天地明察(てんちめいさつ)の紹介:2012年日本映画。碁打ちの安井算哲は独自の算術や天文学に興味を持つことから全国の北極出地を命じられます。北極星の位置を確認し、緯度を正確に測ることが難しい中、明察していき天職といわれるようになります。しかしその中で現在の暦がずれていることを聞かされ、このままでは日食月食の予測すら難しいといわれ、改暦を考えるようになります。実在した人物、初代天文方・渋川春海の生涯のお話です。
監督:滝田洋二郎 出演:岡田准一(安井算哲/渋川春海)、宮崎あおい(村瀬えん)、佐藤隆太(村瀬義益)、市川猿之助(関孝和)、横山裕(本因坊道策)、中井貴一(水戸光圀)、松本幸四郎(保科正之)、ほか
映画「天地明察」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天地明察」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「天地明察」解説
この解説記事には映画「天地明察」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天地明察のネタバレあらすじ:起
江戸時代、碁打ちとして仕えていた安井算哲は算術にも長けており、星を眺めることが好きな男性でした。ある日、算術と天文学への興味をもつことから算哲は会津藩・保科正之に全国の北極星の緯度を測る北極出地を命じられます。算哲は日頃から神社に行き、関孝和が奉納した設問を解いているのですが、その中で行儀見習いの村瀬えんと出会います。えんに一目ぼれした算哲は関の設問を解き、自らの設問を掲げます。そしてえんに対し、自分が北極出地から帰ってくるまでに関が自分の設問を解いた場合、その答えを預かっていてほしいとお願いします。そして算哲は御用頭取・建部と副頭取・伊藤とともに北極出地の旅に出ます。
天地明察のネタバレあらすじ:承
旅に出た算哲は北極星の緯度を正確に測ることが難しい中で明察していき、天職であるといわれます。しかし建部からは現在使用している800年前の宣明暦がずれていることを聞かされ、このままでは日食月食の予測が難しくなるといわれます。このことから算哲は改暦を考えるようになります。北極出地の旅は予定よりも半年以上遅れていました。その中で頭取の建部が体調を崩し、亡くなってしまい、算哲は建部の意思を継ぐ決意をします。旅から帰ってきた算哲はえんを訪ねますが、えんはすでに別の男性の元へ嫁いだあとでした。その後、徳川家水戸光圀と保科正之の後押しもあり、算哲は現在の宣明暦から改暦を命じられ、その総大将として指揮をとることになりました。
天地明察のネタバレあらすじ:転
算哲は思想家・山崎闇斎とともに現在の宣明暦・授時暦・大統暦の3種類を比較することにします。この3種類を検討していく内、授時暦がよいとの結論が出ました。早速結果を報告しますが、帝より元国の暦は不吉であるとのことで幕府からの上申を却下します。認めてもらいたい算哲は三暦の3本勝負と題し、ビラを配ります。予想される日食月食の位置を確かめる勝負でした。しかしこのことで武士の恥と襲撃されてしまい、天文台には火の矢が突き刺さり、燃えてしまいます。そして共に検討してきた山崎闇斎はこの火の矢を受けて、亡くなってしまいました。3本勝負では授時暦が最も正確であることがわかりましたが、肝心の日食は外してしまい、算哲は改暦にもう1度挑戦する決意を固めます。
天地明察の結末
事情により嫁ぎ先から離縁したえんと再婚することになった算哲は改暦のため、日々観測を続けていました。しかし日食をどうしても外してしまい、算哲は苛立ちを隠せずにいました。算哲は関を訪ねると、関は授時暦には欠陥があることを知っており、資料と世界地図を貰いうけます。これに自らの足で収集した資料を元に地球儀を完成させます。すると日の軌道がずれていることに気づきます。算哲は時差を正しくし、「大和暦」を完成させます。この大和暦を朝廷に認めさせるため、算哲は日食を当てるといいます。もし言い当てられなかった場合は切腹の覚悟で、京で日食勝負を行います。予測どおり、日食が起こり、改暦が認められることになるのでした。その後算哲は渋川春海と名前を変え、初代天文方として仕えることになったのでした。
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