アベンジャーズ/エンドゲームの紹介:2019年アメリカ映画。マーベル・コミックの人気スーパーヒーローたちが一堂に集結した一大英雄巨編『アベンジャーズ』シリーズ第4作にして完結編であり、『マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)』シリーズ第22作目であるSFアクション超大作です。「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で、サノスによって人類の半分の命が失われた世界のその後を描いており、生き残ったヒーローたちが力を合わせ、仲間や愛する人達を救うため、最後の決戦に挑む。本作品は2019年公開の全ての映画作品の中でも最重要作品であり、2008年公開の『アイアンマン』から始まったMCUシリーズの集大成にしてグランドフィナーレを飾るに相応しい作品に仕上がっています。なお、本作は『アイアンマン』シリーズおよび初代『キャプテン・アメリカ』シリーズの完結編ともなっています。
監督:アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ キャスト:ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク/アイアンマン)、クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ)、マーク・ラファロ(ブルース・バナー/ハルク)、クリス・ヘムズワース(ソー)、スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ)、ジェレミー・レナー(クリント・バートン/ホークアイ)、ドン・チードル(ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン)、ポール・ラッド(スコット・ラング/アントマン)、グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)、ジョシュ・ブローリン(サノス)ほか
映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アベンジャーズ/エンドゲームの予告編 動画
映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」解説
この解説記事には映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アベンジャーズ/エンドゲームのネタバレあらすじ:起
アベンジャーズ分裂事件(『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』参照)の後、自宅軟禁状態にあった弓の名手ホークアイ(ジェレミー・レナー)は妻ローラ(リンダ・カーデリーニ)や子供たちと穏やかな日々を過ごしていました。しかしそんなある日、ホークアイが目を離している隙に、銀河の帝王サノス(ジョシュ・ブローリン)による6個の“インフィニティ・ストーン”を使った人類の半分に及ぶ大虐殺(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』参照)により、ホークアイ一の一家は、彼一人を残して家族全員が消滅してしまいました。
その頃、惑星タイタンから脱出した大富豪で天才発明家、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)と元サノスの養子にして元暗殺者のネビュラ(カレン・ギラン)は宇宙船の燃料も食料も尽き、酸素も残りわずかの状態で広大な銀河を漂っていました。死を覚悟したスタークは地球に残した妻で「スターク・インダストリーズ」社長のペッパー・ポッツ(グウィネス・パルトロー)宛てに遺言ともとれるメッセージを録音すると、眠りにつきました。その時、銀河の彼方から一筋の光が差し込み、その中からアベンジャーズ崩壊の危機に駆け付けた最強戦士キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)が現れ、スタークとネビュラを宇宙船ごと地球へ帰還させました。すっかり衰弱しきったスタークはポッツに出迎えられましたが、一度袂を分かった強化人間キャプテン・アメリカ(クリス・エヴァンス)とのわだかまりはまだ消えてはいませんでした。
