あゝ、荒野 前篇の紹介:2017年日本映画。寺山修司、唯一の長編小説を、『帝一の國』の菅田将暉と『息もできない』のヤン・イクチュンのダブル主演で実写映画化する2部作の前編。ボクシングを通して、人間模様や社会の様を描きます。第41回日本アカデミー賞では主演の菅田将暉が本作で最優秀主演男優賞を受賞した。
監督:岸善幸 出演:菅田将暉(沢村新次/新宿新次)、ヤン・イクチュン(二木建二/バリカン建二)、木下あかり(曽根芳子)、モロ師岡(二木建夫)、高橋和也(宮本太一)、今野杏南(西口恵子)、山田裕貴(山田裕二)
映画「あゝ、荒野 前篇」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「あゝ、荒野 前篇」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
あゝ、荒野の予告編 動画
映画「あゝ、荒野 前篇」解説
この解説記事には映画「あゝ、荒野 前篇」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
あゝ、荒野 前篇のネタバレあらすじ:起
2021年.新宿。沢村新次は堅気ではない仕事を干され、兄貴分を目の前で仲間だった祐二に障害が残るほど暴力を振るわれた復讐に、祐二が所属するボクシングジムに殴りこみます。吃音と赤面対人恐怖症をもつ二木健二は床屋で働くも、その収入は酒浸りの元自衛官の父に奪われ、虐待を受けています。健二は床屋のティッシュ配りをしてると、ジムから返り討ちにあった新次が出てきます。その様子を見ていた大洋拳闘クラブの堀口は、新次と健二をジムにスカウトします。
あゝ、荒野 前篇のネタバレあらすじ:承
新次は金もないので断るも、ジムには寝床もあれば、仕事も手配できると堀口は言います。健二は今の自分を変えようとジムへ行くことを考えます。新次はたまたま会った芳子と一夜の関係を築きますが、彼が目覚めると有り金は全て芳子に盗まれてました。無一文になった新次はしぶしぶジムに向かうと、そこには健二も来ていました。2人は堀口の指導の元、厳しい練習に取り組みます。新次はジムのオーナーのツテで、痴呆の老人をうけもつ介護センターに勤務します。そこは忍耐力がなければ続けられない過酷な職場でした。
あゝ、荒野 前篇のネタバレあらすじ:転
ある大学では自殺クラブというサークルが、街頭で自殺志願者にインタビューを行います。その途中、公園で自殺未遂をする二木建夫を見つけ、クラブのもる隠れ家へ招待します。新次と健二はプロボクサー試験に合格し、晴れてプロとなります。祝杯を挙げにラーメン屋に行くと、そこには芳子が働いており、新次は怒るも、彼女に交際を申し込みます。ジムには堀口が呼んだ鬼コーチ・馬場がやってきます。同時に2人のデビュー戦も決定しました。デビュー戦で健二は負けた上に、気絶したフリをしたことで、馬場は激怒します。新次は相手を秒殺し華々しいデビューを飾ります。新次はランニング中に祐二とばったり会います。祐二は誰にも認められないことから新次と彼の兄貴分を襲ったのでした
あゝ、荒野 前篇の結末
自殺クラブは文化祭の出し物に、インタビューで集めた自殺志願者達をステージ上で自殺させようというものでした。リーダーの川崎は次々に自殺を促すも、皆拒否していく中、健二の父、建夫は川崎の意見に反対・否定しステージを去ります。建夫の意見に共感した観客からブーイングを受けると、川崎はステージで自殺します。新次は次の試合で、わざと相手に打たれるような手を抜いた試合をします。しかし会場に祐二がいると知ると、今までやったことのないサウスポーで戦っていたことが明らかになります。その後あっという間に相手をK.Oされるも、倒れた相手に何度も殴りかかります。新次は祐二に試合をするときは殺してやると絶叫するのでした。
前編後編を通して観ると長いので、のんびり見ようと思っていたらすぐに菅田将暉の演技に引き込まれて夢中になって一気にみてしまった。 そしてヤンイクチュンをこの映画で初めて知ったのですが、菅田将暉に負けず劣らず演技が達者で驚いた。 脇を固めるユースケサンタマリアもいい味を出していた。 ボクシングにより自分達の居場所を見つけた二人、そして二人の友情に感動。 でも、後半では死闘を繰り広げるんですが。 こんなに熱くなれた映画は初めてでした!