3月のライオン 後編の紹介:2017年日本映画。3月のライオン前編の続編。中学生にしてプロ棋士になった桐山零。家族との確執はいまだ綺麗に無くなったわけではなかったが確実に前に進みつつあった。しかしある時零が身を寄せていた家族のひなたが学校でいじめに合っているのが発覚。同時期に零は将棋のトーナメント師子王戦が始まろうとしていた。自身の腕を磨きながらひなたを守ろうと躍進する。しかし零の熱血は暴走を始めてしまう。原作者羽海野チカの同名人気コミックの実写化後編。監督は実写映画「るろうに剣心」の大友啓史。
監督:大友啓史 出演:神木隆之介(桐山零)、有村架純(幸田香子)、倉科カナ(川本あかり)、染谷将太(二海堂晴信)、佐々木蔵之介(島田開)、加瀬亮(宗谷冬司)、伊藤英明(後藤正宗)、ほか
映画「3月のライオン 後編」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「3月のライオン 後編」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
3月のライオン 後編の予告編 動画
映画「3月のライオン 後編」解説
この解説記事には映画「3月のライオン 後編」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
3月のライオン 後編のネタバレあらすじ:名人
プロ棋士となった零(神木隆之介)、その生活ぶりからあまり学校に馴染めていなかった。だからいつも屋上で昼を過ごしていたが、彼の才能を見込んだ一人の教師、林田(高橋一生)はいつも彼と共にいた。零が緊張を見せるのは後日行われる宗谷名人(加瀬亮)との勝負のせいでもあった。中学生にしてプロ棋士になった者同士の一局、その話題に世間はおおいに賑わった。その前夜祭はとても優雅なものだった。多くのフラッシュを浴びせられながらも顔色を変えない宗谷。一方、零は次の日の戦いの事を考えると緊張と恐怖に押しつぶされそうだった。その夜零の携帯に育ての父である幸田(豊川悦司)から電話が入る。その声と言葉で少し安心感が出てきた零。次の日の宗谷との戦いは長く激しいものだった。宗谷との戦いが終わった次の日、零はすぐに以前から身を寄せているひなた(清原果耶)の家へと向かった。ひなたの姉であるあかり(倉科カナ)が出迎え、前日の零の戦いの新聞記事を見せてくる。そこには零の敗北がでかでかと載っていた。
3月のライオン 後編のネタバレあらすじ:いじめ
零は宗谷に完敗した。しかしそれは記念の一局、零にとってかけがえのない戦いだった。その戦いのあと、以前宗谷と戦い負けた島田(佐々木蔵之介)は彼の秘密を口にする。宗谷は長きに渡る戦いのストレスにより時折耳が聞こえなくなっているという。それは将棋の激しさと名人というプレッシャーを物語っていた。零の敗北を載せた新聞を嬉しそうに眺めるあかり、そこにひなたが学校から帰宅する音がした。しかしなかなか部屋に上がってくる気配がない。零達が玄関へと向かうとそこには汚れた制服を着て涙するひなたの姿があった。ひなたの話によると、以前からクラスの一人の女の子がいじめられていたという。我慢が出来なくなったひなたは彼女をかばった、しかしそのことで今度はひなたがいじめの標的にされてしまった。その話の途中、ひなたは突然家を飛び出した。慌てて零がその後を追いかける。ひなたは道にしゃがみこみ泣き崩れていた。
3月のライオン 後編のネタバレあらすじ:勇気