サノスに人類の半分を殺され、生き残ったアベンジャーズのメンバーであるスタークことアイアンマン、キャプテン・アメリカ、最強女スパイのブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)、雷神ソー(クリス・ヘムズワース)、超人ハルクことブルース・バナー博士(マーク・ラファロ)、スタークの親友であるウォーマシンことジェームズ・“ローディ”・ローズ(ドン・チードル)、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの生き残りであるアライグマ似のロケット(声:ブラッドリー・クーパー)、ネビュラ、そして他の銀河系の数千の惑星を守らなければならないとしながらも手を組むことにしたキャプテン・マーベルは作戦会議を開き、行方をくらましたサノスの居場所について情報を提供しあい、サノスは辺境の惑星にいることを突き止め、スタークを除くアベンジャーズはネビュラと共にガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの船でサノスの惑星に向かいました。
インフィニティ・ストーンを使った影響で力が衰え、引退して農業をしていたサノスのところにアベンジャーズは殴り込みをかけますが、既にインフィニティ・ストーンはサノスの手によって6つ全て破壊されていました。ソーはサノスの首を刎ねて殺害しますが、ストーンなくしては仲間たちや失われた人々を復活させることができず、アベンジャーズは失意のうちに地球へと帰還しました。
アベンジャーズ/エンドゲームのネタバレあらすじ:承
サノスを倒してから5年が経ちました。結局人々を復活させることができず、世界は荒れ果てたままでした。キャプテン・アメリカは前を向いて生きていこうと努め、ブラック・ウィドウことナターシャはまとめ役として銀河各地に散らばったメンバーと通信しながら解決策を模索していました。
その頃、量子世界へ旅立ったまま消息を絶っていた(『アントマン&ワスプ』参照)アントマンことスコット・ラング(ポール・ラッド)は5年ぶりに現実世界への帰還を果たし、すっかり成長した娘のキャシー(キャサリン・ラングフォード)と再会を果たしましたが、仲間たちが消滅したことに気づき、アベンジャーズの元を訪れました。スコットは量子世界では時間の流れがたったの5時間ほどだったことを語り、その中で偶然にもタイムボルテックスを抜けてタイムスリップができることを発見していたことも明かしました。
キャプテン・アメリカ、ナターシャ、スコットはタイムボルテックスを利用してタイムマシンを造り、インフィニティ・ストーンを手に入れれば仲間たちを復活させることができるのではと考え、スタークに協力を求めることにしました。静かな湖畔で隠遁生活を送っていたスタークはポッツとの間に娘のモーガン(アレクサンドラ・レイチェル・ラーベ)をもうけており、家族と静かに余生を過ごしたいことと、タイムボルテックスは偶然の産物でタイムマシンは理論上不可能だとして協力を拒んでしまいます。しかし、キャプテン・アメリカらが帰った後、モーガンの励ましを受けたスタークは人工知能のF.R.I.D.A.Y.(声:ケリー・コンドン)と密かにシミュレーションを行い、タイムマシンの製造が可能なことに気付きました。
続いてキャプテン・アメリカたちはバナー博士の元を訪ねました。バナー博士は5年間の間にハルクに変身したまま自我を保つことができるようになっていました。人気者のハルクはファンからの写真撮影に快く応じましたが、スコットはアントマンの知名度が低いことにがっかりしていました。ハルクとスコットは早速量子世界に行ける装置を転用してタイムマシンの試作品を作りますが、タイムトラベルはできないどころかスコットが赤ん坊になってしまったり、老人になってしまったりと失敗続きでした。そこへポッツやモーガンに背中を押されたスタークが駆け付け、アベンジャーズ分裂の際に没収したキャプテン・アメリカの盾を「これは君のものだ」と手渡し、アイアンマンとキャプテン・アメリカは和解を果たしました。
スタークとスコットがタイムマシン開発に励む間、アベンジャーズは各地に散らばった仲間たちを呼び戻すことにしました。ナターシャは日本・東京に向かい、ホークアイの行方を探しました。家族の死に絶望したホークアイは殺し屋に身を落としており、ヤクザのアキヒコ(真田広之)の組織と交戦していたところでした。ナターシャはアキヒコを倒したホークアイを説得、ホークアイも家族を取り戻すため協力を約束しました。
一方、ハルクとロケットはソーの故郷アスガルドの生き残りが築き上げた小さな王国「ニューアスガルド」を訪れ、『マイティ・ソー バトルロイヤル』で手を組んだ女戦士ヴァルキリー(テッサ・トンプソン)と再会しますが、ソーは酒浸りですっかりメタボ体型になってしまっており、絶望からパニック障害を患い、引きこもりの生活を送っていました。ハルクとロケットは嫌がるソーを説得してアベンジャーズ本部へと連れて行きました。
遂にタイムマシンは完成しましたが、タイムトラベルに必要な“ピム粒子”(アントマンの力の源)は一人につき往復1回分しか残っていなかったため、アベンジャーズは手分けしてそれぞれの時代にタイムスリップしてインフィニティ・ストーンを探すことにしました。
