、偶然そこに居合わせたちひろの友人、はるかが声を掛け、アドバイスします。はるかは正己と話した事で、正己が悪い人では無いと気付き、あきらの心中を理解します。
「恋は雨上がりのように」の結末
息子に靴を買った正己は、あきらと海に行きます。あきらは正己の息子に走り方を教えます。はしゃぐ息子を見ながら、正己はあきらに「もうこれからはシフト入れなくて良いよ」と言います。正己はあきらに、自分ではなく陸上や他の事に熱中して欲しいと願っていたのです。あきらは正己の気持ちを受け取り、切ない笑顔を浮かべます。
それから何日も経ったある日、あきらは陸上部に復帰し、大会に備えてジョギングしていました。すると偶然、正己とすれ違います。久し振りの再会で少し気まずい空気が流れますが、近況報告をし合います。正己は本部に呼ばれ、昇進するかもしれないと話します。
別れ際、あきらは「店長、メッセージやってますか?友達なら交換しましょう」と言い、笑顔を浮かべます。
以上、映画「恋は雨上がりのように」のあらすじと結末でした。
「恋は雨上がりのように」感想・レビュー
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誰にでも経験が在りそうな出会いで始まり、誰にでも在りそうな終わり方で、若い人も、歳を取った人もこの映画を見た時に同じ時間や空間を共有出来る恋愛映画です。何気ない出会いは年齢など関係ないと叔父様達には勇気を貰えると思います。
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自然で親近感の湧くストーリーでした。大泉洋さんが、「どこにでもいるおじさん」という言葉がピッタリの、とても良い雰囲気を出しているのが好印象でした。年齢の差、過去の挫折、葛藤、恋愛の悩み、誰もが共感できる要素が沢山盛り込まれた映画です。
恋愛も大きな要素ですが、映画の主題は傷ついた人の再生物語みたいな感じですね。
漫画原作なので、それほどすごいって作品ではないですが、さわやかな感じです。