泣き崩れるひなたはそれでも自分は間違ったことはしていないと主張する。自身も以前にいじめられていた過去があった零はひなたの言葉に強く胸を打たれた。そして決心する、今後何があっても彼女を守ると。その後将棋界では一つの大きな大会が始まろうとしていた。「師子王戦」。勝ち抜けばあの宗谷名人との戦いが待っている。ひなたもまた自身の人生を賭けて動き出した。零は無事一回戦を突破した。しかし零の先輩の一人が不戦勝で勝ち上がったという話を聞く。相手は零の育ての父幸田。幸田はその時入院していた。ある夜零の家に姉である香子(有村架純)が現れる。香子は父親の入院の真相を話し始める。それは零が見舞いの際聞いていたこととは違った。父は息子との喧嘩の拍子に倒れ頭を打ったのだ。そして香子はこう続ける。「家にはまだあんたの地雷が埋まっている」。
3月のライオン 後編のネタバレあらすじ:父親
順調にトーナメントを勝ち進む零。ひなたのいじめの件もその頃収束を迎える。いじめの実態に気付いた学校側がやっと本格的に動き出したのだ。結局何も出来なかったと嘆く零、しかしひなたには零の励ましがしっかりときいていた。彼女は零にお礼として自分で作ったぬいぐるみをプレゼントする。零に模して作った猫の人形だった。ある日いつものようにひなたの家へと向かった零、そこに見慣れない男性がいた。彼は随分と前にひなた達を置いて家を出た彼女達の父親だった。そして再び共に過ごそうと話した。怪しい雰囲気を持つ彼を零は調べ上げる。すると会社をリストラされ社員寮を追い出されそうになっていた。そのため、この家へと戻って来たのだ。そして事件は起こる。零がトーナメントを勝ち抜き、いよいよ決勝戦へと駒を進めた。その準決勝が終わった時、あかりからメールが来た。「ももがいなくなった」。
3月のライオン 後編のネタバレあらすじ:決勝
もも(新津ちせ)はあかりとひなたの妹。まだ幼稚園へと通っているのだが、その幼稚園から姿を消したと言う。しかしあかり達には誰の仕業か分かっていた。そしてその人物はすぐに零達の目の前へと現れた。ひなたの父親だった。ももにお菓子を持たせ楽しそうに帰宅する、あかり達がどれだけ心配したかも知らずに。そして零の怒りが爆発する。零は怒りに任せ次々と罵りの言葉を彼に浴びせた。しかしそれはひなた達にとっても耐えがたいものであった。それがどんな人間であろうと、いかにクズな人間であろうと彼女達の実の父親であることには変わりなかった。その日零はひなたの家へ上がることなく自宅へと帰っていく。零はその時に決心した。自分には将棋しかないのだ。強くなるしかないのだと。そしてついに「師子王戦」決勝が始まる。戦うのは後藤(伊藤英明)。その戦いもまた長きに渡る戦いだった。追い詰められ頭を掻き毟る零はその戦いで勝利を収める。
3月のライオン 後編のネタバレあらすじ:決別
零の決勝戦が行われるその時、あかり達もまた一つの決心をつけていた。その日あかり、ひなた、ももの三人は父親と遊園地へと出かけた。ももを始め三人はそれはそれは楽しい時間を過ごした。それがあかり達の決心だった。彼女達は三人で決めたのだ、今日で父親と会うのを最後にしようと。そして最後の日を最高に楽しいものにしようと。それは三人で決めた、決して揺るがない決心だった。その夜、後藤との戦いに勝った零はひなた達の家を訪れた。玄関で顔を合わせる三人に零は先日の謝罪を述べる。顔を真っ赤にしながら謝る零に三人は笑顔で家へ上がるように言った。
3月のライオン 後編の結末
トーナメントで優勝を果たした零。彼にはまだ勝負が残っていた。このトーナメントで勝ち進んだ人間だけが戦うことの出来る宗谷との一局。それは以前の記念の一局とは違うものになる。着物に身を包みフラッシュを浴びながらその会場へと向かう零。辿り着いた時既に彼の姿がそこにあった。そして零は自身の巾着からあの時ひなたにもらった人形を取り出した。いよいよ本気の勝負が始まる。
以上、映画3月のライオン(後編)のあらすじと結末でした。
⇒3月のライオン 前編のあらすじはコチラ
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