アベンジャーズ/エンドゲームのネタバレあらすじ:転
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ハルク、アントマンは一気に3個のインフィニティ・ストーンが得られる2012年のニューヨークへと向かいました。そこではアベンジャーズがサノス傘下の地球外生命体チタウリと交戦している最中でした(『アベンジャーズ』参照)。
ハルクは“タイム・ストーン”の持ち主である、魔術師ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)の師匠であるエンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)の元を訪れましたが、エンシェント・ワンはひとつでもストーンを渡せば時の流れが狂ってしまうとして渡そうとはしませんでした。そこでハルクはドクター・ストレンジが自らサノスにストーンを明け渡したことを伝えると、ドクター・ストレンジに何か作戦があったのではないかと考えたエンシェント・ワンは、使い終わったら返却することを条件にストーンをハルクに託すことにしました。
スタークは警備員に扮し、縮小したアントマンと共に事件の首謀者でありソーの義弟である悪戯の神ロキ(トム・ヒドルストン)が連行される場に忍び込み、押収された“スペース・ストーン”を奪取しようと試みました。アントマンはこの時代のアイアンマンことスタークの胸に埋め込まれたアーク・リアクターをいじることで彼を気絶させ、その隙にストーンを奪おうとしますが、警備員に扮したスタークは気性が荒いこの時代のハルクと偶然ぶつかってしまいストーンを落としてしまい、ストーンを拾ったロキは逃亡してしまいました。
キャプテン・アメリカは国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.内部に潜んでいた悪の秘密結社ヒドラ残党のブロック・ラムロウ(フランク・グリロ)やアレクサンダー・ピアース(ロバート・レッドフォード)(いずれも『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』を参照)が押収しようとしていたロキの杖にある“マインド・ストーン”を首尾よく奪い、引き上げようとしたところ、この時代のキャプテン・アメリカと鉢合わせしてしまい、ストーンを巡って殴り合いとなるも、何とかストーンを手に入れることに成功しました。
ストーンを手に入れ損ねたスタークでしたが、1970年代にスペース・ストーンとピム粒子がニュージャージー州の米軍基地に保管されていたことを思い出したスタークは、アントマンにマインド・ストーンを託して元の時代に帰還させ、自らはキャプテン・アメリカと共に1970年代へと飛びました。キャプテン・アメリカは後にアントマンの師匠となるハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)の研究室に潜入、まんまとピム粒子を入手、引き上げようとした際にかつての恋人だったペギー・カーター(ヘイリー・アトウェル)の姿を目撃しました。
スタークはストーンを入手、引き上げようとした際に父ハワード・スターク(ジョン・スラッテリー)と対面しました。スタークは咄嗟に“ハワード・ポッツ”と偽名を名乗り、今は亡き父としばしの会話を交わし、これからハワードに子供(スタークのこと)が生まれようとしていることを聞くと彼を激励してその場を後にしました。キャプテン・アメリカはペギーに声をかけることができないまま、スタークと共に元の時代へと戻りました。
一方、2013年のアスガルド(『マイティ・ソー ダーク・ワールド』参照)へと飛んだソーとロケットは、ソーのかつての恋人だったジェーン・フォスター(ナタリー・ポートマン)の体内に取り込まれた“リアリティ・ストーン”を奪取しようとしましたが、ソーは怖気づいて逃げ出してしまいます。しかしその直後、ソーは母フリッガ(レネ・ルッソ)と対面、魔法によりソーが未来から来たことを悟った母フリッガは我が子を優しく励ましました。母の愛に勇気をもらったソーは立ち直り、ストーンを手に入れたロケットと共に元の時代へと帰還、その際に『マイティ・ソー バトルロイヤル』で失った愛用のハンマー“ムジョルニア”も持ち帰りました。
