セーラー服と機関銃 卒業の紹介：2015年日本映画。「セーラー服と機関銃-卒業-」は1981年に薬師丸ひろ子主演で映画化した「セーラー服と機関銃」のその後を描いた作品。「セーラー服と機関銃」は当時社会現象を巻き起こした大ヒット映画です。ヤクザの組長という過去を持つ女子高生が、その友人達を巻き込む詐欺の黒幕と対峙する様子を描く。
監督：前田弘二 出演者：橋本環奈(星泉)、長谷川博己（月永)、安藤政信（安井)、大野拓郎(祐次)、宇野祥平(晴雄)、武田鉄矢(土井)、ほか
映画「セーラー服と機関銃 卒業」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「セーラー服と機関銃 卒業」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
セーラー服と機関銃 卒業の予告編 動画
映画「セーラー服と機関銃 卒業」解説
この解説記事には映画「セーラー服と機関銃 卒業」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
セーラー服と機関銃 卒業のネタバレあらすじ：元目高組組長
主人公の星泉（橋本環奈）は普通の女子高校生ですが、実は過去にヤクザの目高組組長でもありました。泉は幼い時に両親を亡くしており、伯父に育てられました。伯父のことは何をしているのか良く分からず、自分の両親も何をしていた人物なのか良く分からないまま育ってきたのですが、やさしい伯父に育てられ成長しました。
ある日、泉と伯父が歩いている時に、何者かに伯父が撃たれて死んでしまいます。彼は目高組というヤクザの組長でした。代々血縁で続いてきた目高組は、伯父の唯一の血縁者である泉を目高組の組長として迎えます。
泉は組長になるとヤクザ業を辞め、目高組からヤクザ業を推し進める浜口組を分裂させ、残った目高組は「めだかカフェ」というカフェを若頭の土井（武田鉄矢）と、祐次（大野拓郎）、晴雄（宇野祥平）と営んでいました。
セーラー服と機関銃 卒業のネタバレあらすじ：浜口組
ある日、泉は同じ女子高校生から、モデルからお金を巻き上げている悪質なモデル事務所があると相談を受けます。仲間とそのモデル事務所に乗り込み、事務所の経営に浜口組が関わっていることを知り、泉達は浜口組に乗り込みます。
分裂する時に街の人を苦しめる稼業はしないと約束した筈だと、浜口組組長を問い詰めますが、逆に浜口組組長は目高組がクッキーにマリファナを混ぜて商売していると、泉達を責めます。
何のことか分からない泉は、街でクッキーを売買して商売をしている組織が別にあることを知り、黒幕を突き止めるために動き出します。
セーラー服と機関銃 卒業のネタバレあらすじ：ホリウチ都市デザイン事務所
薬入りクッキーの売人を突き止めた泉達は、その背後にホリウチ都市デザイン事務所という悪質な事務所がいることを知ります。そのことを警察に通報しますが、その通報を受けた刑事、政治家がそのデザイン事務所と繋がっており、もみ消されます。
とうとう高校生が薬入りクッキーを食べて錯乱し交通事故で亡くなってしまいます。泉はデザイン事務所を摘発しようと動きますが、社長の安井（安藤政信）に目を付けられ、逆にヤクザだとレッテルを貼られ、街から追い出されそうになります。
そうした時に浜口組の若頭・月永（長谷川博己）から手を組まないかと誘われます。
セーラー服と機関銃 卒業のネタバレあらすじ：謎の男、月永
安井は浜口組を懐柔し、乗っ取ってしまいます。それに納得のいかない月永は、泉と手を組んで安井のデザイン事務所の悪事を暴こうと相談しにきます。最初はためらう泉ですが、安井の企みにより土井が逮捕されてしまうと、決心して目高組を再開して、月永と手を組むことにします。
月永は魅力的でやさしい男でしたが、何処か影がある男でした。泉のピンチを何度も救ってくれるうちに、泉は月永に淡い恋心を抱くようになります。
安井の悪事の証拠を掴んだ泉は、月永と仲間と安井のアジトに乗り込みますが、証拠を掴まれ逆上した安井達により拘束されてしまいます。月永は泉を助けようと奮闘しますが、安井から「お前の伯父を殺したのは月永だ。」と言われます。月永は目高組と浜口組が抗争している時に、上の命令で泉の伯父を殺したのでした。
セーラー服と機関銃 卒業の結末：仲間との別れ
複雑な気持ちのまま月永に助けられた泉ですが、逃走中に仲間である祐次と晴雄を安井の仲間に殺されてしまいます。半狂乱になった泉は怒りを月永にぶつけます。「俺はヤクザ、お前がいる世界もそういう世界。でも俺はお前の伯父を尊敬して慕っていたんだ。」と月永に言われます。
泉は自分が今いる世界が不条理で残酷な世界であることを痛感し、月永と出所した土井とともに、仲間の仇を取るために安井の事務所に乗り込みます。
泉の手には機関銃がありました。行く手を阻む刑事と政治家を倒しながら安井までたどりつきますが、その途中で月永と土井は銃弾に倒れてしまいます。安井と対決する泉は、安井を殺すチャンスを得ますが、泉にはどうしても人は殺せませんでした。
ニヤリと笑った安井は逆に泉にとどめを刺そうとしますが、最後の力を振り絞った月永によって安井は殺されます。泉に笑ってから、月永は死んでしまいます。そんな月永に泉はそっとキスをします。
騒ぎを聞きつけた警察がやってきます。かろうじて命が助かった土井は、泉に逃げるように言い、すべての罪を被って警察に連行されます。
月日が経ち、泉は伯父の墓参りをします。土井は留置所に入り、泉は一人でカフェを経営し、街の人と穏やかに暮らしています。土井の帰りをいつまでも待つと伯父のお墓に報告し、高校を卒業します。彼女の顔には桜の花びらが舞っていました。
以上、「セーラー服と機関銃-卒業-」のあらすじと結末でした。
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