ねことじいちゃんの紹介:2018年日本映画。イラストレーターのねこまき(ミューズワーク)原作による同名コミックを映画化したヒューマンドラマで、世界的な動物写真家・岩合光昭の監督デビュー作です。妻に先立たれ、愛猫と小さな島で暮らす老人と周囲の人々との日常を落語家・立川志の輔の主演で描きます。
監督:岩合光昭 出演:立川志の輔(春山大吉)、柴咲コウ(美智子)、柄本佑(若村健太郎)、銀粉蝶(サチ)、山中崇(春山剛)、葉山奨之(内村聡)、田根楽子(たみこ)、小林トシ江(トメ)、片山友希(あすみ)、立石ケン(幸生)、中村鴈治郎、田中裕子(春山よしえ)、小林薫(巌)、ベーコン(タマ)ほか
映画「ねことじいちゃん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ねことじいちゃん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ねことじいちゃんの予告編 動画
映画「ねことじいちゃん」解説
この解説記事には映画「ねことじいちゃん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ねことじいちゃんのネタバレあらすじ:起
とある小さな島の一軒家。愛猫のタマ(ベーコン)と共に暮らす70歳の老人・春山大吉(立川志の輔)は、この日も2年前に他界した妻・よしえ(田中裕子)の仏壇に手を合わせ、かつて校長を務めていた地元学校の付近をタマと散歩していました。途中で大吉は釣りをしている幼馴染の巌(小林薫)や魚が苦手な医者の若村健太郎(柄本佑)と語らい、近所のトメ(小林トシ江)とたみこ(田根楽子)の痴話喧嘩をタマに気がある猫のミー(小梅)を抱くサチ(銀粉蝶)が仲裁している場に出くわすなど穏やかな日々を過ごしていました。
そんなある日、東京からこの島にやってきた女性・美智子(柴咲コウ)がカフェをオープンさせ、大吉や巌たちはたちまちこのオシャレなカフェの常連となりました。ある時、サチが採って来たさやえんどうをもらった大吉は、自宅のタンスの引き出しからよしえが遺した未完成の料理レシピのノートを取り出し、それを参考に豆ごはんを作りました。
ねことじいちゃんのネタバレあらすじ:承
海辺では高校生カップルの幸生(立石ケン)とあすみ(片山友希)が将来の進路について語り合っていました。あすみは島を離れて東京の大学に進学する決意を固めていました。
一方、カフェで仲間たちにレシプを見せた大吉は、未完成の部分を大吉が仕上げてみてはとアドバイスされました。そんなある日、若村は夫を亡くしたたみこのためにアニマルセラピーとして子猫を紹介しましたが、たみこはもう猫は飼わないと言い出したことから、猫はカフェに通うみんなで育てることにしました。
夏の日、東京から大吉の息子・剛(山中崇)がよしえの法事のため島に帰省してきました。剛は大吉がレシピから作ったいなり寿司をご馳走になると、大吉にタマとみんなで東京で暮らそうと告げて東京に戻ってきました。
ねことじいちゃんのネタバレあらすじ:転
秋になった頃、郵便配達員の内村聡(葉山奨之)が美智子に島の小学校の講堂を使ったイベントを開きたい考えを示しました。巌やサチはかつての青春時代の思い出であるダンスホールを開いてみてはと提案、島の人々は力を合わせてダンスホールを開き、思い思いにダンスを踊っていました。青春時代をダンスホールで過ごした巌は勇気を出してサチを誘い、二人はあの頃を思い出しながら踊っていました。
やがてサチが亡くなり、大吉は巌にミーを引き取ってくれるよう頼みますが、猫嫌いの巌は申し出を断りました。そんな巌の家で大吉は刺身を食していたところ、猫たちが庭にやってきたので、巌は仕方なく刺身を食わせることにしました。
冬のある日、大吉は体調を崩してしまい、訪ねてきた美智子に若村の診療所へと連れて行ってもらいました。若村は駆け付けた剛に、大きな病院で精密検査を受けさせることを勧め、剛もこれを機に大吉を東京に住まわせようと考えました。
ねことじいちゃんの結末
診療所から戻った大吉は自宅で静養していましたが、その翌日タマは姿を消してしまっていました。大吉は島の人々と共に一生懸命にタマを探しましたが見つからず、美智子に慰められました。そしてタマがいなくなってから3日後、大吉が家に戻ったところ、玄関に置かれた魚と共に、毛布に包まっていたタマの姿がありました。
時は流れ、幸生は、島を離れる決断をしたあすみを見送るために桟橋に来ていました。幸生はあすみに赤いスーツケースを手渡し、彼女からもらったピンクのタオルを振りながら彼女の旅立ちを見守っていました。
大吉は美智子に料理を教えてもらいながらよしえのレシピを完成させていき、遂には2冊目に突入しました。大吉はいつものように一人料理を作り、いつものように島の人々と交流しながらタマと日課の散歩へと出かけていきました。そして大吉は剛にタマとこの島で引き続き暮らしていくことを告げ、剛も父とタマにはやはり島の暮らしが似合うと感じて笑顔で東京に引き上げていきました。そして大吉は今日も、この島でタマと変わらない日々を過ごしています。
以上、映画「ねことじいちゃん」のあらすじと結末でした。
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