ナターシャ、ホークアイ、ローディ、ネビュラはまず“パワー・ストーン”のある2014年の惑星モラグへと向かい、ナターシャとホークアイは“ソウル・ストーン”のある惑星ヴォーミアへと向かいました。ヴォーミアでストーンを守護する元ヒドラのリーダーだったレッドスカル(ロス・マーカンド)は、ストーンを入手するには愛する者が犠牲にならなければならないと告げました(前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では、サノスは養子でガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバーであるガモーラ(ゾーイ・サルダナ)を犠牲にしてストーンを手に入れた)。ナターシャとホークアイはどちらが犠牲になるかで揉めましたが、ホークアイとは違って元々身寄りのないナターシャは自ら犠牲になることを選び、ホークアイの手を振り解いて谷底へと落下、命を落としました。ホークアイは悲しみに暮れながらもストーンを手に入れました。
モラグにいるローディとネビュラは廃墟からパワー・ストーンを手に入れましたが、ひょんなことからネビュラはかつてサノスに忠誠を誓っていた頃のこの時代のネビュラの意識と同期されてしまい、ネビュラは捕えられてこの時代のサノスの元に連行され、アベンジャーズの計画の全てがサノスに知られてしまいました。サノスは銀河の全生命を半減させるというこれまでの計画を改め、全ての生命を抹殺したうえで新世界を創造する決意を固めました。この時代のネビュラは未来の自分に成りすましてアベンジャーズ本部に潜り込みます。
アベンジャーズ/エンドゲームの結末
6個全てのインフィニティ・ストーンを手に入れたアベンジャーズはナターシャの死を悼みながらも、スタークが作ったガントレット(手袋)に6つのストーンを装着しました。インフィニティ・ストーンの力はあのサノスにさえも大ダメージを与えるほど超強力なものであることから、ナターシャと恋仲だったハルクがストーンの力を使い、これまでサノスに抹殺された全ての生命を甦らせることに成功しました。
ホークアイはローラと連絡を取り合い、復活を喜び合っていたその時、アベンジャーズ本部に潜り込んでいた過去の時代のネビュラの手引きにより、過去のサノスは旗艦を伴って現在の地球にタイムスリップ、アベンジャーズ本部に総攻撃を仕掛けて崩壊させてしまいます。辛うじて生き延びたホークアイはストーンが装着されているガントレットを回収、アントマンは巨大化形態のジャイアントマンに変身してハルクとローディ、ロケットを救出しました。
アイアンマン、キャプテン・アメリカ、ソーは連携してサノスに立ち向かいますが、銀河最強を誇るサノスの前に劣勢を強いられました。キャプテン・アメリカはソーの危機を救うため咄嗟にムジョルニアを手にして、これまでソーとヴィジョン(『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にて死亡)しか持ち上げることができなかったムジョルニアを使いこなし、盾を破壊されながらもサノスに抵抗しました。しかし、それでもサノスを倒すことはできず、地球を滅ぼす決意を固めたサノスは、銀河中から圧倒的な数の全軍団・全艦隊、チタウリら傘下の部隊の全てを地球に集結させました。
もうだめかと思われたその時、復活を果たした仲間たちがドクター・ストレンジの魔術により一斉に駆け付けてきました。キャプテン・アメリカの相棒であるサムことファルコン(アンソニー・マッキー)と、バッキーことウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)、ドクター・ストレンジと仲間のウォン(ベネディクト・ウォン)、ピーター・パーカーことスパイダーマン(トム・ホランド)、サノスに恋人ヴィジョンを殺された敵討ちに燃えるスカーレット・ウィッチ(エリザベス・オルセン)、スター・ロード(クリス・プラット)率いるガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのメンバー全員、ワカンダ王国の国王であるティ・チャラことブラックパンサー(チャドウィック・ボーズマン)率いるワカンダ軍、アントマンの相棒であるワスプ(エヴァンジェリン・リリー)、更にはヴァルキリーやアイアンマンに変身したポッツらが加勢、総大将を務めるキャプテン・アメリカの「アベンジャーズ、アッセンブル!」の大号令で最終決戦が始まりました。
サノスに捕らわれていた現代のネビュラは、未だにサノスに忠誠を誓っているガモーラに未来のことを伝えて説得、ガモーラもサノスに反旗を翻す決心をすると、ネビュラは過去のネビュラを殺害してアベンジャーズに加勢しました。
アントマンとワスプはインフィニティ・ストーンを元の時代に戻すためタイムマシンの起動を試み、ホークアイ、ブラックパンサー、スパイダーマンの強化形態であるアイアン・スパイダーらが決死のリレーでストーンをアントマンの元に運ぼうとしました。遅れて銀河の彼方から駆け付けたキャプテン・マーベルが旗艦とチタウリ艦隊を一人で殲滅させ、アベンジャーズはサノスを食い止めようとしますが敵わず、インフィニティ・ストーンを埋め込んだガントレットはついにサノスの手に渡ってしまいます。
ガントレットを手にはめたサノスは指を鳴らしました。しかし何も起こる様子はありません。アイアンマンがその直前にサノスと揉み合った際に、すべてのインフィニティ・ストーンはアイアンマンのアームに移されていました。本物のインフィニティ・ストーンを手にしたアイアンマンは死を覚悟して「私はアイアンマンだ」と呟き、指を鳴らしました。その瞬間、サノスの大艦隊やチタウリら敵は一人残らず消滅していき、全ての野望が潰えたサノスも静かに消滅していきました。ポッツや仲間たちは致命傷を負ったアイアンマンの元に駆けつけます。しかし力を使い果たしたアイアンマンにはもう生命を維持するための力は残されていませんでした。ポッツは「ゆっくり休んで・・・」と涙をこらえてスタークの最期を看取りました。
世界に平和が戻り、復活した人々はそれぞれ日常の生活に戻っていきました。ホークアイやスコットはそれぞれの家族の元に戻り、ピーターは高校生活に戻っていきました。
スタークの家族らはスタークが生前記録しておいていた遺言のホログラムメッセージを聞いていました。そしてアベンジャーズのメンバーと、S.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)や副長官マリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)、スタークの親友兼運転手のハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)、ピーターの叔母メイ(マリサ・トメイ)、青年となったハーレー・キーナー(『アイアンマン3』参照)なども参列して、スタークの葬儀が行われました。
その後、ソーはヴァルキリーにニューアスガルドの国王の座を譲り、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーと共に銀河へと旅立っていきました。
キャプテン・アメリカはそれぞれの時代に役目を終えたインフィニティ・ストーンを戻すことにし、ムジョルニアを手にタイムスリップしていきました。ところが、いつまで経ってもキャプテン・アメリカは戻って来ません。その直後にハルク、サム、バッキーは湖畔のベンチに一人の老人が座っていることに気付きました。それはすっかり年老いたキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースでした。タイムスリップしたスティーブはヒーロー活動を引退し、自分自身の人生を生きようと決意し、タイムマシンで現代には戻らず、最愛の人であるペギーと人生を添い遂げることにしたのです。ハルクとバッキーが見守るなか、スティーブはファルコンことサムにキャプテン・アメリカの盾と称号を託すのでした。「アベンジャーズ」完。
以上、映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」のあらすじと結末でした。
(マーベル映画恒例のエンドロール後のおまけ映像はなし)
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の時系列・順番
1.『アイアンマン』(2008年公開)
2.『インクレディブル・ハルク』(2008年公開)
3.『アイアンマン2』(2010年公開)
4.『マイティ・ソー』(2011年公開)
5.『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年公開)
6.『アベンジャーズ』(2012年公開)
7.『アイアンマン3』(2013年公開)
8.『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013年公開)
9.『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014年公開)
10.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年公開)
11.『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年公開)
12.『アントマン』(2015年公開)
13.『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年公開)
14.『ドクター・ストレンジ』(2016年公開)
15.『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017年公開)
16.『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年公開)
17.『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017年公開)
18.『ブラックパンサー』(2018年公開)
19.『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年公開)
20.『アントマン&ワスプ』(2018年公開)
21.『キャプテン・マーベル』(2019年公開)
22.『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年公開)
23.『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019年公開)
アベンジャーズ/エンドゲームの出演者・キャスト一覧
ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク/アイアンマン)、
クリス・エヴァンス(スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ)、
マーク・ラファロ(ブルース・バナー/ハルク)、
クリス・ヘムズワース(ソー)、
スカーレット・ヨハンソン(ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ)、
ジェレミー・レナー(クリント・バートン/ホークアイ)、
ドン・チードル(ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン)、
ポール・ラッド(スコット・ラング/アントマン)、
ブリー・ラーソン(キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル)、
ブラッドリー・クーパー(ロケットの声)、
カレン・ギラン(ネビュラ)、
グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ)、
ジョシュ・ブローリン(サノス)、
トム・ヒドルストン(ロキ)、
アンソニー・マッキー(サム・ウィルソン/ファルコン)、
セバスチャン・スタン(バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー)、
ベネディクト・カンバーバッチ(スティーヴン・ストレンジ/ドクター・ストレンジ)、
トム・ホランド(ピーター・パーカー/スパイダーマン/アイアン・スパイダー)、
チャドウィック・ボーズマン(ティ・チャラ/ブラックパンサー)、
クリス・プラット(ピーター・クイル/スター・ロード)、
ゾーイ・サルダナ(ガモーラ)、
デイヴ・バウティスタ(ドラックス)、
ヴィン・ディーゼル(グルートの声)、
ポム・クレメンティエフ(マンティス)、
エリザベス・オルセン(ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ)、
エヴァンジェリン・リリー(ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ)、
マイケル・ダグラス(ハンク・ピム)、
ミシェル・ファイファー(ジャネット・ヴァン・ダイン)、
テッサ・トンプソン(ヴァルキリー)、
ヘイリー・アトウェル(ペギー・カーター)、
ジョン・スラッテリー(ハワード・スターク)、
ジョン・ファヴロー(ハッピー・ホーガン)、
アレクサンドラ・レイチェル・ラーベ(モーガン・スターク)、
ロス・マーカンド(レッドスカル)、
フランク・グリロ(ブロック・ラムロウ)、
ロバート・レッドフォード(アレクサンダー・ピアース)、
ナタリー・ポートマン(ジェーン・フォスター)、
レネ・ルッソ(フリッガ)タイカ・ワイティティ(コーグ)、
キャサリン・ラングフォード(キャシー・ラング)、
ティルダ・スウィントン(エンシェント・ワン)、
ベネディクト・ウォン(ウォン)、
レティーシャ・ライト(シュリ)、
ダナイ・グリラ(オコエ)、マリサ・トメイ(メイ・パーカー)、
真田広之(アキヒコ)、
スタン・リー(運転手)、
コビー・スマルダーズ(マリア・ヒル)、
サミュエル・L・ジャクソン(ニック・フューリー)
ほか
アヴェンジャーシリーズの最終作です。
この作品は今までのマーベルシリーズの総決算というところでしょうか。
結論から言うと、とても素晴らしい映画でした。映画史に残る稀代の名作クラスだと思います。ただ、この作品だけを見ても、今ひとつ楽しめきれないかなという部分もあります。しかし、過去のシリーズを見ている人なら、見た作品が多いほど感動できるシーンが多いのもまた事実です。
私はアイアンマンくらいしかみていませんでしたが、それでも十分すぎるくらいに満足しました。